英 文 名 | : | Life-span Developmental Nursing:Gerontological Nursing (Practicum) |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、3年後期、必修科目、実習、3単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎杉本 知子※、 綿貫 恵美子※、 シェザード樽塚 まち子※、 櫻井 理恵※、 木村 友菜※(非常勤)、 他 |
実 習 場 所 | : | 介護老人保健施設、老年看護学実習室 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N304-Gn04 ※は実務経験有 |
老年看護に必要な基礎的能力の修得と、老年看護の特性についての理解を深めるために、要介護状態にある高齢者への看護の実際を学ぶ。
・要介護状態にある高齢者の健康的な生活を支援するために必要な情報の収集とアセスメントを行い、看護上の課題を抽出できるよう指導・助言する。さらに、課題解決に向けて看護計画を立案し、実施・評価できるよう助言・指導する。
・要介護状態にある高齢者と家族の思いを理解しようと努め、看護実践を通して援助的人間関係が築けるよう助言・指導する。
・介護老人保健施設におけるケアチームの実際と看護職者の役割、老年看護の特性について検討し、理解が深まるよう助言・指導する。
・介護老人保健施設に入所している高齢者1名を受け持ち、指導・助言を受けながら看護を実践する方式の実習とする。助言・指導にあたっては、実習指導者と連携する。
・施設実習開始前に老年看護技術を修得するための学内実習を行う。
・各実習施設における保健医療・福祉の専門職からの臨床講義を実施する。
・学生間・実習指導者・担当教員との議論を通して、多様な観点に気づくとともに、老年看護の特性についての学びを深めるための学生カンファレンスを実施する。
・日々の実習の行動計画を確認し、口頭及びコメント記載による評価を行う。
・カンファレンスを通して学生の実施した援助の評価をフィードバックするとともに、今後の課題が確認できるように助言する。
・実習最終日の評価面接において、学修の成果を口頭でフィードバックするとともに今後の課題を確認し、必要な事後学習を促す。課題レポートについては、フィードバック内容をレポート内に記載する。
項目 | 内容 | 担当者 | 実習場所 |
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実習オリエンテーション | ・実習の目的・方法について理解する。 ・各実習施設の概要と必要な倫理的配慮等について理解する。 | 杉本 知子 綿貫 恵美子 シェザード樽塚 まち子 櫻井 理恵 木村 友菜 | 老年看護学実習室 |
老年看護技術の修得 | ・高齢者疑似体験やフットケアの実施を通して、高齢者の身体的特徴や足病変による活動への影響について理解を深めるとともに、求められる看護について検討する。 ・高齢者のフィジカルアセスメントに必要な知識の確認をする。 ・要介護高齢者の看護に必要なフィジカルアセスメント技術を修得する。 | 杉本 知子 綿貫 恵美子 シェザード樽塚 まち子 櫻井 理恵 木村 友菜 | 老年看護学実習室 |
受け持ち利用者への看護実践 | ・介護老人保健施設に入所している65歳以上の利用者を受け持つ。 ・受け持ち利用者本人や家族の思いを理解しようとする姿勢を持ち、利用者の自尊心を大切にして援助的人間関係を築く。 ・受け持ち利用者に行われているチームケアを把握する。 ・受け持ち利用者の看護に必要な情報を集め、その分析を行う。 ・受け持ち利用者がより健康的な生活を送るための課題を見出し、達成可能な目標を設定する。 ・目標を達成するために実行可能な看護援助を計画する。 ・立案した計画に基づき、利用者の個別性に配慮した援助を安全に実施する。 ・受け持ち利用者への看護アセスメント、実施、評価の過程において必要なフィジカルアセスメント技術を用い、一部については技術修得を目指す。 ・必要時計画を修正しながら看護援助を実施し、評価する。 ・受け持ち利用者の看護を実践するために、ケアチームのスタッフに相談、指導を求めるなど、連携をとる。 ・ケアチームにおける看護職の役割に関心を持ち、看護師の活動を把握する。 | 杉本 知子 綿貫 恵美子 シェザード樽塚 まち子 櫻井 理恵 木村 友菜 | 介護老人保健施設 |
