英 文 名 | : | Life-span Developmental Nursing:Pediatric Nursing |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、3年前期 [木曜日2時限]、必修科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎岡 澄子※、 小柴 梨恵※、 辻 朋子※、 古屋 悦世※、 川上 大輔※(兼任) |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室1、L1-34 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 施行規則に定める科目区分:学校保健 科目ナンバリングコード:N301-Cn04 ※は実務経験有 |
あらゆる健康レベルにある子どもと家族の特性を理解し、小児看護の特徴・理念、看護師の役割および主要な健康問題をもつ子どもと家族の看護を実践するために必要な考え方と基本的な知識を修得する。
1.小児看護における特徴と理念を理解する。
2.子どもと家族の健康を支える小児医療・保健・看護の動向と課題について学ぶ。
3.子どもの疾患や障がいに伴う形態・生理的機能の異常や徴候と、症状による子どもの生活行動上の変化を理解する。
4.健康問題をもつ子どもとその家族に対し、安全・安楽とQOLを高める看護の基本について理解する。
5.講義や自己学習を通して、主体的に子どもや家族の看護について学ぶ。
小児看護の特徴と理念および看護師の役割について説明する。
主要な子どもの疾患・障害および健康問題をもつ子どもと家族への看護について説明する。
パワーポイントと視聴覚メディア(DVD)と教科書、配付資料を活用しながら講義形式ですすめる。
講義後はGoogle classroomを通して、復習テストに取り組み、学びの定着を図る。
毎回Google classroomを通して質問を受け付け、その回答を纏めたものをGoogle classroomにてフィードバックする。
レポートへのフィードバックは、講義内とGoogle classroomにて行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | オリエンテーション 小児看護の特徴と理念 小児看護における看護師の役割 健康問題をもつ子どもとその家族の理解と看護 | 授業概要のオリエンテーション 小児看護の対象、目標と役割を理解し、子どもの権利や医療現場で起こりやすい倫理的問題と小児看護の課題について学ぶ。 1.子どもが健康問題をもつことにより生じる変化を、身体的、精神的、社会的側面から明らかにし、発達段階に応じた看護について理解する。 2.子どもの健康問題・治療、療養生活が家族に及ぼす影響と必要な看護について理解する。 3.子どもと家族のストレス及び対処過程を明らかにし、ストレスを最小限にする、あるいは対処過程を支える看護について理解する。 4.子どもの入院環境に特徴づけられる看護について理解する。 5.子どもの生命・死についてのとらえ方を理解する。 | 岡 澄子 | 4/3(木)② | 対面授業・L1-34 |
2 | 急性期の子どもと家族の看護1 急性期における主な症状と看護 | 急性期にある子どもと家族の看護について理解する。 <症状をもつ子どもとその家族の看護> 発熱・不機嫌・啼泣、発疹、小児感染症(予防接種)、熱性けいれん、痛み | 岡 澄子 | 4/10(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
3 | 検査・処置を受ける子どもと家族の看護 | 検査・処置を必要とする子どもと家族の看護について理解する。 <特殊な状況にある子どもとその家族の看護> 検査・処置 プレパレーションの実際・与薬 | 小柴 梨恵 | 4/17(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
4 | 急性期の子どもと家族の看護2 呼吸・循環機能の障害をもつ子どもと家族の看護 | 急性期にある子どもと家族の看護について理解する。 <主要な症状および疾患と看護> チアノーゼ、ショック、不整脈、心不全 気管支炎、肺炎、ファロー四徴症、川崎病 | 辻 朋子 | 4/24(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
5 | 急性期の子どもと家族の看護3 消化・吸収機能の障害をもつ子どもと家族の看護 | 急性期にある子どもと家族の看護について理解する。 <主要な症状および疾患と看護> 嘔吐、下痢、脱水 腸重積、ヒルシュスプルング病、急性胃腸炎 <特殊な状況にある子どもとその家族の看護> コミュニケーション、輸液管理 | 辻 朋子 | 5/8(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
6 | 救急時の子どもと家族の看護 | 救急時・災害時の子どもと家族の看護について理解する。 <主な内容> 小児の事故の特徴 小児の一時救命処置(BLS)の基本 災害による子どもの身体面心理面への影響と看護 被災した子どもと家族の看護 | 川上 大輔 | 5/15(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
7 | 手術を受ける子どもと家族の看護 | 手術を必要とする子どもと家族の看護について理解する。 <子どもの周手術期の看護> 手術による身体的・精神的影響 計画・緊急手術 手術に関する痛み・抑制・固定 口唇・口蓋裂 | 辻 朋子 | 5/22(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
