英 文 名 | : | Life-span Developmental Nursing:Pediatric Nursing (Seminar) |
---|---|---|
科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、3年後期 [月~金曜日]、必修科目、講義・演習、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎岡 澄子※、 小柴 梨恵※、 辻 朋子※、 古屋 悦世※ |
講 義 室 | : | 小児看護学実習室 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N302-Cn04 ※は実務経験有 |
小児看護を実践するために必要な基本的知識および技術を修得し、子どもと家族の看護を展開するための思考過程を学ぶ。
1.子どもの基本的な日常生活援助技術および看護技術を修得する。
2.子どもとその家族に対する治療や症状に応じた対症看護の理解と基本的技術を修得する。
3.主体的に課題に取り組み、対象の全体像を把握の上、看護過程を展開する能力を修得する。
子どもに対する基本的な日常生活援助技術および看護技術について、その目的、方法、注意点を理解し、実践できるよう助言・指導する。
入院している子どもとその家族の事例について、全体像の把握および看護過程を展開できるよう助言・指導する。
パワーポイントと配布資料を用いて概要や方法を説明したのち、小児用シミュレーター・モデルを用いて実技を行う。
事例展開についてはグループワークとグループ発表を行う。
実技については、担当教員から随時、助言・フィードバックを行い、事例展開については提出された記録に対してコメントする。演習のまとめにおける学生の学びの発表内容に対しては、教員全員からフィードバックを行う。
項目 | 内容 |
---|---|
健康問題をもつ子どもと家族の看護展開 | 入院している子どもと家族の事例についてグループワークを通じて、看護展開を行う。 ・病態生理・治療・合併症について理解する。 ・必要な検査と検査データの意味を理解する。 ・身体的成長・発達的特徴について客観的指標を用いて評価する。 ・事例の特徴を理解し、全体像をイメージする。 ・入院生活の中で起こりうる危険を予測し、事故防止の具体策を考える。 ・入院による子どもと家族の思いを捉え、入院が子ども・家族へ及ぼす影響と家族の役割変化について理解する。 |
子どもと家族に対する基本的看護技術の修得 | 小児用シミュレーター・モデルを用いて以下の内容を実施・評価する。 ①入院している子どもと家族の事例について立案した計画。 ②小児看護を実践するために必要な看護技術。 ・看護援助を行う目的を理解する。 ・現在の病態や状況から、今後起こりうるリスクを把握する。 ・成長発達や個別性を考慮したかかわりや遊びを実施する。 ・危険を予測し、安全面に配慮したかかわりを実施する。 ・小児に特有な技術(バイタルサイン測定・清潔ケア・吸引等)を実施する。 ・実施した看護援助をグループ内で意見交換し、評価する。 |
演習内容の振り返り・まとめ | ・演習内容を振り返り、評価する。 ・事例展開や技術演習における学びをグループごとに発表し、学びを共有する。 |
1) 健康問題をもつ子どもと家族のアセスメント視点(病態・治療の特徴、フィジカルアセスメント、成長・発達、危険・事故防止)を説明できる。
2) 看護技術を実施するための計画を立案し、計画の根拠を説明できる。
3) 健康問題をもつ子どもと家族に対する基本的看護援助を実施し、評価することができる。
【評価の種別および割合】
1) 事例の看護過程40%
2) 基本看護技術の修得40%
3) 演習への取り組み姿勢・態度20%
【評価基準】
1)については、病態生理・治療・検査、成長・発達等の理解、情報収集、情報の分析、援助計画の立案、評価などができること。
2)については、小児に適切な方法・根拠・実施上の注意点を理解し実施できること。
3)については、演習への積極的な参加姿勢や看護学生としてのマナーが守れること。
1 | 予習(45分):子どもの発達段階および健康障がいをもつ子どもと家族の看護について教科書を精読し、概要を把握する。2年次生涯発達看護学(乳児・幼児・学童期)、3年次小児生涯発達看護学の講義資料に目を通し、演習初日に持参する。 |
2 | 復習(45分)演習内容を振り返って整理し、教科書や文献等と照合して理解を深める。 |
3 | (その他)演習で使用する資料データは、Google classroomを使用する。 祝日等で演習日数が少なくなるブロックについては、事前に課題を提示する。 |
4 | 〔実務経験のある教員〕 岡 澄子、小柴梨恵、古屋悦世、辻朋子:看護師の臨床経験を活用した、子どもの基本的な日常生活援助や看護技術および対象理解に基づいた看護過程の展開等についての演習。 |
5 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学① 小児看護学概論/小児臨床看護総論 | 奈良間美保 編 | 医学書院 |
教科書 | 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学② 小児看護学各論 | 奈良間美保 編 | 医学書院 |
参考書 | 必要に応じ、紹介する。 |