授業の目的

学生から看護職者への円滑な移行に必要な知識、技術、態度を身につけるために、既に修得した看護実践能力を基盤として、多重課題への対応、多様な状況下の看護、チーム医療における看護職の役割、倫理的問題への対応、看護管理の視点について学ぶ。

教育内容

・学生が設定した目標を達成できるよう、実習の方法について助言・指導・調整する。
・対象理解に必要な知識について、学生の自己学習状況を確認し、必要時、追加説明・助言を行う。
・臨地実習の場（地域、施設、医療チーム）において、学生の看護実践を見守り、助言し、指導する。
・地域・施設・医療チームにおける看護の役割・責任・倫理について、理解が深まるよう助言・指導する。

教育方法

・教員の指導のもと、学生の希望やレディネスに応じて自己の目標、学習内容・学習方法を自由に設定する（実習期間中にシャドーイング、複数受持ち、夜勤実習等を行う場合がある）。
・自己の目標に応じて医療施設（病院・診療所）、介護保険施設、児童養護施設、地域（市町村・訪問看護ステーション・企業）等、様々な施設で実習を行う。
・看護チームメンバー及び多職種と協働して、受け持ち患者（利用者）へのケアを実施する。
・学生メンバーおよび指導者・スタッフとカンファレンスを行い、受け持ち患者（利用者）の課題を共有し、よりよいケアについて検討する。
・看護職の役割や責任、倫理について考察する。
・看護者としての自己の課題について取り組む。
・カンファレンスの場を通して、学生が立案したケアプランや実施した援助の評価等についてのフィードバックを行う。
・実習における学修の成果については、個別に口頭でフィードバックを行う。
・課題レポートについては、フィードバックすべき内容をレポート内に記載する。

実習内容

到達目標

１．対象者の看護問題を総合的視点で解決するための看護実践が行える。
２．自己の学習課題を明確にし、看護実践能力向上に向けた取り組みができる。
３．対象者に必要な看護をマネジメントすることへの取組みができる。
４．療養環境・医療安全を意識した看護が行える。
５．看護実践の場における多重課題に対応することができる。
６．看護の実務がイメージでき、看護職の役割や責任、倫理について考えることができる。

評価方法

実習態度・カンファレンスの参加度（10％）、看護実践（60％）、レポート（30％）により総合的に判断する。
【評価基準】以下の点を基準とする。
カンファレンスの参加度は、自発的かつ積極的に発言し、自分の意見を他者に伝える、他者の意見を聞き、意見に対する自分の考えを述べている。
レポートは、統合実習で学んだことを具体的かつ、明確に論述している。
看護の実践は、各領域が提示している実習目標を評価基準とし、臨床指導者と連携して検討する。

準備学習(予習・復習）・その他

教材