通所リハビリテーション(デイケア)への参加 | ・デイケアを利用している高齢者の特徴やデイケアの実際、デイケアにおける看護職の役割を多職種との協働・連携を通して理解する。 | 杉本 知子 綿貫 恵美子 シェザード樽塚 まち子 櫻井 理恵 木村 友菜 | 介護老人保健施設 |
臨床講義 | ・実習施設の介護支援専門員、介護福祉士、理学療法士、栄養士等から講義を受け、介護老人保健施設における各々の専門職の役割について学ぶとともに、受け持ち利用者への看護にいかす。 | 杉本 知子 綿貫 恵美子 シェザード樽塚 まち子 櫻井 理恵 木村 友菜 | 介護老人保健施設 |
実習カンファレンス | ・主体的に意見を述べ、他者と建設的に意見交換し、自分の看護実践にいかす。 | 杉本 知子 綿貫 恵美子 シェザード樽塚 まち子 櫻井 理恵 木村 友菜 | 介護老人保健施設 |
実習レポートの作成 実習のまとめのカンファレンス | ・レポート作成を通して、実習目的に対する学びを整理する。 ・レポート内容の発表と討議により、老年看護の特性について学びを深める。 ・担当教員との評価面接により、学修の成果と課題を明確にする。 | 杉本 知子 綿貫 恵美子 シェザード樽塚 まち子 櫻井 理恵 木村 友菜 | 老年看護学実習室 |
1. 受け持ち利用者との援助的人間関係を発展させることができる。
2. 受け持ち利用者の看護に必要な情報の収集・分析ができる。
3. 受け持ち利用者の看護上の課題を見出し、達成可能な看護目標を設定できる。
4. 設定した看護目標を達成するための看護援助を計画することができる。
5. 立案した計画に基づいて意図的に看護援助を実施し、評価できる。
6. 老年看護に必要なフィジカルアセスメント技術の一部を実施できる。
7. 受け持ち利用者に行われているチームケアについて説明できる。
8. ケアチームのメンバーと連絡、調整を行い、必要時助言を受けることができる。
9. ケアチームにおける看護職者の責任と役割について述べることができる。
10. 老年看護の特性について考察し、記述することができる。
・①受け持ち利用者への看護実践内容・ケアチームメンバーとの連携内容・実習記録(50%)、実習態度・カンファレンス参加状況(20%)、② 課題レポ-ト(30%)により総合的に評価する。
・上記①については、具体的な評価項目35項目を記した実習評価票を、上記②については評価の観点を実習要項に記載して学生に提示する。
・上記①の評価に際しては、実習施設の実習指導者の意見も参考にする。
1 | ・実習開始前の領域別実習オリエンテーション時に実習要項を配布する。 ・実習初日に自己目標(本実習の目的を達成するために自分なりに重点的に取り組みたいこと)をレポートにして提出する。提出された自己目標については、担当教員が確認した上で施設実習初日(実習3日目)に実習指導者に提出するとともに、受け持ち利用者の決定の参考にする。 ・老年生涯発達看護学、生涯発達看護学実習および実習内容に関連のある既習科目の復習をしたうえで実習に臨む(復習時間は120分程度)。 ・受け持ち利用者の疾患、病態等について予習したうえで翌日の実習に臨む(毎日の予習時間は90分程度)。 ・実習中に実施したり見学したケアについては各自で振り返りを行い、教科書や授業資料の該当部分を読んで復習する(毎日の復習時間は30分程度)。 ・実習のまとめとして、自己目標について具体的に評価をすることを通して、老年看護の特性について自らの学びを明確にする。 ・まとめのカンファレンスおよび評価面接において、学習の成果と今後の課題を確認し、必要な事後学習を促す。 |
2 | 〔実務経験のある教員〕 杉本 知子:民間病院での臨床経験や介護認定審査委員としての活動経験をいかした実習指導。 綿貫恵美子:看護師としての臨床経験や介護認定審査委員としての活動経験をいかした実習指導。 シェザード樽塚まち子:大学病院や介護療養型病院での臨床経験をいかした実習指導。 櫻井 理恵:民間病院等での臨床経験をいかした実習指導。 |
3 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 ◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 ◎(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 看護実践のための根拠がわかる 老年看護技術 第4版 | 泉キヨ子・小山幸代編 | メヂカルフレンド社,2022 . |
参考書 | 独自に作成した実習要項・実習記録冊子を配布する。 学内実習については、別途、資料を配布する。 参考書は必要に応じ、紹介する。 |