英 文 名 | : | Adult Health Nursing:Critical Care |
---|---|---|
科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、3年前期 [月曜日2時限]、必修科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) 久保 五月※、 ◎長尾 式子※、 眞茅 みゆき※、 中尾 真由美※、 椿 美智博※、 松尾 佳苗※、 中島 節子※(兼任) |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室2、L2-310 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 施行規則に定める科目区分:看護学(臨床実習及び救急処置を含む) 科目ナンバリングコード:N301-An04 ※は実務経験有 |
急性期にある人と家族への看護援助の実践に向けて、急性期の身体的、心理社会的な特徴から総合的な対象(患者と患者を取り巻く周囲の人々)の理解に基づき、看護学の知識を援用した根拠に基づく生活の不適応反応を明確にし、個別的、合理的な思考力を修得する。
1. 急性期、急性期看護の概念について慢性疾患の急性増悪、外科的治療の急性期を理解し、急性期にある人と家族への看護を学修する。
2. 周術期看護の概念を理解し、主要な手術における看護を学修する。
3. 救急医療における看護の特徴を理解し、急性の状態にある人と家族への看護を学修する。
4. リハビリテーション期における看護の特徴を理解し、機能障害に応じた看護を学修する。
急性期にある人の特徴を理解するために、これまでに学んだ知識を活用しながら対象者の全体像を説明する。代表的な内科系疾患、外科系疾患を取り上げ、疾患及び治療が身体的、心理的、社会的側面に及ぼす影響、存在価値・尊厳が脅かされ得る急性期における不適応反応を議論を促しながら講義する。
Power Point、視聴覚メディア(DVD)と教科書、配布資料を活用しながら、講義を行う。
課題へのフィードバックは、全体および個々に対するコメントを課題のシートあるいは解説資料として返却する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 急性期にある人と家族の理解 | 急性期にある人と家族の特徴 ・急性期とは、身体侵襲の種類と大きさ ・心理的反応、ショックの病態と分類 | 長尾 式子 | 4/7(月)② | 対面授業・L2-310 |
2 | 急性期にある人と家族への援助 | 急性期にある人を理解するための理論・概念 ・危機理論、自己概念、ボディーイメージ ・インフォームドコンセントと意思決定 | 長尾 式子 | 4/14(月)② | 対面授業・L2-310 |
3 | 周手術期の看護 手術前・手術中の看護 | 手術および麻酔による身体侵襲と生体反応 手術前のアセスメントとオリエンテーション 手術中の看護 | 長尾 式子 | 4/21(月)② | 対面授業・L2-310 |
4 | 手術後の看護①:合併症の理解 | 手術後合併症の種類、発症時期、メカニズム ・呼吸器合併症 ・循環器合併症 ・術後腸閉塞 ・縫合不全 ・術後出血 ・術後せん妄 | 長尾 式子 | 4/25(金)② | 対面授業・N号館 講義室2 |
5 | 手術後の看護②:合併症予防 | 手術後合併症の予防と発生時の援助 ・疼痛管理 ・早期離床の促進 ・観察とアセスメント | 松尾 佳苗 | 4/28(月)② | 対面授業・L2-310 |
6 | 手術後の看護③:創傷管理、ドレーン管理 | 術後の創傷管理 ・創傷治癒過程と手術部位感染 ・創部の観察とアセスメント ドレーン管理 ・ドレーン留置中の観察とアセスメント | 松尾 佳苗 | 5/12(月)② | 対面授業・L2-310 |
7 | 救急医療における看護 | ・救命救急センター/集中治療室における看護 ・救命救急処置 ・救急外来 ・集中治療室における看護 ・心理的援助 ・家族のケア | 椿 美智博 | 5/19(月)② | 対面授業・L2-310 |
