Web Syllabus(講義概要)
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精神看護学
英 文 名:Psychiatric Nursing
科 目 概 要:看護学3群科目、3年前期 [火曜日2時限、金曜日2時限]、必修科目、講義、2単位
担 当 者:(◎は科目責任者) ◎柴田 真紀※松尾 真規子※海老澤 睦※大山 一志※ティーチング・アシスタント
講 義 室:対面授業、N号館 講義室1、N号館 講義室2、L2-205、L2-206、L2-303、L2-304、L2-305、L2-306
そ の 他:科目ナンバリングコード:N301-Pn04
※は実務経験有

授業の目的

1.メンタルヘルス上の課題を抱える人とその家族を理解し、援助的人間関係を構築するために必要な看護師の姿勢を獲得するために必要な理論や考え方を学ぶ。
2.代表的な精神疾患の概要および日常生活への影響について学ぶ。
3.メンタルヘルス上の課題を抱える人および家族への看護の実際について学ぶ。
4.精神障がい者の社会復帰、地域生活に必要な社会福祉制度と、わが国における精神保健福祉医療の課題について学ぶ 。
5.上記1~4の学びを通して、精神看護実践能力の基盤となる知識を修得する。

教育内容

メンタルヘルス上の課題を抱える人とその家族への看護を実践する能力を獲得するために必要な理論や考え方を講義する。
我が国におけるメンタルヘルス支援に関する現状と課題について講義する。

教育方法

配布資料とパワーポイントや視聴覚メディアを活用しながら講義形式ですすめる。
各教員が付した課題に対する講評やコメントは教育支援システム(Google Classroom)に掲出する。

