英 文 名 | : | Community Health Assessment Ⅰ |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、4年前期 [月曜日1・2時限、火曜日3・4時限]、選択科目、講義、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎田中 美加※、 田辺 幸子※、 吉田 直子※、 石井 忍※、 松岡 昌子※ |
講 義 室 | : | 対面授業、地域看護学実習室 |
そ の 他 | : | 保健師国家試験受験資格取得に必要な科目 科目ナンバリングコード:N301-Hn04 ※は実務経験有 |
個人のみならず集団や地域を対象に看護活動を行う看護職にとって、地域をアセスメントし健康課題を抽出する視点とその技術は必要不可欠である。そのため本科目は以下を授業目的とし講義を行う。
1. 地域の特性やニーズに基づいた看護活動の重要性について理解する。
2. 地域の特性やニーズを明らかにするための地域アセスメントに関する理論・モデルを理解する。
3. 地域の情報収集、分析、活動計画立案、実践、評価の一連のPDCAサイクルのプロセスを理解する。
4. 既存の保健統計を使用してアセスメントを行い、地域アセスメント技術の基本を修得する。
1. 地域の特性やニーズに基づいた看護活動の重要性について講義する。
2. 地域アセスメントに関する理論・モデル、PDCAサイクルのプロセスを講義する。
3. 既存の保健統計を使用してアセスメントを行い、地域アセスメント技術を指導する。
教科書、パワーポイント、資料を用いた講義、グループワーク、討議を行う。
課題に関して授業中にフィードバックを行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 地域看護における地域アセスメントとその理論 | 地域を対象として看護活動を行う重要性と、PDCAサイクルにおける地域アセスメントの意義や目的を理解する。 地域アセスメントに用いられる理論を学ぶ。 | 田中 美加 | 4/7(月)① | 対面授業・地域看護学実習室 |
2 | 現在の日本が抱える健康課題と地域アセスメント | 現在の日本が抱える健康課題を理解し、社会の動向や地域特性と健康課題を関連付けて考える必要性を学ぶ。 | 石井 忍 | 4/7(月)② | 対面授業・地域看護学実習室 |
3 | 地域アセスメントの方法 (情報収集の方法とアセスメントの視点) | コミュニティ・アズ・パートナーモデル(CPM)に基づく地域アセスメントの視点と方法を理解する。 既存資料の分析、地区踏査、参与観察、インタビューなどの情報収集の方法を学ぶ。 | 田中 美加 | 4/14(月)② | 対面授業・地域看護学実習室 |
4 | 地域アセスメントの方法 (情報のアセスメント方法) | 模擬事例を使用し、地域アセスメントの具体的な方法を理解する。 | 田中 美加 | 4/15(火)③ | 対面授業・地域看護学実習室 |
5 | 地域アセスメントの実際1 (人口や疾病統計に関する情報の収集) | 実際の自治体の地域アセスメントを行い、アセスメントの技術を習得する。 e-Statなどの既存資料から、CPMのコアシステムに関する情報(人口静態・動態、死因、SMR、医療費、介護費など)を収集する方法を学ぶ。 | 田中 美加 田辺 幸子 吉田 直子 石井 忍 松岡 昌子 | 4/15(火)④ | 対面授業・地域看護学実習室 |
6 | 地域アセスメントの実際2 (人口や疾病統計に関する情報の整理) | e-Statや市町村の統計情報などの既存資料から、CPMのコアシステムに関する情報(人口静態・動態、死因、SMR、医療費、介護費など)を収集し、整理する方法を学ぶ。 | 田中 美加 田辺 幸子 吉田 直子 石井 忍 松岡 昌子 | 4/22(火)③ | 対面授業・地域看護学実習室 |
7 | 地域アセスメントの実際3 (人口や疾病統計に関する情報の分析) | 収集した情報を分析し、健康問題・課題を抽出する方法を学ぶ。 | 田中 美加 田辺 幸子 吉田 直子 石井 忍 松岡 昌子 | 4/22(火)④ | 対面授業・地域看護学実習室 |
8 | まとめ | 地域アセスメントと健康課題抽出の一連のプロセスを振りかえり、グループディスカッションを通して、保健師活動における意義や重要性を理解する。 | 田中 美加 田辺 幸子 吉田 直子 石井 忍 松岡 昌子 | 4/24(木)⑤ | 対面授業・地域看護学実習室 |
1. 個人,家族だけでなく地域全体を対象とした地域看護活動の意義について説明できる。
2. 地域の情報収集、分析、保健活動計画、実践、評価までの一連のPDCAサイクルを説明できる。
3. コミュニティ・アズ・パートナーモデル、プリシード・プロシードモデルについて、概要と特徴を説明できる。
4. 地区踏査の方法について説明できる。
5. 地域アセスメントに必要な人口統計や疾病統計情報を収集し、アセスメントできる。
6. 地域アセスメントを行う上で、グループメンバーと討議や協力をすることができる。
ミニテスト(30%)、課題に取り組む姿勢(20%)、課題(実習地の地域アセスメント)(50%)より総合的に評価する。
1 | 自治体のホームページや保健所実習合同オリエンテーションの資料を用いて,地域アセスメントの基礎となる統計資料を収集する。 |
2 | 一部にグループワークを取り入れるので、休まないこと。 |
3 | 事前に資料を読んで予習しておくこと(30分程度/回)。 |
4 | 本科目は地域アセスメントを実際に行うため予習、復習、課題の実施を含めて60時間の自己学習を要する。 |
5 | 講義時間内に課題が終わらない場合は時間外の取り組むが必要となるので、チームワーク良く課題に取り組むこと。 |
6 | 項目順、講義形態(対面、課題学習等)は変更することがある。各回の進行は、第1回に詳細なスケジュールを配布し説明する。 |
7 | 〔実務経験のある教員〕 田中美加、田辺幸子、吉田直子、石井忍、松岡昌子:保健師の実務経験を活用した地域アセスメントについての講義。 |
8 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 (1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 厚生の指標増刊 国民衛生の動向 | 厚生労働統計協会 | 厚生労働統計協会 最新版 |
参考書 | コミュニティ・アズ・パートナー 地域看護学の理論と実際 第2版 | エリザベス T. アンダーソン /ジュディス・マクファーレイン著 金川克子監訳 | 医学書院 最新版 |
参考書 | 地域看護アセスメントガイド | 佐伯和子 | 医歯薬出版株式会社 最新版 |
参考書 | <最新保健学講座> 公衆衛生看護学概論 | 金川克子ら | メヂカルフレンド社 最新版 |
参考書 | 保健師業務要覧 | 荒木田美香子、 井伊久美子ら | 日本看護協会出版会 最新版 |
参考書 | <標準保健師講座2> 公衆衛生看護技術 | 中村裕美子ら | 医学書院 最新版 |