英 文 名 | : | Life-span Developmental Nursing:Maternal Nursing (Practicum) |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、3年後期、必修科目、実習、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) 大田 康江※、 ◎香取 洋子※、 西 佳子※、 村井 佐知子※、 長谷 陽恵※、 大塚 千恵※(非常勤) |
実 習 場 所 | : | 北里大学病院、大和市立病院、北里大学メディカルセンター、母性看護学・助産学実習室 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N304-Mn04 ※は実務経験有 |
母性看護実践に必要な基礎的能力を修得し、母性看護の特性と役割についての理解を深めるために、妊産褥婦および新生児の看護の実際を学ぶ。
・妊産褥婦および新生児を理解・支援するために必要な情報を収集・整理し、アセスメントから看護上の課題を抽出し、課題達成に向けて看護計画を立案し、実施・評価できるよう助言・指導する。
・妊産褥婦および家族の出産体験や思いに寄り添い、看護実践を通して援助的関係が築くことができるよう助言・指導する。
・産科外来・産科病棟・MFICU・NICUにおけるチーム医療の実際と看護職の役割について考察でき、母性看護の特性と役割について理解が深まるよう助言・指導する。
【教育方法】
・産褥期の母子を受け持ち、母子と家族の看護過程(実践含む)を展開する。
・多様な母性看護の実際(産科外来、妊婦保健相談室、母乳外来、産後2週間健診、1か月健診、地域子育て支援(助産院での産後ケア、新生児訪問)、両親学級、MFICU、NICU)のケアに参加し、母性看護の特性と役割について考察する。
・学生・実習指導者・担当教員とのカンファレンスを通して、多様な母子および家族のケアについて共有し、母性看護の特性と役割について学びを深める。
【フィードバック方法】
母子の看護過程の展開(実践含む)、課題レポートについては個別指導時または記録の返却を通してコメントする。全体の学びについてはカンファレンスでコメントする。
項目 | 内容 | 担当者 |
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産褥期の母子への看護過程の展開 | ・褥婦及び新生児の観察ができ、必要な情報を得る。 ・褥婦及び新生児の看護問題を判断する。 ・褥婦及び新生児に必要な看護計画を立案する。 ・褥婦及び新生児に必要な看護を実践する。 ・看護実践を評価し、必要時、計画の修正・追加を行う。 | 香取 洋子 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 大田 康江 |
出産・育児にともなう役割変化 | ・母親役割行動や母子の愛着形成状況について判断する。 ・家族内の役割変化と新たな家族関係確立に向けた援助を考える。 | 香取 洋子 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 大田 康江 |
母子の援助に必要な基本的看護技術 | ・産婦の不快や疼痛緩和のための援助を実施する。 ・褥婦及び新生児を観察するための健康診査を実施する。 ・褥婦の全身の復古を促すための援助を実施する。 ・母乳育児を支援するための援助を実施する。 ・新生児の日常生活の援助を実施する。 | 香取 洋子 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 大田 康江 |
妊産褥婦及び新生児に必要な健康教育 | ・妊婦保健相談(個別)、両親学級(集団)、授乳指導、沐浴指導、退院指導、母乳外来、産後2週間健診、産褥1か月健診、新生児1か月健診、地域子育て支援(助産院での産後ケア、新生児訪問)に参加し、母子が健康な生活をおくるために必要な健康教育について考える。 | 香取 洋子 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 大田 康江 |
ハイリスク新生児の看護の実際 | ・早期産児、病児の特徴を知る。 ・早期産児、病児と家族への心理的支援の実際について知る。 ・NICU環境の特徴について知る。 ・NICUにおける看護者の役割について考える。 | 香取 洋子 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 大田 康江 |
妊産褥婦及び新生児の継続看護に必要な社会資源 | ・母子の継続看護を行うための保健福祉機関・関係者との連携について学び、継続的な支援の必要性について考える。 ・母子の継続看護を行うために必要な社会資源の活用を考える。 | 香取 洋子 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 大田 康江 |
ハイリスク妊婦の看護の実際 | ・MFICUに入院中の妊婦に必要な検査や治療の実際を知る。 ・MFICUにおける看護の実際を知り、ハイリスク妊婦の看護について考える。 ・流早産・胎児死亡などで心理的危機に遭遇した妊産婦と家族への看護について考える。 | 香取 洋子 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 大田 康江 |
母性看護の特性と役割 | ・母性看護を実践するために必要な看護者としての態度を修得する。 ・母性看護の特性と役割について、自己の考えを提示し、討議することで考察を深める。 | 香取 洋子 村井 佐知子 西 佳子 長谷 陽恵 大田 康江 |
1.看護過程を用いた褥婦及び新生児の看護が実践できる。
2.母親役割行動や母子の愛着状況について判断できる。
3.出産後の家族内の役割変化を理解でき、新たな家族関係確立のための援助について考えられる。
4.妊産褥婦及び新生児の看護ケアに必要な基本的看護技術が実践できる。
5.妊産褥婦及び新生児に必要な健康教育について考察できる。
6.NICUに入院している早産児・病児と家族への看護について考察できる。
7.ハイリスク妊婦と家族への看護について考察できる。
8.母性看護の特性や役割についての自己の考えを提示でき、討議することで考察を深めることができる。
【評価の種別および割合】看護実践への参加度、実習記録、課題レポート(80%)、実習態度(20%)により評価する。
【評価基準】対象母子の看護過程の展開(意図的な情報収集・情報の分析・看護計画の立案・援助の実施・実施した看護の評価)ができること、実習体験を通して母性看護の特性や役割について考察できること、看護学生として報告や相談、記録、自己理解と課題の確認、実習やカンファレンスにおいて主体的な態度が取れること。社会人としてマナーが守れること。
1 | 予習(0.5時間/日) 母性生涯発達看護学演習で学んだ知識や技術を自己学習により整理し、実習に臨む。 看護基礎実習・これまでの領域別看護学実習等で身に付けた知識や技術を整理し、母性生涯発達看護学実習に臨む。 |
2 | 復習(2.5時間/日) 見学・実践したことについて実習記録・レポートに整理し、文献を用いてアセスメント、考察を深める。 |
3 | 〔実務経験のある教員〕 香取 洋子、大田 康江、村井 佐知子、西 佳子、長谷 陽恵:助産師の臨床経験を活用した、妊産褥婦、新生児の看護実践等についての実習指導。 |
4 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 ◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 系統看護学講座 専門分野 Ⅱ『母性看護学1 母性看護学概論』 | 森 恵美他 | 医学書院 |
教科書 | 系統看護学講座 専門分野 Ⅱ『母性看護学2 母性看護学各論』 | 森 恵美他 | 医学書院 |
参考書 | 病気がみえる vol.10 産科 | 医学情報科学研究所 | メディクメディア;4版 |
参考書 | マタニティアセスメントガイド | 吉沢豊予子、鈴木幸子 | 真興交易医書出版部;新訂第4版 |