授業内容

項目内容担当者日時講義室
1ガイダンス
精神科におけるコミュニケーション
対人関係とコミュニケーション、患者―看護師関係などについて考え、治療的コミュニケーションについて学ぶ。柴田 真紀
4/8(火)②対面授業・N号館 講義室1
2セルフケア理論の活用
理論の理解
Orem-Underwoodのセルフケア理論を中心に、精神障がいをもつ対象(患者)の日常生活の指針や看護のあり方を考える。また精神科における日常生活行動の理論的根拠を学ぶ。松尾 真規子
4/15(火)③対面授業・N号館 講義室1
3健康問題と看護1-①
統合失調症(急性期)
急性期における陽性症状や陰性症状など、主な症状が生活に与える影響と看護の上のポイントについて学ぶ。海老澤 睦
4/22(火)②対面授業・N号館 講義室1
4健康問題と看護1-②
統合失調症(慢性期)
慢性期における精神症状が生活に与える影響と看護上のポイントについて学ぶ。海老澤 睦
5/9(金)②対面授業・N号館 講義室2
5健康問題と看護2
抑うつ症・双極症
うつ病および双極性障害(躁状態)の概要および生活に与える影響と看護上のポイントについて学ぶ。海老澤 睦
5/13(火)②対面授業・N号館 講義室1
6健康問題と看護3
摂食障害・発達障害
摂食障害や発達障害などが生活に与える影響と看護上のポイントについて学ぶ。海老澤 睦
5/16(金)②対面授業・N号館 講義室2
7病棟におけるケア技術
様々な治療プログラム
精神科治療におけるレクリエーションやプログラム活動の意義について学ぶ。大山 一志
5/20(火)②対面授業・N号館 講義室1
8精神科リハビリテーションと多職種連携精神科におけるリハビリテーションの考え方と保健福祉制度について理解し、精神障がいと共に生きる人を支えるソーシャルサポートとその課題を学ぶ。海老澤 睦
5/27(火)②対面授業・N号館 講義室1
9地域移行支援の現状と課題精神障害者の地域移行支援に向けた施策と地域移行支援の現状と課題について学ぶ。松尾 真規子
6/3(火)②対面授業・N号館 講義室1
10精神科における家族への援助精神科で行う家族へのケアおよび家族会の役割と機能について学ぶ。海老澤 睦
6/10(火)②対面授業・N号館 講義室1
11リエゾン・コンサルテーションコンサルテーション事例の特徴とコンサルテーションの方法およびリエゾン精神看護について学ぶ。柴田 真紀
6/17(火)②対面授業・N号館 講義室1
12セルフケア理論の活用①
事例活用:情報収集とアセスメント
Orem-Underwoodのセルフケア理論を用い、事例のアセスメントを行う。(グループワーク)柴田 真紀
松尾 真規子
海老澤 睦
大山 一志
ティーチング・アシスタント
6/24(火)②対面授業・L2-205・L2-206・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306
13セルフケア理論の活用②
事例活用:かかわりの方向性の検討
Orem-Underwoodのセルフケア理論を用い、事例についてかかわりの方向性を検討する。(グループワーク)柴田 真紀
松尾 真規子
海老澤 睦
大山 一志
ティーチング・アシスタント
7/1(火)②対面授業・L2-205・L2-206・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306
14当事者の語り当事者による語りに基づいた講義およびディスカッションを通して、当事者の体験を知り理解を深める。大山 一志
柴田 真紀
7/8(火)②対面授業・N号館 講義室1
15精神科看護マネジメント地域や治療施設という環境が、精神障がいとその経過に及ぼす影響を考え、望ましい看護マネジメントのあり方を考える。精神科看護の今日的課題と将来への展望を考える。柴田 真紀
7/15(火)②対面授業・N号館 講義室1
No. 1
項目
ガイダンス
精神科におけるコミュニケーション
内容
対人関係とコミュニケーション、患者―看護師関係などについて考え、治療的コミュニケーションについて学ぶ。
担当者
柴田 真紀
日時
4/8(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 2
項目
セルフケア理論の活用
理論の理解
内容
Orem-Underwoodのセルフケア理論を中心に、精神障がいをもつ対象(患者)の日常生活の指針や看護のあり方を考える。また精神科における日常生活行動の理論的根拠を学ぶ。
担当者
松尾 真規子
日時
4/15(火)③
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 3
項目
健康問題と看護1-①
統合失調症(急性期)
内容
急性期における陽性症状や陰性症状など、主な症状が生活に与える影響と看護の上のポイントについて学ぶ。
担当者
海老澤 睦
日時
4/22(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 4
項目
健康問題と看護1-②
統合失調症(慢性期)
内容
慢性期における精神症状が生活に与える影響と看護上のポイントについて学ぶ。
担当者
海老澤 睦
日時
5/9(金)②
講義室
対面授業・N号館 講義室2
No. 5
項目
健康問題と看護2
抑うつ症・双極症
内容
うつ病および双極性障害(躁状態)の概要および生活に与える影響と看護上のポイントについて学ぶ。
担当者
海老澤 睦
日時
5/13(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 6
項目
健康問題と看護3
摂食障害・発達障害
内容
摂食障害や発達障害などが生活に与える影響と看護上のポイントについて学ぶ。
担当者
海老澤 睦
日時
5/16(金)②
講義室
対面授業・N号館 講義室2
No. 7
項目
病棟におけるケア技術
様々な治療プログラム
内容
精神科治療におけるレクリエーションやプログラム活動の意義について学ぶ。
担当者
大山 一志
日時
5/20(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 8
項目
精神科リハビリテーションと多職種連携
内容
精神科におけるリハビリテーションの考え方と保健福祉制度について理解し、精神障がいと共に生きる人を支えるソーシャルサポートとその課題を学ぶ。
担当者
海老澤 睦
日時
5/27(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 9
項目
地域移行支援の現状と課題
内容
精神障害者の地域移行支援に向けた施策と地域移行支援の現状と課題について学ぶ。
担当者
松尾 真規子
日時
6/3(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 10
項目
精神科における家族への援助
内容
精神科で行う家族へのケアおよび家族会の役割と機能について学ぶ。
担当者
海老澤 睦
日時
6/10(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 11
項目
リエゾン・コンサルテーション
内容
コンサルテーション事例の特徴とコンサルテーションの方法およびリエゾン精神看護について学ぶ。
担当者
柴田 真紀
日時
6/17(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 12
項目
セルフケア理論の活用①
事例活用:情報収集とアセスメント
内容
Orem-Underwoodのセルフケア理論を用い、事例のアセスメントを行う。(グループワーク)
担当者
柴田 真紀
松尾 真規子
海老澤 睦
大山 一志
ティーチング・アシスタント
日時
6/24(火)②
講義室
対面授業・L2-205・L2-206・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306
No. 13
項目
セルフケア理論の活用②
事例活用:かかわりの方向性の検討
内容
Orem-Underwoodのセルフケア理論を用い、事例についてかかわりの方向性を検討する。(グループワーク)
担当者
柴田 真紀
松尾 真規子
海老澤 睦
大山 一志
ティーチング・アシスタント
日時
7/1(火)②
講義室
対面授業・L2-205・L2-206・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306
No. 14
項目
当事者の語り
内容
当事者による語りに基づいた講義およびディスカッションを通して、当事者の体験を知り理解を深める。
担当者
大山 一志
柴田 真紀
日時
7/8(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1
No. 15
項目
精神科看護マネジメント
内容
地域や治療施設という環境が、精神障がいとその経過に及ぼす影響を考え、望ましい看護マネジメントのあり方を考える。精神科看護の今日的課題と将来への展望を考える。
担当者
柴田 真紀
日時
7/15(火)②
講義室
対面授業・N号館 講義室1