8 | 慢性期の子どもと家族の看護1 慢性期にある子どもと家族への在宅に向けた看護 | 慢性期にある子どもと家族への在宅に向けた看護について理解する。 <主な内容> 健康管理と日常生活 専門職と社会的資源 セルフケア 糖尿病 | 小柴 梨恵 | 5/29(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
9 | 慢性期の子どもと家族の看護2 排泄機能の障害をもつ子どもと家族の看護 | 慢性期にある子どもと家族の看護について理解する。 <主要な症状および疾患と看護> 浮腫、尿の異常、 ネフローゼ症候群(活動制限:安静・食事、腎生検) | 古屋 悦世 | 6/5(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
10 | 慢性期の子どもと家族の看護3 免疫機能の障害をもつ子どもと家族の看護 | 免疫機能の障がいをもつ子どもと家族の看護について理解する。 <主要な症状および疾患と看護> 呼吸困難、アナフィラキシーショック、 喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー | 古屋 悦世 | 6/12(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
11 | 慢性期の子どもと家族の看護4 障がいのある子どもと家族の看護 | 障がいのある子どもと家族の看護および社会支援について理解する。 <主要な症状および疾患と看護> けいれん、意識障害、コミュニケーション 神経疾患(てんかん) | 古屋 悦世 | 6/19(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
12 | 慢性期の子どもと家族の看護5 | 先天異常をもつ子ども、疾患をもつ新生児と家族の看護について理解する。 <主な症状および障害と看護> 先天異常(ダウン症候群、二分脊椎) 低出生体重児(RDS他) | 岡 澄子 | 6/26(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
13 | 小児がんの子どもと家族の看護 | 小児がんの子どもと家族の看護について理解する。 <主要な症状および疾患と看護> 貧血、出血、易感染、小児がん、白血病 (腰椎穿刺、骨髄穿刺、隔離) | 岡 澄子 | 7/3(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
14 | 外来における子どもと家族への看護 | 小児医療の動向を踏まえ、外来看護の位置づけ、役割機能を理解する。 <主な内容> 外来の役割・機能 子ども虐待の概要と取り組み 看護師の役割 | 小柴 梨恵 | 7/10(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
15 | 発達障害および行動上の障害をもつ子どもと家族の看護 | 発達障害をもつ子どもと家族の看護について理解する。 <主な障害と看護> 自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD) 限局性学習症(学習障害)、不登校 | 岡 澄子 | 7/17(木)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
小児看護の実践に必要な基本的知識を修得するために、以下の点について理解し、説明できるようになることを目的とする。
1) 小児看護における特徴と理念を説明できる。
2) 子どもと家族を取り巻く社会制度や小児医療・保健、および看護の動向について知り、説明できる。
3) 健康問題をもつ子どもとその家族に生じる変化について基礎的知識を踏まえ、身体的・心理的・社会的側面から理解し、説明できる。
4) 健康問題をもつ子どもとその家族に対する看護師の役割について説明できる。
5) 特殊な状況にある子どものニーズと看護について説明できる。
6) 健康問題をもつ子どもと家族のニーズを理解し、必要な看護について説明できる。
7) 主体的に学習に取り組み、小児看護について自己の考えを述べることができる。
到達目標1)~7)については、レポート、復習テスト、定期試験により総合的に評価する。
*内訳はレポート20%、復習テスト10%、定期試験70%とする
*レポートは障がいのある子どもと家族の思いおよび必要な看護について理解し、具体的な内容とともに、文献をもとに自分の考えが述べられていることを評価基準とする。
1 | 予習(30分):初回講義時に提示する各回の講義内容の予習範囲に基づき教科書を読み、概要を把握する。 |
2 | レポートの課題は初回講義時に課題図書とともに提示する。課題内容に基づきレポートを作成し、最終講義時に提出する。 |
3 | スライドの内容やメモを教科書と照合して理解を深める。 |
4 | 復習(30分):各講義内容を配布資料をもとに振り返り、該当する単元について教科書を精読する。復習として復習テストをGoogle classroomで実施する(評価対象)。 |
5 | 〔実務経験のある教員〕 岡 澄子、小柴梨恵、辻朋子、古屋悦世、川上大輔:看護師の臨床経験を活用した、小児看護の特徴や理念、役割等についての講義。 |
6 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 〇(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 〇(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学① 小児看護学概論/小児臨床看護総論』 | 奈良間美保 編 | 医学書院 |
教科書 | 『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学② 小児看護学各論』 | 奈良間美保 編 | 医学書院 |
参考書 | 必要に応じ、授業中に紹介する。 |