英 文 名 | : | School Counseling |
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科 目 概 要 | : | 3年前期 [月曜日1時限]、選択科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎三藤 敏樹※(非常勤) |
講 義 室 | : | 対面授業、L2-206、L2-205 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目:教育の基礎的理解に関する科目等[養教一種免] 科目ナンバリングコード:N201-Sb02、NN601-TC31 ※は実務経験有 |
科目 | 道徳、総合的な学習の時間等の内容及び生徒指導、教育相談等に関する科目 |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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教育相談は、個々の生徒の多様な実態を踏まえ,一人一人が抱える課題に個別に対応した指導を行うものであり、学校全体の体制づくりと教育相談を実施する教員のスキルが必要である。本授業では、基本的なカウンセリング理論や技法等を理解するとともに、学校における教育相談の役割や学校と家庭や関係機関等との連携のあり方について理解し考察する。
教育相談に関わる事例についての考察を通して教員としての実践的な資質・能力を育成する。
教育相談における心理教育的援助についての基本的な理論や技法を学ぶとともに、学校における心の諸問題や教師としての対応や連携のあり方について理解する。
〔教育方法〕レジュメを用いるとともにICTを活用する講義を通した知識の定着と、グループワークや発表を通した技能の習得及び思考力・判断力・表現力の育成を目指して授業を展開する。報道や文献、事例等を紹介し、講義のテーマをより幅広く、深く考察する。
〔フィードバック方法〕授業ごとの振り返りや授業課題レポートの記述に対し、次回以降の授業においてフィードバックを行うことで、各自の学びの調整と深化を促す。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 講義のガイダンスとオリエンテーション | 全15回の授業の内容や授業方法について確認し、「教育相談論」の学びに対する見通しをもつ。 | 三藤 敏樹 | 4/9(水)② | 対面授業・L2-205 |
2 | 教育相談の意義と理論(1) 学校における特別支援教育と発達障害 | 学校における特別支援教育と発達障害(非定型発達)について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 4/14(月)① | 対面授業・L2-206 |
3 | 教育相談の意義と理論(2) 学校教育における教育相談 | 学校教育における教育相談の意義について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 4/21(月)① | 対面授業・L2-206 |
4 | 教育相談の方法(1) 生徒理解の方法と技術 | 生徒理解の方法と技術について事例に即して理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 4/28(月)① | 対面授業・L2-206 |
5 | 教育相談の方法(2) 生徒理解の方法としてのアセスメント | 生徒理解の方法としての心理検査を含む心理教育アセスメントについて理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 5/12(月)① | 対面授業・L2-206 |
6 | 教育相談の方法(3) 知能検査 | 生徒理解の方法としての知能検査について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 5/19(月)① | 対面授業・L2-206 |
7 | 教育相談の方法(4) カウンセリングの理論と方法 | 心理学におけるカウンセリングの理論や技法について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 5/26(月)① | 対面授業・L2-206 |
8 | 学校における教育相談の体制(1) 学校における三段階の心理教育的援助とチーム支援 | 学校における三段階の心理教育的援助とチーム支援について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 6/2(月)① | 対面授業・L2-206 |
9 | 学校における教育相談の体制(2) 保護者・家庭への支援と関係機関との連携 | 教育相談のための校内体制の整備及び保護者・家庭への支援と関係機関との連携について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 6/9(月)① | 対面授業・L2-206 |
10 | 教育相談の展開(1) いじめとその対応 | いじめとその対応としての教育相談について事例に即して理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 6/16(月)① | 対面授業・L2-206 |
