Web Syllabus(講義概要)
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母性生涯発達看護学
英 文 名:Life-span Developmental Nursing:Maternal Nursing
科 目 概 要:看護学3群科目、3年前期 [火曜日3・4時限]、必修科目、講義、2単位
担 当 者:(◎は科目責任者) 大田 康江※◎香取 洋子※西 佳子※村井 佐知子※人見 麻美子※(兼任)
講 義 室:対面授業、N号館 講義室1
そ の 他:教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 
施行規則に定める科目区分:看護学(臨床実習及び救急処置を含む) 
科目ナンバリングコード:N301-Mn04
※は実務経験有

授業の目的

 母性看護の特性と多様な保健医療福祉の場における母性看護の役割を理解し、母性看護を行うために必要な知識を修得し、課題事例を基に看護実践に向けた知識の活用について学ぶ。
 1.女性のライフサイクルに関わる母性看護の特性と役割について理解する。
 2.セルフケアの概念を用いた母性看護の展開方法について理解する。
 3.妊産褥婦の身体的・心理的・社会的・文化的特性について理解する。
 4.妊産褥婦及び新生児の健康維持増進、逸脱予防のための看護の実際について理解する。
 5.ハイリスク妊産婦・異常発生時の看護について理解する。
 6.母性・父性を育むことや出産による家族内の役割変化と新たな家族関係確立のための看護援助について理解する。
 7.女性のライフサイクルにおける健康問題と看護について理解する。
 8.女性や妊産婦に必要な栄養について理解する。
 9.在日外国人を含む母性看護の対象を取り巻く社会環境と母性看護の課題について理解する。
 10.課題事例を基に看護実践に向けた知識の活用方法について理解する。

教育内容

1.母性看護の特性及び母性看護を行う上で基盤となるセルフケア概念について説明する。
2.女性のライフサイクルにおける健康や妊産褥婦及び新生児の健康に関する問題の特徴と看護の実際に
  ついて説明する。
3.女性や妊産褥婦に必要な栄養について説明する。
4.出産による家族メンバーの役割変化と新たな家族関係確立のための看護援助について説明する。
5.在日外国人を含む母性看護の対象を取り巻く社会環境と母性看護の課題について説明する。
6.課題事例を用いた看護実践に向けた知識の活用方法について説明する。

教育方法

【教育方法】講義においてパワーポイントと配布資料、模型等を用いて説明する。
課題事例を事前配布し、自己学習において講義で得た知識をもとに看護査定から看護問題を提示し、看護計画を立案する。
立案した看護計画は、母性看護学演習におけるグループ討議を通して評価し、再考する。
【フィードバック方法】講義内容に関する質問については、Google Classroomまたは次回講義時にフィードバックする。事例課題については、母性生涯発達看護学演習内で適宜コメントする。

