英 文 名 | : | Midwifery Diagnostics and TechniqueⅡ |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、4年前期 [月曜日1~4時限、水曜日1・2時限]、選択(自由)、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎大田 康江※、 香取 洋子※、 西 佳子※、 村井 佐知子※、 長谷 陽恵※、 和田 紗耶加※(兼任)、 金井 雄二※(非常勤) |
講 義 室 | : | 対面授業、母性看護学・助産学実習室 |
そ の 他 | : | 助産師国家試験受験資格取得に必要な科目 科目ナンバリングコード:N301-Mc08 ※は実務経験有 |
1.異常妊娠・合併症妊娠・胎児異常の病態生理と助産ケアについて理解する。
2.分娩時における正常からの逸脱、異常状態を理解し、異常の予防及び異常時の対応方法と助産ケアを
理解する。
3.分娩時における緊急事態への対応方法・産科手術について理解する。
4.分娩時の助産過程及び助産計画について理解する。
5.分娩期におけるフィジカルアセスメントを理解できる。
6.主に合併症妊婦に用いられる誘発分娩・麻酔分娩・産科麻酔について理解する。
1.異常妊娠・合併症妊娠・胎児異常の病態生理と助産ケアについて説明する。
2.分娩時における正常からの逸脱、異常状態、異常時の対応方法と助産ケアについて説明する。
3.分娩時における緊急事態への対応方法について説明する。
4.分娩を正常に経過させるために必要な助産診断と助産計画及び助産ケアを説明する。
5.分娩管理が必要な合併症妊娠の特性および異常分娩時のケアを説明する。
6.分娩期におけるフィジカルアセスメントを説明する。
7.誘発分娩・麻酔分娩の管理とケア及び産科麻酔について説明する。
【教育内容】
1.講義により説明を行い、講義内容を基に助産計画を立案する。
2.課題事例を基に助産計画を立案し、指導教員と討議することで、助産計画を整理する。
【フィードバック方法】
事例課題については、提出された課題に対し、個別およびグループ指導時・発表時に適宜コメントする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 異常分娩の助産診断② ~分娩直後の出血~ | 分娩時の異常出血、ショック時の病態生理と診断・検査・処置および対応を理解する。 1)分娩時の異常出血の原因および鑑別診断について理解する。 2)異常出血時の救急処置の方法について理解する。 3)羊水塞栓、子癇発作時のケア方法を理解する。 | 大田 康江 | 6/5(木)① | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
2 | 産科麻酔 | 麻酔分娩の特徴とケアについて理解する。 | 金井 雄二 | 6/5(木)⑤ | 対面授業 |
3 | 妊娠期の異常・ハイリスク妊娠1 ~母体異常~ | 合併症妊娠の病態生理と診断・検査・治療について理解する。 ・妊娠疾患 ・妊娠期間の異常 ・合併症妊娠 ・母子感染症 | 大田 康江 | 6/9(月)③ | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
4 | 妊娠期の異常・ハイリスク妊娠2 ~胎児・胎児付属物の異常~ | 合併症妊娠の病態生理と診断・検査・治療について理解する。 ・着床の異常 ・胎児の異常 ・胎児付属物の異常 | 大田 康江 | 6/9(月)④ | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
5 | 分娩期の助産過程の展開 〜入院時の助産診断〜 | 紙上モデルを用いて入院時の助産診断、助産計画を立案できる。 1)紙上モデルの対象が理解できる 2)入院時の経過診断・生活診断ができる。 3)正常からの逸脱の可能性について査定し、初期計画を立案する。 4)分娩期に必要なケアを理解できる。 【学習項目】 分娩3要素の異常:微弱陣痛、回旋異常、狭骨盤、胎児異常等、正常な胎児心拍モニタリングの診断 | 大田 康江 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 香取 洋子 | 6/11(水)① | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
6 | 分娩期の助産過程の展開 〜入院時の助産計画〜 | 紙上モデルを用いて入院時の助産診断、助産計画を立案できる。 1)紙上モデルの対象が理解できる 2)入院時の経過診断・生活診断ができる。 3)正常からの逸脱の可能性について査定し、初期計画を立案する。 4)分娩期に必要なケアを理解できる。 【学習項目】 分娩3要素の異常:微弱陣痛、回旋異常、狭骨盤、胎児異常等、正常な胎児心拍モニタリングの診断 | 大田 康江 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 香取 洋子 | 6/11(水)② | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
7 | 分娩期のフィジカルアセスメント | 分娩期におけるフィジカルアセスメントを理解できる。 1)分娩期の母子の状態のフィジカルアセスメントの方法が理解できる。 2)分娩進行状態を観察する方法が理解できる。 3)分娩進行状態を観察する技術が理解できる。 | 大田 康江 長谷 陽恵 | 6/16(月)③ | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
8 | 異常分娩の助産診断① 〜分娩3要素の異常と異常分娩における助産介補技術〜 | ハイリスク因子を理解し、助産師として分娩経過中に起こりうる異常に対応するための原理と技法を理解する。 1)分娩に影響を与えるハイリスク因子について理解できる。 2)正常経過からの逸脱を判断する基準とケアについて理解できる。 3)異常分娩発生時と必要な処置・介入を理解する。(微弱陣痛、遷延分娩、分娩停止等) 4)異常分娩時の助産師の役割、介補技術を理解する。急速遂娩 (鉗子分娩、吸引分娩)、骨盤位分娩、多胎分娩、骨盤位牽出術等 | 大田 康江 | 6/16(月)④ | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