8 | 呼吸器疾患に対する治療を受ける人の看護 | 肺葉切除術(胸腔鏡下手術)を受ける人を例にとり、急性期から回復過程を促進する援助と生活指導について学修する。 | 久保 五月 | 5/26(月)② | 対面授業・L2-310 |
9 | 消化器疾患に対する治療を受ける人の看護 | 胃切除術(開腹術)を受ける人を例にとり、急性期から回復過程を促進する援助と生活指導について学修する。 | 中尾 真由美 | 6/2(月)② | 対面授業・L2-310 |
10 | 排泄機能障害とリハビリテーション | 消化管ストーマを持つ人を例にとり、看護過程を学修する。 ・ストーマリハビリテーションの実際 | 長尾 式子 | 6/9(月)② | 対面授業・L2-310 |
11 | 虚血性心疾患に対する治療を受ける人の看護 | 虚血性心疾患を持つ人を例にとり、治療選択や、急性期から回復過程を促進する援助と生活指導について学修する。 | 眞茅 みゆき | 6/16(月)② | 対面授業・L2-310 |
12 | 臓器移植における看護 | 国内の臓器移植の現状と看護の実際 ・生体移植 ・脳死・心停止移植 ・臓器移植における倫理的問題 | 中島 節子 | 6/23(月)② | 対面授業・L2-310 |
13 | 脳神経疾患に対する治療を受ける人の看護 | 開頭手術を受ける人を例にとり、急性期から回復過程を促進する援助と生活指導について学修する。 | 長尾 式子 | 6/30(月)② | 対面授業・L2-310 |
14 | リハビリテーション看護概論 | 障害の概念、障害による心理的特徴と障害受容への援助 ・生活機能と生活機能障害 ・リハビリテーション看護 ・社会資源の活用:社会保障 ・社会参加促進事業 ・患者会 ・チーム医療における看護師の役割 | 長尾 式子 | 7/7(月)② | 対面授業・L2-310 |
15 | 運動機能障害とリハビリテーション | 人工股関節置換術を受けた人を例にとり、看護過程を学修する。 ・身体可動性の障害 ・歩行障害 ・廃用症候群 ・固定や牽引治療 | 長尾 式子 | 7/14(月)② | 対面授業・L2-310 |
1.急性期にある人と家族の特徴と必要な看護援助について、学修した理論や概念を用いて説明できる。
2.手術に伴う身体侵襲や合併症を理解し、術後合併症の予防について説明できる。
3.各疾患の特徴と病態を理解し、周術期に必要な看護援助を説明できる。
4.救急医療、臓器移植の現状を理解し、必要な看護援助を説明できる。
5.リハビリテーション期にある人と家族の特徴を理解し、必要な看護援助を説明できる。
中間課題(第1回から第6回までの内容について)(20%)により評価する。
・評価基準:講義で学んだことから、急性期の回復過程の連続的な変化を捉えているか、急性期の合併症や偶発症と観察項目と急性期の不適応反応と看護実践が具体的であり、整合性があるかを基準に評価します。
定期試験(80%)
1 | 1.講義で活用する基礎的知識(1-2年生までに行った講義)を復習して講義に臨む。(0.5-1.0時間) 2.講義中に提示された資料や参考書を講義後も復習し、さらに理解を深める。(0.5-1.0時間) 3.講義前、後の学修で生じた疑問や、講義内容に関する質問は、講義中、個別、リモートで受け、回答は次回の講義やリモート等への掲載で対応していく。 |
2 | 〔実務経験のある教員〕 長尾 式子、久保 五月、眞茅 みゆき、中尾 真由美、椿 美智博、松尾 佳苗、中島 節子:病院での臨床経験をふまえ、急性期から回復過程に対応する治療と看護援助がどのように展開されるのかを概説する。 |
3 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 〇(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 看護学テキストNiCE『成人看護学 急性期看護I 概論・周手術期看護』改訂第2版 | 林直子, 佐藤まゆみ | 南江堂 |
参考書 | 系統看護学講座 別巻 臨床外科看護学概論 | 矢永勝彦, 小路美喜子 | 医学書院 |
参考書 | 系統看護学講座 別館 臨床外科看護学各論 | 北島政樹, 江川幸二 | 医学書院 |