授業内容

項目内容担当者日時講義室
1母性看護の特性と役割
妊産褥婦の心理・社会的特性
母性の概念について学ぶ。
母性看護の特性と役割について学ぶ。
女性のライフサイクル(思春期、成熟期/周産期、更年期)
に関わる母性看護の役割
妊産褥婦の心理的・社会的特性について学ぶ。
・妊産褥婦の心理的特性
妊産褥婦を取り巻く社会環境問題
香取 洋子
4/15(火)②対面授業・N号館 講義室1
2周産期における母性看護の展開方法母性看護の捉え方について学ぶ。
母性看護における看護過程の展開について学ぶ。
・オレム看護論の概要とセルフケアについての考え方
・周産期(妊娠、分娩、産褥/新生児)の看護における看護過程
・課題学習のすすめ方
香取 洋子
4/22(火)③対面授業・N号館 講義室1
3妊婦の看護妊婦に必要な看護について学ぶ。
・妊婦の健康状態、マイナートラブルのアセスメント
・胎児の発育と健康状態のアセスメント
・妊婦の心身の変化と日常生活の変化に対応するための援助
・母親になる精神的準備のための援助
村井 佐知子
4/22(火)④対面授業・N号館 講義室1
4分娩の特性分娩の特性について学ぶ
・分娩のメカニズムと観察の視点
・産婦と胎児の健康状態のアセスメント
西 佳子
5/13(火)③対面授業・N号館 講義室1
5産婦の看護産婦に必要な看護について学ぶ。
・産婦が分娩に対応するために必要な援助
・基本的ニードの充足と分娩過程を円滑にするための援助
・産痛緩和と補助動作
西 佳子
5/20(火)③対面授業・N号館 講義室1
6新生児の特性と看護新生児の特性および看護について学ぶ。
・新生児の発育・発達、母体外生活適応状態のアセスメント
・新生児の発育・発達と母体外生活適応に対応するための援助
香取 洋子
5/22(木)③対面授業・N号館 講義室1
7褥婦の特性褥婦の特性について学ぶ。
・褥婦の身体的変化(復古と進行性変化)
・褥婦に起こりやすい異常
香取 洋子
5/22(木)④対面授業・N号館 講義室1
8褥婦の看護褥婦に必要な看護について学ぶ。
・褥婦の健康状態と心理的変化のアセスメント
・産褥期の日常生活の変化に対応するための援助
香取 洋子
5/27(火)③対面授業・N号館 講義室1
9母乳哺育と子育て支援・母乳哺育と育児を行うために必要な援助
・産後1か月、4か月までの子育て支援
西 佳子
6/3(火)③対面授業・N号館 講義室1
10母性の栄養女性及び妊産褥婦に必要な栄養について学ぶ。人見 麻美子
6/10(火)③対面授業・N号館 講義室1
11ハイリスク妊産婦・異常妊娠の看護ハイリスク妊産婦・異常妊娠の看護について学ぶ。
・ハイリスク妊娠の定義とハイリスク因子
・ハイリスク妊婦の身体的・心理的特性
・異常妊娠となった妊婦の身体的・心理的特性
・流早産・胎内死亡となった場合の心理的支援
村井 佐知子
6/17(火)③対面授業・N号館 講義室1
12分娩に伴う異常発生時の看護分娩に伴う異常発生時の看護について学ぶ。
・異常分娩・帝王切開術の身体的・心理的特性
・児の異常に対する産婦・家族への支援
村井 佐知子
6/24(火)③対面授業・N号館 講義室1
13女性のライフサイクルと母性看護女性のライフサイクルにおける健康問題の課題から母性看護の動向と展開
について学ぶ。
・思春期、成熟期、更年期の健康問題と看護
村井 佐知子
7/1(火)③対面授業・N号館 講義室1
14新たな家族関係確立に向けた援助新たな家族関係確立に向けた援助について学ぶ。
・母子相互作用と母子関係確立に向けた援助
・父性の発達と父子関係確立に向けた援助
・家族内の役割変化と新しい家族関係の確立に向けた援助
・多胎児の養育と母子関係確立
大田 康江
7/8(火)③対面授業・N号館 講義室1
15母性看護の対象を取り巻く社会環境と母性看護の課題
母性看護の対象を取り巻く社会環境と母性看護の課題について学ぶ。
・現代若者の結婚観と親になることとの関連
・社会制度と親になることとの関連
・現代における子育て支援
・国際化社会と母性看護
・女性の健康に関する国際的問題
大田 康江
7/15(火)③対面授業・N号館 講義室1
No. 1
項目
母性看護の特性と役割
妊産褥婦の心理・社会的特性
内容
母性の概念について学ぶ。
母性看護の特性と役割について学ぶ。
女性のライフサイクル(思春期、成熟期/周産期、更年期)
に関わる母性看護の役割
妊産褥婦の心理的・社会的特性について学ぶ。
・妊産褥婦の心理的特性
妊産褥婦を取り巻く社会環境問題
担当者
香取 洋子
日時
4/15(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 2
項目
周産期における母性看護の展開方法
内容
母性看護の捉え方について学ぶ。
母性看護における看護過程の展開について学ぶ。
・オレム看護論の概要とセルフケアについての考え方
・周産期(妊娠、分娩、産褥/新生児)の看護における看護過程
・課題学習のすすめ方
担当者
香取 洋子
日時
4/22(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 3
項目
妊婦の看護
内容
妊婦に必要な看護について学ぶ。
・妊婦の健康状態、マイナートラブルのアセスメント
・胎児の発育と健康状態のアセスメント
・妊婦の心身の変化と日常生活の変化に対応するための援助
・母親になる精神的準備のための援助
担当者
村井 佐知子
日時
4/22(火)④
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 4
項目
分娩の特性
内容
分娩の特性について学ぶ
・分娩のメカニズムと観察の視点
・産婦と胎児の健康状態のアセスメント
担当者
西 佳子
日時
5/13(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 5
項目
産婦の看護
内容
産婦に必要な看護について学ぶ。
・産婦が分娩に対応するために必要な援助
・基本的ニードの充足と分娩過程を円滑にするための援助
・産痛緩和と補助動作
担当者
西 佳子
日時
5/20(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 6
項目
新生児の特性と看護
内容
新生児の特性および看護について学ぶ。
・新生児の発育・発達、母体外生活適応状態のアセスメント
・新生児の発育・発達と母体外生活適応に対応するための援助
担当者
香取 洋子
日時
5/22(木)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 7
項目
褥婦の特性
内容
褥婦の特性について学ぶ。
・褥婦の身体的変化(復古と進行性変化)
・褥婦に起こりやすい異常
担当者
香取 洋子
日時
5/22(木)④
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 8
項目
褥婦の看護
内容
褥婦に必要な看護について学ぶ。
・褥婦の健康状態と心理的変化のアセスメント
・産褥期の日常生活の変化に対応するための援助
担当者
香取 洋子
日時
5/27(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 9
項目
母乳哺育と子育て支援
内容
・母乳哺育と育児を行うために必要な援助
・産後1か月、4か月までの子育て支援
担当者
西 佳子
日時
6/3(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 10
項目
母性の栄養
内容
女性及び妊産褥婦に必要な栄養について学ぶ。
担当者
人見 麻美子
日時
6/10(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 11
項目
ハイリスク妊産婦・異常妊娠の看護
内容
ハイリスク妊産婦・異常妊娠の看護について学ぶ。
・ハイリスク妊娠の定義とハイリスク因子
・ハイリスク妊婦の身体的・心理的特性
・異常妊娠となった妊婦の身体的・心理的特性
・流早産・胎内死亡となった場合の心理的支援
担当者
村井 佐知子
日時
6/17(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 12
項目
分娩に伴う異常発生時の看護
内容
分娩に伴う異常発生時の看護について学ぶ。
・異常分娩・帝王切開術の身体的・心理的特性
・児の異常に対する産婦・家族への支援
担当者
村井 佐知子
日時
6/24(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 13
項目
女性のライフサイクルと母性看護
内容
女性のライフサイクルにおける健康問題の課題から母性看護の動向と展開
について学ぶ。
・思春期、成熟期、更年期の健康問題と看護
担当者
村井 佐知子
日時
7/1(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 14
項目
新たな家族関係確立に向けた援助
内容
新たな家族関係確立に向けた援助について学ぶ。
・母子相互作用と母子関係確立に向けた援助
・父性の発達と父子関係確立に向けた援助
・家族内の役割変化と新しい家族関係の確立に向けた援助
・多胎児の養育と母子関係確立
担当者
大田 康江
日時
7/8(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 15
項目
母性看護の対象を取り巻く社会環境と母性看護の課題
内容
母性看護の対象を取り巻く社会環境と母性看護の課題について学ぶ。
・現代若者の結婚観と親になることとの関連
・社会制度と親になることとの関連
・現代における子育て支援
・国際化社会と母性看護
・女性の健康に関する国際的問題
担当者
大田 康江
日時
7/15(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1