到達目標

・精神看護学の概念および対象の特徴について説明できる。
・看護者―患者関係の意義(治療的かかわり)について説明できる。
・主な精神疾患とその看護について説明できる。
・精神看護における観察の意義および視点を述べることができる。
・精神科病院における看護師の役割について倫理観、人権の視点を含めて説明できる。
・精神障がいと共に生きる患者を支える看護の基盤となる考え方を説明できる。
・精神障がい者の地域生活を支える保健医療福祉の実際と課題について列挙できる。

評価方法

・定期試験(80%)
・各講義内容に関するリアクションペーパー、小テスト(20%)
 リアクションペーパーの評価基準:講義内容を踏まえて自分の考えを論理的に記述していること

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:8時間】
予習:新聞やインターネットを活用し、各回の授業内容に関連するトピックスの概要を把握しておく。
   後述の参考書を読んでおく。
2復習:授業で配布した資料やノートを参照しながら関連書籍を読み、内容の理解を深める。
3〔実務経験のある教員〕
柴田 真紀、松尾真規子、海老澤 睦、大山 一志:看護師の臨床経験を活用した、精神看護学、精神看護実践能力の基礎等についての講義。
4〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕
〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 
◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力
◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力
◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力
〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力
〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢

◎は特に関連するもの、○は関連するもの

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書系統看護学講座 専門分野 精神看護学[1] 精神看護の基礎武井麻子、他医学書院
教科書系統看護学講座 専門分野 精神看護学[2] 精神看護の展開武井麻子、他医学書院
参考書『精神病者の魂への道』シュヴィング著みすず書房 1966
参考書『いやな気分よ さようなら』増補改訂第2版デビッド・D・バーンズ著星和書店 2004
参考書『家族依存症』齋藤学著新潮社 1999
参考書『べてるの家の非援助論』浦河べてるの家著医学書院 2002
参考書『精神科に行こう!』大原広軌著情報センター出版局 1999
参考書『わが家の母はビョーキです』中村ユキ著サンマーク出版 2008
参考書『わが家の母はビョーキです2 家族の絆編』中村ユキ著サンマーク出版 2010
教科書
署名
系統看護学講座 専門分野 精神看護学[1] 精神看護の基礎
著者・編者
武井麻子、他
発行所
医学書院
教科書
署名
系統看護学講座 専門分野 精神看護学[2] 精神看護の展開
著者・編者
武井麻子、他
発行所
医学書院
参考書
署名
『精神病者の魂への道』
著者・編者
シュヴィング著
発行所
みすず書房 1966
参考書
署名
『いやな気分よ さようなら』増補改訂第2版
著者・編者
デビッド・D・バーンズ著
発行所
星和書店 2004
参考書
署名
『家族依存症』
著者・編者
齋藤学著
発行所
新潮社 1999
参考書
署名
『べてるの家の非援助論』
著者・編者
浦河べてるの家著
発行所
医学書院 2002
参考書
署名
『精神科に行こう!』
著者・編者
大原広軌著
発行所
情報センター出版局 1999
参考書
署名
『わが家の母はビョーキです』
著者・編者
中村ユキ著
発行所
サンマーク出版 2008
参考書
署名
『わが家の母はビョーキです2 家族の絆編』
著者・編者
中村ユキ著
発行所
サンマーク出版 2010