英 文 名 | : | Adult Health Nursing:Critical Care (Practicum) |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、3年後期、必修科目、実習、3単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎長尾 式子※、 椿 美智博※、 松尾 佳苗※、 南本 ゆみ※、 千木良 奈央※(兼任)、 中島 宣昭※(兼任)、 他 |
実 習 場 所 | : | 北里大学病院、基礎・臨床看護学実習室A、基礎・臨床看護学実習室B |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N304-An04 ※は実務経験有 |
手術療法および集中治療を受ける対象を理解するとともに、生命の維持や、危機的状況から脱し、生活機能の回復に向けた看護援助が実践できるために、必要な知識の援用とスキル、態度を修得し、実践能力を日々積み重ねながら修得する。以下の項目について体験を通して修得する。
・急性期にある人の看護
・周術期にある人の看護
・重篤な状態にある人の看護(GICU・EICUにおける看護)
・回復期・移行期にある人の看護(外来における看護)
入院中の周術期患者を受け持ち、実臨床における看護展開、看護実践を指導する。また総合手術センター、GICU・EICU、外来での見学実習を通して看護の実際を指導する。
臨地実習前は、事前に提示する課題を記録やレポートにまとめ、学内での技術演習の指導を行う。
臨地実習中は、看護過程展開は、看護実践や記録を通して修得できるよう指導する。また、日々のカンファレンスでお互いの体験を共有し、急性期における看護の視点と実践、アセスメントや判断根拠の導き方などファシリテーションする。
見学実習ではレポートやカンファレンスで講義・演習で用いた概念、知識を活用しながら急性期における看護の視点の修得に向けてファシリテーションする。
臨地実習後は、自己の看護展開と看護実践を振り返り、学修成果と今後の課題を確認する。
実践や見学した内容は記録に言語化を行う。その記録に対して学生の知識やスキルに関する補足、助言やコメントなどを通して、フィードバックを行う。
項目 | 内容 | 担当者 |
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急性期にある人の看護 | 疾病の急性増悪や突然発症で入院した患者とその家族への看護を学ぶ。 ・身体症状を的確に観察し、症状に応じた看護 ・突然の入院や身体状態の悪化に対する患者の反応と援助 ・症状の緩和および生活機能の回復を促進するための看護 | 長尾 式子 他 |
周術期にある人の看護 | 手術前の看護を学ぶ。 ・手術を受ける患者の身体状況および心理状態 ・術前処置、オリエンテーション内容 手術中の看護を学ぶ。 ・手術室の環境や術中に起こりうる合併症予防のための援助 ・手術に関わる医療チームにおける看護師の役割 手術後の看護を学ぶ。 ・術式や麻酔によって起こりうる副作用や術後合併症 ・術後合併症を予防するための看護 ・手術に伴う身体的苦痛の緩和ケア ・早期離床・生活機能の回復を促進するため援助 | 長尾 式子 他 |
重篤な状態にある人の看護 (GICU・EICUにおける看護) | 生命の危機的状況下で集中治療を要する患者の看護を学ぶ。 ・集中治療の場の特殊性・役割および主な治療・処置 ・重篤な状態にある患者の観察方法 ・重篤な状態にある患者の安全・安楽を考えた日常生活の援助 | 長尾 式子 他 |
急性期から回復期への継続看護 (外来看護) | 特定機能病院に紹介された外科治療を必要とする患者への入院治療に向けた継続看護を学ぶ。 ・初診時の看護:外来診療や検査時における継続看護、外来診療部門や検査部門の多職種との連携・協働 ・手術前オリエンテーション ・入院前調整:トータルサポートセンターとの連携・協働 ・受診時に症状を有する患者への看護 ・手術に対するインフォームド・コンセント ・入院治療に伴う社会的資源の活用:ソーシャルワーカーとの連携・協働 入院して外科治療を終え、退院した患者への継続看護を学ぶ。 ・退院後初回外来受診時の症状マネジメント ・退院指導と退院後の生活の評価と療養生活の再構築と再調整 ・退院後の身体機能、運動機能の評価と多職種との連携・協働 ・心理社会的支援 ・中長期的な通院を必要とする患者への継続看護 | 長尾 式子 他 |
1.健康問題を有する患者の状態を全人的に捉えることができる。
2.対象の健康問題に関連する情報を抽出し、アセスメントすることができる。
3.アセスメントから、看護目標、看護計画を立案することができる。
4.立案した看護計画を実践し、評価することができる。
5.十分な倫理的配慮のもとで対象との援助的関係を構築することができる。
6.チーム医療における看護師の役割と責任について説明できる。
1.看護実践・実習記録(60%)、実習態度・カンファレンスの参加度(18%)、技術演習・レポート(22%)から総合的に評価する。
2.所定の評価表を用い、学生と教員の共同により実施する。
1 | 〔実習時間外に必要な学習の時間〕 1.予習:急性期看護学の講義及び臨床看護技術演習の内容を復習して実習に臨む。また、実習の日程と内容の詳細については、急性期看護学実習実習要項および看護学臨地実習要項を参照しておく(実習前120分程度)。受け持ち患者の疾患、病態、必要な看護実践等について予習して日々の実習に臨む(毎日60分程度)。 2.復習:日々の実習記録、レポート等を通して、患者への理解を深める(毎日60分程度)。 |
2 | 〔その他〕 1.臨地実習前は、事前に提示する課題を自己学習し、学内で技術演習を行った上で実習に臨む。 2.臨地実習中は、実習記録、レポートなどの記載を通して、日々の学びを整理する。また、受け持ち患者のアセスメント、ケアプラン、日々の行動計画と評価を記載し、学びを深める。 3.臨地実習後は、実習記録、レポートなどの内容を振り返り、自己の学修成果と今後の課題を確認する。 4.健康状態及び生活を整えて実習に臨むこと。 |
3 | 〔実務経験のある教員〕 長尾式子、椿 美智博、松尾 佳苗、南本ゆみ、千木良 奈央、中島 宣昭:看護師の臨床経験を活用した、急性期、周手術期、集中治療を要する人に対する看護等についての実習指導。 |
4 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 ◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じ、紹介する。 | ||
参考書 | 必要に応じ、紹介する。 |