英 文 名 | : | Nursing research |
---|---|---|
科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、4年通年、必修科目、講義・演習、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎教育委員長、 岡 澄子※、 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
講 義 室 | : | 対面授業 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N301-Ip06 ※は実務経験有 |
学生の興味・関心から、看護実践上の解決すべき課題の設定、研究目的の明確化、研究目的に応じた研究計画の立案を通じて、研究によって看護実践上の課題を明らかにするための基本的知識、態度、技術を修得する。さらに、研究計画に応じて、資料・文献収集やデータ収集を実施し、得られた知見を纏め、研究の全過程に主体的に取り組むことにより、研究の科学的アプローチを理解し、研究に臨む態度を修得する。
学生の関心や研究疑問を基にテーマを絞り込み、文献検討および研究計画を作成し、一連の研究プロセスを経験できるよう助言・指導する。
研究発表および論文作成ができるよう助言・指導する。
【教育方法】
・各教員が数名の学生を担当し、学生の研究課題に基づいて研究指導をする。
・具体的な演習方法や日程は、担当教員と履修学生で調整して決定する。
【フィードバック方法】
・研究指導場面において適宜コメントするとともに、論文成果物および発表時にはコメントを返す。
項目 | 内容 | 担当者 |
---|---|---|
研究課題の設定 | 学生自身がもつ関心や疑問を基に、教員や他の学生とのディスカッションなどを通じて、研究課題を設定する。 | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
文献検索・文献検討 | 研究課題に関連する文献を検索し、文献を収集し、他の科目で修得した文献検討の方法を活用して、文献を批判的に読む。 | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
研究目的の明確化 | 文献検討の結果や教員との議論を通して、研究目的を明確化する。 | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
研究方法の選択 | 看護学で用いられる研究手法を復習した上で、各々の研究目的に合致した研究方法を選択する。 例)文献レビュー(ナラティブまたはシステマティック)、事例検討、調査研究(質・量)、介入または実験研究 | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
研究計画の立案 | 具体的な研究計画を、倫理的観点を重視しながら、科学的方法として立案する。必要に応じて、倫理審査を受審する。 | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
資料収集/データ収集 | 研究計画に応じて、可能な範囲で資料収集やデータ収集を行う。 (実施が難しい対象・テーマについては文献検討や研究計画の立案に充てる) | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
研究結果の分析 | 収集した資料やデータを、科学的手法に基づき分析する。 (実施が難しい対象・テーマについては文献検討や研究計画の立案に充てる) | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
研究結果のまとめ | 分析した結果について、先行研究の結果を踏まえながら、考察する。 (実施が難しい対象・テーマについては文献検討や研究計画立案に充てる) | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
成果発表 | 研究の全過程を発表し、他学生や教員からの意見を踏まえ、研究の限界や今後の課題について考察する。 | 看護学部教授・准教授・講師・助教の全員 |
教員の指導の下、既習科目である「看護課題解決技法演習」「看護研究論」の学修内容を復習し、以下の研究の過程に取り組むことにより、研究のプロセスを説明し、実施できる。
1.学生自身が持つ関心や疑問、看護実践上の課題から研究課題を設定する。
2.研究課題に関する文献検討を行い、文献を批判的に読む。
3.研究目的を明確にする。
4.研究目的に適した研究方法を選択し、研究計画を立案する。
5.可能な範囲でデータ収集を行い、分析する。
6.分析した結果を解釈、あるいは既存の知識や先行研究の結果と関連づける。
7.研究結果をまとめ、発表する。
研究の全過程を通して、以下について説明できる。
1.研究課題に関連した看護実践を取り巻く状況や今後の課題
2.論理的思考力や文章表現能力に関する自己研鑽の必要性
3.看護学研究者に求められる倫理的姿勢
全過程における主体的学習態度(40%)、研究計画書(40%)、成果発表(20%)
1 | 予習(20時間):2年次に学んだ「看護研究論」の復習をして演習に臨む。 自分のテーマに沿って文献等を調べる。 計画書(案)を作成する。 論文・発表資料を作成する。 |
2 | 復習(10時間):関連する既習科目である「看護課題解決技法演習」「看護研究論」の学修内容を復習する。 担当教員とのディスカッションの後はその内容を反芻し、研究活動に生かせるように整理しておく。 |
3 | 年間の進め方 4月~11月〔担当教員と演習〕 ・指導する教員との連絡を密にとり、上記のプロセスにそって自主的に取り組むこと。 ・具体的な演習方法や日程は、担当教員と履修学生で調整して決定する。 ・保健師、助産師、養護教諭コースを選択している学生は、後期に実習が入るため、担当教員と調整し計画的に進めること。 12月〔発表会〕 ・成果発表は12/8~12/20(土曜日含む)の週に領域ごとまたは希望者は北里看護研究会との合同開催にて実施するが、実習と重なり期間内の開催が難しい場合は期間外となることがある。研究テーマ一覧と発表方法、発表スケジュールは領域ごとに11月までに決定する。発表会の運営方法は各領域の指示に従う。学生は自分以外の発表にも積極的に参加すること。次年度履修する3年生も参加できる場合は掲示等で情報提供する。 12月~1月〔最終提出物・資料の保存〕 ・成果発表後、必ず教員の確認を受けた上で「研究要旨または研究計画の概要」(A4サイズ2枚、様式・締切期日の詳細は課題研究用クラスルーム内で指示する)を「課題研究用クラスルーム」に提出する。グループ研究の場合も各自で1部提出する。 ・それ以外の演習の成果物として、作成した論文(または計画書一式)、発表資料等は担当教員と学生それぞれで保管する。 |
4 | 〔実務経験のある教員〕 大田康江、岡澄子、小椋正道、香取洋子、久保五月、杉本知子、田中美加、長尾式子、眞茅みゆき:看護師、保健師、助産師それぞれの臨床経験を活用した、看護研究の基礎的能力修得等を目的とした演習。 |
5 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 〇(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 〇(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 ◎(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 ◎(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 特になし。 | ||
参考書 | 教員の指導の下、研究内容や研究手法に合わせて、参考書を選択すること。 | ||
参考書 | 系統看護学講座 別巻 『看護研究』 | 医学書院 | |
参考書 | JNNスペシャル 『看護研究の進め方 論文の書き方』 | 早川和生 | 医学書院 |
参考書 | 『看護研究 Step by Step』 | 黒田裕子 | 医学書院 |
参考書 | ナーシング グラフィカ 『基礎看護学(4) 看護研究』 | メディカ出版 | |
参考書 | 『看護・医療系研究のためのアンケート・面接調査ガイド』 | 土屋雅子 他 | 診断と治療社 |
参考書 | 『看護・医療系スタッフのための質問紙作成ワークブック』 | 土屋雅子 | 診断と治療社 |