11 | 教育相談の展開(2) 不登校とその対応 | 不登校・不登園とその対応としての教育相談について事例に即して理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 6/23(月)① | 対面授業・L2-206 |
12 | 教育相談の展開(3) 児童虐待とその対応 | 児童虐待とその対応としての教育相談について事例に即して理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 6/25(水)① | 対面授業・L2-205 |
13 | 教育相談の展開(4) 少年の問題行動(非行)とその対応 | 少年の問題行動(非行)とその対応としての教育相談について事例に即して理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 6/30(月)① | 対面授業・L2-206 |
14 | キャリア教育と教育相談 | キャリア教育におけるガイダンス・カウンセリングの意義と歴史について理解し考察する。 | 三藤 敏樹 | 7/7(月)① | 対面授業・L2-206 |
15 | まとめと振り返り | 全14回の授業を通して学んだことから、教育相談についての考えをまとめる。 | 三藤 敏樹 | 7/14(月)① | 対面授業・L2-206 |
この授業の修了段階で、学生に修得してほしい事柄。
1)発達障害(非定型発達)について理解し考察している。
2)学校教育における教育相談の意義について理解し考察している。
3)生徒理解の方法と技術について理解し考察している。
4)心理検査を含む心理教育アセスメントについて理解し考察している。
5)知能検査について理解し考察している。
6)心理学におけるカウンセリングの理論や方法について理解し考察している。
7)学校における三段階の心理教育的援助とチーム支援について理解し考察している。
8)学校における教育相談体制の整備及び保護者・家庭への支援と関係機関との連携について理解し考察している。
9)今日の学校教育におけるいじめ・不登校・児童虐待・少年の問題行動(非行)等の課題とその対応としての教育相談について理解し考察している。
10)教育相談とキャリア教育について理解し考察している。
【評価基準】
○教育相談の目的、意義、内容、方法等について学び、学校教育活動における生徒指導の役割を理解しているか。
○いじめ、不登校・不登園、児童虐待及び少年の問題行動(非行)とその対応としての教育相談について事例に即して理解し考察しているか。
○学校教育活動の中で家庭・地域及び関係機関等と連携しながら組織的に教育相談を行い、生徒が自己実現を図っていくための自己指導能力を育むために必要な知識・技能や思考力・判断力・表現力を身に付けているか。
○教育相談を他の教育活動と有機的・横断的に捉えることで、より適切な生徒指導の在り方について考察しているか。
○生徒指導に関わる教育課題を捉え、その解決を図るための方策や取組を考えようとする態度を身に付けているか。
【評価の方法】
○毎回の授業における討論や発表・授業課題レポートの記述、授業ごとの振り返り、期末課題レポートの記述等により、教育相談に関わる知識及び技能、教育相談や進路指導・キャリア教育に関わる教育課題を考察する思考力・判断力・表現力等、課題に対して粘り強い取組を行う中で自らの学びを調整する等の主体的に学習に取り組む態度をパフォーマンス評価によって評価する。
○平常点(討論や発表、授業課題レポート等)50%程度、期末課題レポート50%程度として総合的に評価する。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 ○予習 ・配付されたレジュメに目を通し、授業で学ぶ内容について身通しを持ち、授業における、討論や発表のための資料を作成する。 ・日頃から新聞、雑誌、報道番組等における教育関係の記事や番組に関心をもち、教育に関する課題について自ら学ぶことで、疑問点や考えを記録しておき授業に生かす。 ○復習 ・まとまりごとの課題に対して、授業で配付された資料と、さらに必要と考えられる資料等に基づき、授業課題レポート(振り返りを含む)を作成する。 ・各授業の終わりの振り返りを行うことを通して、学んだことを確認し、今後の課題を明らかにする。 |
2 | 【関連科目】生徒指導論 |
3 | 【その他】「学び続ける教師」への第一歩を、ともに踏み出しましょう。 |
4 | 〔実務経験のある教員〕 三藤 敏樹:公立中学校等において36年の教職経験(教諭・主幹教諭、指導主事、管理職)を有するとともに、公認心理師・ガイダンスカウンセラースーパーバイザー・学校心理士として学校における心理教育的援助のサポートを行っている。 |
5 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 〇(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 (3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 (5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 毎回、必要に応じてレジュメ(ハンドアウト)や資料を適宜配布する。 | ||
参考書 | 生徒指導提要 | 文部科学省 | 東洋館出版社 ジアース教育新社(コンパクト版) (デジタル版は文部科学省のWebサイトに掲載) |