英 文 名 | : | Interprofessional Health CareⅡ |
---|---|---|
科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、4年前期 [木曜日1・2時限]、必修科目、講義・演習、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎長尾 式子※、 シェザード樽塚 まち子※、 蛯名 由加里※(兼任)、 太田 佐知子※(兼任)、 梶山 和美※(兼任)、 ファシリテーター |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室1、N号館 講義室2 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N302-Ip05 ※は実務経験有 |
近年、患者ニーズの多様化や医療質の向上の必要性からチーム医療の重要性が言われている。そのため、本科目では①患者を中心とした安全かつ良質な医療の提供や療養上の課題の解決を目標に、チーム医療の構成員として看護の専門性を活かし、積極的に医療に参画できる態度を身につける ②チーム医療に関する基本的考え方、チーム医療の実際を学び、チーム医療メンバーとして活動するための基礎的能力を修得することを授業の目的とする。
チーム医療の重要性とその中での看護職が果たす役割およびチーム医療の実際を講義する。また、事例に取り組み、チーム医療の重要性やチーム医療を行うにあたって必要な能力を考える。
パワーポイントと配布資料を用いて講義形式で説明した後、事例の対する課題を個人で取り組む。最終回ではまとめとしてグループで討議(ディスカッション)を行い、他職種への理解と看護職の役割について考えを深める。毎回、前回の講義に対する質問等へのフィードバックを行う。全体的な理解度は課題レポートで評価し、必要時、各担当教員からコメントを返す。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
---|---|---|---|---|---|
1 | チーム医療概論 | チーム医療の定義・目的・効果、チーム医療の実際、チーム医療の中で果たす看護師・保健師・助産師の役割を考える。 | 長尾 式子 | 4/3(木)① | 対面授業・N号館 講義室1 |
2 | オール北里チーム医療演習の事前準備 | チーム医療演習の準備として、アサーションスキルチェック、演習の課題紹介、DVDを用いて各専門職種の役割や演習の進め方の概要を学ぶ。 | シェザード樽塚 まち子 | 4/3(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
3 | 高齢者医療を支援するチーム活動の実際 | 北里大学病院における高齢者ケアチームの実際を知り、高齢患者の入院生活を支える看護師の役割を理解する。 | 蛯名 由加里 | 4/10(木)① | 対面授業・N号館 講義室2 |
4 | 災害救護活動におけるチーム医療と看護師の役割 | わが国で実施されている災害救護活動の看護領域の活動の実際を知り、チーム医療のあり方を考える。 | 梶山 和美 | 4/10(木)② | 対面授業・N号館 講義室2 |
5 | 院内の感染管理活動におけるチーム医療 | 北里大学病院で実施されている感染管理活動の実際を知り、チーム医療のあり方を考える。 | 太田 佐知子 | 4/17(木)② | 対面授業・N号館 講義室2 |
6 | チーム医療における多職種の専門性(ディスカッション) | さまざまなチーム医療の実際から多職種連携、協働に必要な能力を考える。そして、多職種の類似点、相違点についてデイスカッションし、多職種の専門性の理解を深め、改めて看護師の専門性と役割について学ぶ。 | 長尾 式子 | 4/24(木)② | 対面授業・N号館 講義室2 |
7~15 | オール北里チーム医療演習 | チーム医療演習のテーマ(事例)を個人・グループ学習で取り組む。課題に取り組むことによって、チーム医療の方向性や重要性、その中での看護職の役割について考察する。 | ファシリテーター | 4/30(水)①②③④⑤ 5/1(木)①②③④ |
1.提示された事例について、チーム医療に関する課題に取り組み、下記を達成することができる。
1)提示された事例について、チーム医療の方向性と内容を説明できる。
2)設定した目標達成に向けて、それぞれの職種が出来ることを説明できる。
3)看護職者ができることを説明することに説明できる。
2.組織横断的な医療チームにおける看護師の役割を説明できる。
3.チーム医療に関連する社会的状況への関心を持つことができる。
4.チーム医療における多職種連携、協働に必要な能力について説明できる。
5.チーム医療に携わる各職種の専門性および看護職の専門性と役割について説明できる。
前半各回の課題20%、オール北里チーム医療演習での取り組み50%、授業終了後の課題レポート30%により総合的に評価する。
欠席は減点(前半各回3点、オール北里25点/日)する。
前半各回で出される課題について本科目の到達目標2-5の要素について記述されているかを基に評価する。
オール北里チーム医療演習では、全学で活用するルーブリックで示された項目に基づき評価する。
最終課題レポートは、全過程を通して修得したこと、新たに見いだした課題、多職種連携・協働に求められる能力を、到達目標の1-5の要素で論述しているかを基に評価する。
1 | オール北里チーム医療演習については事前にディスカッションテーマが配布されるので、自身が担当するテーマの内容を理解し、チームとして取り組む事柄やチームにおける看護職者の役割について考えておく(予習2時間)。 |
2 | 講義終了後、課題レポートを作成する(復習3時間)。 |
3 | 〔実務経験のある教員〕 長尾式子、シェザード樽塚まち子、梶山和美、蛯名由加里、太田佐知子:看護師の臨床経験におけるチーム医療の活動経験、看護活動の経験を活かし、多職種連携・協働に求められる重要概念、実践能力等を指導する。 |
4 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 〇(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 〇(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 ◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 資料および演習要項を配布する | ||
参考書 | 実践 チーム医療論. | 水本清久・他 編 | 医歯薬出版 |