英 文 名 | : | Epidemiology |
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科 目 概 要 | : | 看護学2群科目、3年前期 [月曜日3時限]、選択科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎伊藤 慎也※ |
講 義 室 | : | 対面授業、L2-310 |
そ の 他 | : | 保健師国家試験受験資格取得に必要な科目 科目ナンバリングコード:N201-Sb03 ※は実務経験有 |
科学的方法論としての疫学的手法の概念・方法や保健統計学の基本的手法を理解し、これらの手法により示される疫学的指標や科学的エビデンスを看護や保健活動の場に活かす意義を理解する。
・健康情報分析学で学修した疫学の基本の応用という位置づけとして、学術雑誌、データ、国家試験問題などの具体例を交えて説明をする。
・疫学の中でも誤差や交絡因子、スクリーニング、疾患別の統計データ、統計学中でも多変量解析等のテーマに関しても新たに講義をする。
・パワーポイントと配付資料を用いた講義形式を基本とするが、疫学の健康指標については計算をしてみるなど、積極的な参加を促す講義形式を取る。
・各講義の終わりに小テストを実施して、小テストの提出後に解答を提示する。回答が難しい問題に関しては、次回の講義で解説を加える。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 疫学の概念と公衆衛生看護に関連する疫学 | 疫学の歴史、公衆衛生看護学に関連する疫学(社会疫学・政策疫学など)ついて理解する。 | 伊藤 慎也 | 4/7(月)③ | 対面授業・L2-310 |
2 | 疫学的研究デザイン | 研究デザインの特徴と利点・欠点、エビデンスレベルについて理解する。 | 伊藤 慎也 | 4/14(月)③ | 対面授業・L2-310 |
3 | 誤差と偏り | 偶然誤差と系統誤差、バイアスの意味を理解する。 | 伊藤 慎也 | 4/21(月)③ | 対面授業・L2-310 |
4 | 交絡とその制御方法 | 交絡の概念とその制御方法を理解する。 | 伊藤 慎也 | 4/28(月)③ | 対面授業・L2-310 |
5 | 疫学における因果関係 | 因果関係の立証方法、多要因原因説を理解する。 | 伊藤 慎也 | 4/28(月)④ | 対面授業・L2-310 |
6 | 疾病の頻度の指標 | 比、割合、率の違い、有病率、罹患率、死亡率などの意味と疾病評価における意義を理解する。 | 伊藤 慎也 | 5/12(月)③ | 対面授業・L2-310 |
7 | 曝露効果の指標 | 罹患率比、累積罹患率、オッズ比、寄与危険など、曝露状況の評価の方法を理解する。 | 伊藤 慎也 | 5/19(月)③ | 対面授業・L2-310 |
8 | スクリーニング | スクリーニングの目的・要件・評価方法を理解する。 | 伊藤 慎也 | 5/26(月)③ | 対面授業・L2-310 |
9 | 疾病登録と社会での活用 | がん、循環器疾患などの登録制度とデータ分析、社会における疾病対策や医療計画への活用、評価に基づく効果的な検診の実際を理解する。 | 伊藤 慎也 | 6/2(月)③ | 対面授業・L2-310 |
10 | 生活習慣の疫学 | 栄養、運動、休息、生活習慣(喫煙・飲酒)、母性、小児疾患の疫学(頻度と分布、危険因子)を理解する。 | 伊藤 慎也 | 6/9(月)③ | 対面授業・L2-310 |
11 | 疾患の疫学と基幹統計 | がん、新血管、脳血管、糖尿病、難病等の疫学(頻度と分布、危険因子、年次推移)と基幹統計を理解する。 | 伊藤 慎也 | 6/16(月)③ | 対面授業・L2-310 |
12 | 保健統計学:データの種類と分布 | 代表値と散布図、確率分布を学修し、実際のデータを用いてその活用方法を理解する。 | 伊藤 慎也 | 6/23(月)③ | 対面授業・L2-310 |
13 | 保健統計学:相関と回帰、推定 | 相関と回帰、点推定と区間推定を学修し、実際のデータを用いてその活用方法を理解する。 | 伊藤 慎也 | 6/30(月)③ | 対面授業・L2-310 |
14 | 保健統計学:帰無仮説、統計学的有意性 | 検定の意味、帰無仮説と対立仮説、有意水準を学修し、実際のデータを用いてその活用方法を理解する。 | 伊藤 慎也 | 7/7(月)③ | 対面授業・L2-310 |
15 | 保健統計学:推定と検定 | 割合・平均に関する推定と検定、相関に関する検定、ノンパラメトリック検定、多変量解析の基本を理解する。 | 伊藤 慎也 | 7/14(月)③ | 対面授業・L2-310 |
1.疾病予防や健康増進活動について知り、疫学がどのように寄与しているかについて説明できる。
2.集団の健康状態を理解するために、疫学的データを用いて分析し、解釈できる。
3.科学的根拠に基づく合理的な思考や行動ができるように、疫学の指標や統計学の基本知識を理解できるようになる。
4.日常の保健活動や医療を疫学的視点から評価することができるために、生活習慣や主な疾患の疫学データを理解できるようになる。
・小テスト(20%)と定期試験(80%)により評価する。小テストは、各講義の終了時に実施、内容は各回の講義で学修した範囲とする。
・小テストの目的は講義内容の知識定着であり、問題への回答と自己採点(解答による復習)の提出により評価する。
1 | 講義終了時に翌週の講義テーマを提示するので、翌週の講義テーマについて事前に教科書を読んでおくこと(10分) 講義中に実施する課題を復習する。(10分)誤った内容や理解できなかった内容は教科書で確認するとともに、積極的に質問すること。 |
2 | 〔実務経験のある教員〕 伊藤慎也:看護・医学・教育学部での疫学や統計学の講義経験、地域の保健師との統計学や疫学勉強会の経験を活用した、医療・看護分野に特化した事例を用いた講義、演習。 |
3 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 (1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 〇(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 ◎(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 疫学・保健統計学 第3版 (標準保健師講座) | 牧本 清子 (著) | 医学書院 |
参考書 |