英 文 名 | : | Communication in Nursing Practice |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、2年前期 [火曜日4・5時限]、選択科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎柴田 真紀※、 中尾 真由美※、 海老澤 睦※、 シェザード樽塚 まち子※、 大山 一志※、 蛯名 由加里※(兼任)、 松内 佳子※(兼任)、 後藤 りか※(非常勤)、 戸丸 友里恵※(非常勤)、 ティーチング・アシスタント、 他 |
講 義 室 | : | 対面授業、L2-301、L2-302、L2-303、L2-304、L2-305、L2-306、N号館 講義室2 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N301-Fn02 ※は実務経験有 |
看護を展開するためにはコミュニケーション技術が必要不可欠であるため、臨床の場に活用できるコミュニケーションの手段と意義を理解し、よりよい人間関係を構築するための基本的なコミュニケーション能力を修得する。
1.コミュニケーションの基本的な考え方、種類及びそれぞれの機能、より良いコミュニケーションとは何かについて講義する。
2.臨床の場で活用されるコミュニケーション場面について説明し、各ライフコースにある対象の特徴に応じた効果的なコミュニケーションについて講義する。
3.コミュニケーションに関連する看護理論や倫理的配慮を学ぶとともに、看護師として必要なカウンセリングの基礎知識を講義する。
4.自分自身のコミュニケーションの特徴を知り、効果的なコミュニケーションにつなげるための演習を行う。
全て対面授業で行う。パワーポイント及び資料を用いた講義を実施し、後半ではグループでロールプレイングを用いた演習を展開する。
講義の課題のフィードバックはクラスルームに解説を配信し行う。
演習の課題のフィードバックは課題用紙の返却にて行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | コミュニケーションとは何か | コミュニケーションの基本的な考え方を学修し、コミュニケーション能力とは何かを考える。言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの機能と特徴を理解する。 | 柴田 真紀 | 4/2(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
2 | コミュニケーションに影響するもの | コミュニケーションに影響する要因について学ぶ。患者の思いと看護師の捉え方にずれがおこる状況を理解し、円滑なコミュニケーションのあり方を考える。 | 柴田 真紀 | 4/9(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
3 | 看護におけるコミュニケーション | 看護場面におけるコミュニケーションの技術を学び、共感的理解、傾聴、関係性の構築の方法を身につける。さらにコミュニケーションにおける倫理的態度について考える。 | 柴田 真紀 | 4/16(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
4 | 臨床コミュニケーションの基礎知識となる対人関係の基礎理論 | 対人関係とコミュニケーションに関する基礎的な理論を学修する。 | 柴田 真紀 | 4/23(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
5 | 高齢者とのコミュニケーション | 高齢者のコミュニケーションの特徴を理解し、望ましいかかわり方について学ぶ。 | 蛯名 由加里 | 5/7(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
6 | 意思伝達が困難な患者とのコミュニケーション | 神経難病等による構音障害や気管切開等により、コミュニケーションが困難な患者との関わり方を学ぶ。 | シェザード樽塚 まち子 | 5/14(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
7 | 小児看護におけるコミュニケーション | 認知機能や表現力の発達途上にある小児のコミュニケーションの特徴について理解し、看護師の関わり方を学修する。 | 松内 佳子 | 5/21(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
8 | アサーティブ・コミュニケーション | アサーティブ・コミュニケーションとは何かを学ぶ。自らのアサーション度を確認してアサーティブな態度を身につけるためのトレーニングを行う。医療における多職種連携で求められるアサーティブな態度について考える。 | 柴田 真紀 | 5/28(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
9 | 精神障害者とのコミュニケーション | 精神障害を持つ患者のコミュニケーションの特徴を理解し、看護の関わりの実際を学ぶ。 | 戸丸 友里恵 | 6/4(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
