英 文 名 | : | Public Health Nursing (Practicum) |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、4年後期 [月~金曜日]、選択(自由)、実習、4単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎田中 美加※、 田辺 幸子※、 吉田 直子※、 石井 忍※、 松岡 昌子※、 非常勤教員 |
実 習 場 所 | : | 地域看護学実習室 |
そ の 他 | : | 保健師国家試験受験資格取得に必要な科目 科目ナンバリングコード:N304-Pc08 ※は実務経験有 |
既習の公衆衛生看護学とその関連分野の知識を応用し、地域の多様な対象者に対する公衆衛生看護の実践力を身につけるために、以下の授業目的のもと経験を通して学ぶ科目である。本科目は自治体の保健所および保健センターにて実習を行う。
1.個人、家族、地域(集団/組織)をシステムとして捉え、モデルを用いた地域アセスメントの実際を理解する。
2.保健事業の法的根拠を知り、企画から実施、評価のプロセスを理解する。
3.健康レベルの向上を可能にする社会資源の活用と関係機関との連携を理解する。
4.地域の健康危機管理について予防策や発生時の対応を理解する。
5.保健活動の実際をとおして行政における保健師の役割を理解し、保健師としての姿勢を身につける。
6.地域アセスメントや健康相談、保健指導など、保健師として必要な技術を身につける。
7.実際の事例を通して、公衆衛生看護活動の倫理的課題の考え方や取り組み姿勢を身に着ける。
オリエンテーション後、保健所および保健センターにて実習を行いながら、指導を行う。
実習地域の地域アセスメントを実際に行い、その技術を指導する。
地域支援ネットワーク、危機管理体制、地区組織活動の実際を説明する。
家庭訪問に同行し、事例に対する支援を検討・考察する。
健康相談や保健指導の見学を通して、その技術を指導する。
健康教育の実施を通して、その技術を指導する。
指導者及び教員とカンファレンスを行い、学んだ内容の共有およびディスカッションを行う。
地域診断はフィールドワークを行い、グループワークやディスカッションをしながらまとめる。
まとめの会では、グループでディスカッションを行い、学びの発表を行う。
フィードバックとして、実習記録等は実習期間中にコメントを付けて返却する。
項目 | 内容 |
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公衆衛生看護学実習 保健所または市町村などの行政機関において実習する。 | ① コミュニティ・アズ・パートナーモデルを用いて地域アセスメントを行い、地域特性に合った支援方法を考える。 ② 保健事業の目的と法的根拠、看護職の役割・機能の実際を知る。 ③ 家庭訪問の実際の事例から(記録上で可)、個人、家族のニーズを把握し、社会資源活用を含めた看護過程の展開を学ぶ。 ④ 健康教育・健康相談の意義を理解し、面接・問診・集団教育の基本的技術を学ぶ。 ⑤ 自主グループや地域の組織活動に参加し、地域住民の健康を支援する地区組織の育成について理解する。 ⑥ 関係機関との会議に同席する等、地域における社会資源としての保健医療福祉機関の役割・機能および連携の実際を学ぶ。 ⑦ 行政における健康危機管理の実際と行政保健師の役割を学ぶ。 ⑧ 地域ネットワーク、地域ケアシステムの実際を学ぶ。 ⑨ 地域保健医療福祉チームの一員としての看護職の役割を学ぶ。 |
学内実習 | 実習で学んだ公衆衛生活動における保健師の役割や公衆衛生看護に関連する基本的知識・技術について、個人学習やグループディスカッションを通して、整理し、統合する。 |
1.地域の特性を把握し、健康課題および強みをアセスメントすることができる。
2.保健事業等の法的根拠および目的と位置づけ、ならびにその具体例を述べることができる。
3.家庭生活における個人および家族のニーズを把握し、看護過程の展開を説明できる。
4.地域看護における相談・教育の目的を説明でき、個人・集団に対する看護技術の展開を説明できる。
5.地域の健康レベルを向上するための社会資源の活用について説明できる。
6.地域における健康危機管理の意義と体制について説明できる。
7.公衆衛生活動における保健師の機能および果たす役割と、保健・医療・福祉の連携ならびにチームの一員としての機能および役割を説明することができる。
8.公衆衛生活動における,保健師としての姿勢をとることができる。
実習および課題への取り組み態度(20%)、実習記録や実習内容(60%)、実習課題(20%)で公衆衛生看護学実習評価表に基づき総合的に評価する。
1 | 遠方にて実習することもあるので体調管理に注意し、実習態度やマナーに留意すること。 |
2 | 実習前後に口頭試問を行う(予習:5時間)。 |
3 | 実習に関連する講義の内容について、これまでの学修状況を自ら振り返り、不足部分を補う(予習:1時間/毎日)。 |
4 | 地域アセスメントや家庭訪問記録などの課題を行う(復習:2時間/毎日)。 |
5 | 〔実務経験のある教員〕 田中 美加、田辺幸子、吉田直子、石井忍、松岡昌子:保健師の実務経験を活用した、保健所、行政機関等における実習の指導。 |
6 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 ◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『標準保健師講座3 対象別公衆衛生看護活動』 | 中谷芳美ら著 | 医学書院(3年次に購入したもの) |
教科書 | 『厚生の指標増刊 国民衛生の動向』 | 厚生労働統計協会編 | 厚生労働統計協会(4年次前期に購入したもの) |
教科書 | 『公衆衛生がみえる』 | 医療情報科学研究所編 | メディックメディア(3年次に購入したもの) |
参考書 | 「新版保健師業務要覧」 | 日本看護協会出版会 (最新版) | |
参考書 | 「最新保健学講座 全7巻 別巻全1巻」 | メヂカルフレンド社 (最新版) | |
参考書 | 「標準保健師講座 全3巻 別巻全2巻」 | 医学書院 (最新版) | |
参考書 | 「公衆衛生看護学テキスト 全4巻」 | 医歯薬出版(最新版) | |
参考書 | 「最新地域看護学 全3巻」 | 日本看護協会出版会 (最新版) | |
参考書 | 「コミュニティ・アズ・パートナー 地域看護学の理論と実際 第2版」 | 医学書院(最新版) | |
参考書 | 「公衆衛生マニュアル」 | 南山堂 (最新版) |