到達目標

・母性看護の役割について説明できる。
・女性のライフサイクルにおける看護問題と必要な看護について説明できる。
・セルフケアの概念を用いた母性看護の展開について説明できる。
・妊産褥婦及び新生児の特性について説明できる。
・妊産褥婦及び新生児の観察と必要な看護について説明できる。
・ハイリスク妊産褥婦の看護について説明できる。
・妊娠及び分娩期に異常を発した妊産褥婦の看護について説明できる。
・母親役割獲得過程と母子相互作用について説明できる。
・母子関係確立のための援助について説明できる。
・児に異常が見られた場合の産婦・家族への支援について説明できる。
・出産による家族内の役割変化と新たな家族関係確立のための援助について説明できる。
・女性及び妊産褥婦に必要な栄養について説明できる。
・母性看護の対象を取り巻く社会環境について説明できる。
・母性看護の課題について説明できる。
・各回で学んだ知識を基に事前課題事例の看護査定から看護問題を提示し、看護計画が立案できる。

評価方法

筆記試験(80%)
事前課題学習レポート(20%)で総合的に評価する。
評価基準:課題事例に対し、講義内容を基にエビデンスに基づく査定から看護問題を提示し、看護計画が立案できる

準備学習(予習・復習)・その他

1生涯発達看護学で学んだ知識を基に講義するので、学んだことを整理しておく。
2・到達目標に向けて各回の講義内容が理解できるよう教科書に目を通して概要を整理し、講義に臨む(予習90分)
・講義内容を基に事前課題事例の看護査定と看護問題が提示できるよう整理する(復習90分)
3Google Classroom クラスコート:7xa2px2(履修者のみ) 連絡用
4〔実務経験のある教員〕
香取 洋子、村井 佐知子、西 佳子、大田 康江:看護師、助産師の臨床経験を活用した、母性看護、役割等についての講義。
人見 麻子:管理栄養士の臨床経験を活用した、妊産婦の栄養方法に関する講義。
5〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕
〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 
〇(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力
◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力
〇(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力
◎(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力
〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢

◎は特に関連するもの、○は関連するもの

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学[1]母性看護学概論医学書院
教科書系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学[2]母性看護学各論医学書院
参考書『病気がみえる vol10 産科』MEDIC MEDIA
参考書『マタニティーアセスメントガイド』真興交易出版部
教科書
署名
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学[1]母性看護学概論
著者・編者
発行所
医学書院
教科書
署名
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学[2]母性看護学各論
著者・編者
発行所
医学書院
参考書
署名
『病気がみえる vol10 産科』
著者・編者
発行所
MEDIC MEDIA
参考書
署名
『マタニティーアセスメントガイド』
著者・編者
発行所
真興交易出版部