10 | エンド・オブ・ライフステージにある患者とのコミュニケーション | エンド・オブ・ライフステージにある患者とのコミュニケーションの特徴を理解し、看護の関わりの実際を学ぶ。 | 中尾 真由美 | 6/11(火)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
11 | 看護面接のプロセス | 看護面接について、必要な準備と流れを理解し、患者中心の面接と医療者中心の面接との違いとそれぞれの実際について学ぶ。 | 柴田 真紀 | 6/11(火)⑤ | 対面授業・N号館 講義室2 |
12 | 援助的コミュニケーションと実践①自己のコミュニケーションの特徴を知る | 少人数グループに分かれ、与えられたテーマに関するロールプレイを行う。その後、グループメンバーのコミュニケーションの特徴を互いにフィードバックしあうことにより、自己のコミュニケーションの特徴を知る。 | 海老澤 睦 柴田 真紀 大山 一志 後藤 りか ティーチング・アシスタント | 6/18(火)④ | 対面授業・L2-301・L2-302・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306 |
13 | 援助的コミュニケーションと実践②効果的なコミュニケーション方法の理解 | 少人数グループで、互いのコミュニケーションの特徴についてディスカッションを行うことにより、効果的なコミュニケーション方法とはどのようなものなのかを学ぶ。 | 海老澤 睦 柴田 真紀 大山 一志 後藤 りか ティーチング・アシスタント | 6/18(火)⑤ | 対面授業・L2-301・L2-302・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306 |
14 | 援助的コミュニケーションと実践③効果的なコミュニケーション方法の実践 | 少人数グループに分かれ、与えられたテーマに関するロールプレイを行う。看護師役、患者役、観察者役を通して、医療におけるコミュニケーションのあり方について考える。 | 海老澤 睦 柴田 真紀 大山 一志 後藤 りか ティーチング・アシスタント | 6/25(火)④ | 対面授業・L2-301・L2-302・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306 |
15 | 援助的コミュニケーション場面の振り返り | 12-14回目の演習を総括して、患者が求めている対応および看護師に求められている援助的コミュニケーションとは何かを、自己のコミュニケーションの特徴と合わせて、グループでディスカッションを行う。これにより、援助的コミュニケーションの特徴と意義を学ぶ。 | 海老澤 睦 柴田 真紀 大山 一志 後藤 りか ティーチング・アシスタント | 6/25(火)⑤ | 対面授業・L2-301・L2-302・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306 |
1.コミュニケーションにおける基礎的な理論や重要概念を説明できる。
2.コミュニケーションの手段と特徴について説明できる。
3.コミュニケーションと対人関係の関連について解説できる。
4.臨床の場におけるコミュニケーションの特徴と意義を述べることができる。
各講義および演習で提示される課題の提出状況及び内容(授業の理解度)を評価し採点する(80%)。課題は主にクラスルームへ提出する。
演習4コマの参加態度(自分の意見を述べているか、他者を尊重する姿勢があるか)を評価し採点する(20%)。
1 | 事前に提示された参考書や配布された資料を熟読し、事前課題に取り組む(1時間程度)。 |
2 | 配布資料や講義内容を復習し、講義内容の理解を深める(各講義後1時間程度)。 |
3 | 小グループによる模擬演習では、想定された対象との関係の中で、対象の話をよく聞くことを意識的に行う。 |
4 | 〔実務経験のある教員〕 柴田真紀、中尾真由美、海老澤睦、シェザード樽塚まち子、大山一志、蛯名由加里、松内佳子、戸丸友里恵:看護師および専門看護師の臨床経験を活用した、援助的コミュニケーションの考え方と実際についての講義および演習。 |
5 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 (3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 〇(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 (5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 看護コミュニケーション ー基礎から学ぶスキルとトレーニング | 篠崎惠美子、藤井徹也 | 医学書院 |
参考書 | コミュニケーション | アーネスティン・ウィーデンバック、キャロラインE.フォールズ 池田明子訳 | 日本看護協会出版会 1984. |
参考書 | 新版 看護のコミュニケーション・センス | 大森武子、矢口みどり | 医歯薬出版 2024. |
参考書 | あなたの患者になりたい 患者の視点で語る医療コミュニケーション | 佐伯晴子 | 医学書院 2003. |
参考書 | コミュニケイションのレッスン | 鴻上尚史 | 大和書房 2016. |
参考書 | 看護のためのコミュニケーションと人間関係 | 諏訪茂樹 | 中央法規 2019 |