9 | 新生児仮死の判断 | 出生直後の新生児の評価項目、新生児仮死の診断を学ぶ。 | 香取 洋子 西 佳子 | 6/23(月)① | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
10 | 新生児蘇生法の実際 | 新生児心肺蘇生法の実際を理解する。 | 香取 洋子 西 佳子 | 6/23(月)② | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
11 | 分娩期の助産過程の展開 〜分娩Ⅰ期の助産診断と助産計画〜 | 紙上モデルを用いて分娩第Ⅰ期の助産診断、助産計画の修正ができる。 1)分娩進行の経過診断・生活診断を行ti、分娩進行促進のための援助を理解できる。 2)分娩進行を阻害する要因、促進する要因の知識を確認し、正常からの逸脱する場合の支援の方法を理解する。 【学習項目】 分娩3要素の異常:児頭下降遅延、軟産道強靭、胎児心拍モニタリング異常所見の診断 | 大田 康江 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 香取 洋子 | 6/25(水)② | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
12 | 麻酔分娩・誘発分娩の看護 | 誘発分娩と麻酔分娩のケアと助産師の役割について理解する。 | 和田 紗耶加 村井 佐知子 | 6/30(月)③ | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
13 | 手鉗子法の実際 | 手鉗子法の実際について理解する | 和田 紗耶加 村井 佐知子 長谷 陽恵 | 6/30(月)④ | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
14 | 分娩期の助産過程の展開 発表 | 入院時〜分娩第Ⅰまでの助産診断と計画について発表する。 | 大田 康江 村井 佐知子 西 佳子 香取 洋子 長谷 陽恵 | 6/30(月)⑤ | 対面授業・母性看護学・助産学実習室 |
15 | 産科手術 | 会陰切開・裂傷と縫合、局所麻酔に関する基本的技術を理解する。 | 金井 雄二 | 7/7(月)⑥ | 対面授業 |
1.異常妊娠・合併症妊娠・胎児異常の病態生理・診断・検査・治療について説明できる。
2.分娩経過中の異常発生のメカニズムについて説明できる。
3.異常発生時の観察項目と必要な介入ケアを説明できる。
4.分娩経過中の異常に対応するために必要な産科手術の介補と実施が学内演習や臨地で体験でき、手術時の援助及び産科救急時の処置と援助について説明できる。
5.分娩経過中の異常とその診断基準を説明でき、逸脱予防のためのケアを説明できる。
6.ハイリスク妊娠における産婦、および異常分娩の産婦と褥婦、新生児に対する必要な助産技術がわかる。
7.分娩期におけるフィジカルアセスメントを説明できる。
8.誘発分娩・麻酔分娩の特徴とケアを説明できる。
9.会陰切開・縫合と裂傷に対する基本的技術について説明できる。
10.新生児の異常、新生児蘇生法を説明できる。
試験(60%)
助産過程の事例課題(40%)で総合的に評価する。
評価基準:課題事例に対し、講義内容を基にエビデンスに基づく査定から助産診断を提示し、助産計画を立案できる。
1 | 授業時間以外に必要な学習の時間:各講義前後で1時間ほど 予習:事例課題の自己学習 復習:事例課題について、わからないことを調べまとめておくこと |
2 | 事例課題は、学習課題に沿って自己学習すること |
3 | 助産過程の展開は、自己学習した課題の発表会を通じてグループ討議を行う。グループ討議では自分の考えが伝えられるように準備する。 |
4 | 助産過程の展開では、各項目の学習課題を事前に自己学習し課題の作成したうえで討議に臨むこと。課題作成は担当教員と一緒に行い、討議を通して共有する。 事後学習で事例の記録など、時間外での学習が必須である。 |
5 | 学内の授業だけでなく、臨床講義や臨床現場での演習などを含む。 |
6 | 〔実務経験のある教員〕 大田 康江、香取 洋子、西 佳子、 村井 佐知子、 長谷 陽恵、金井雄二、和田紗耶加:助産師、医師(産科・麻酔科)の臨床経験を活用した、正常経過から逸脱している対象への助産診断、技術等についての講義。 |
7 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 (1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 ◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 ◎(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期』 | 医学書院 | |
教科書 | 『助産診断・技術学Ⅱ[2]分娩期・産褥期』 | 医学書院 | |
教科書 | 『助産診断・技術学Ⅱ[3]新生児期・乳幼児期』 | 医学書院 | |
参考書 | 『産婦人科診療ガイドライン―産科編 2020』 | 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 | 日本産科婦人科学会 |
参考書 | 『プリンシプル産科婦人科学2 産科編 第3版』 | 上妻志郎、武谷雄二他 | メジカルビュー社 |
参考書 | 『新版 助産業務要覧第3版 Ⅰ基礎編 2022年版』 | 福井トシ子 | 日本看護協会出版会 |
参考書 | 『新版 助産業務要覧第3版 Ⅱ実践編 2022年版』 | 福井トシ子 | 日本看護協会出版会 |
参考書 | 『CG動画でわかる! 分娩のしくみと介助法』 | メジカルビュー社 |