英 文 名 | : | Clinical Pharmacology |
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科 目 概 要 | : | 看護学2群科目、2年後期 [火曜日2時限]、必修科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) 林 哲範※、 眞茅 みゆき※、 ◎椿 美智博※、 尾鳥 勝也※(兼担)、 大石 智※(兼担)、 金井 昭文※(兼担)、 北村 英二※(兼担)、 佐々木 治一郎※(兼担)、 服部 潤※(兼担)、 丸橋 孝昭※(兼担)、 上村 由似※(兼任)、 藤田 亮介※(兼任) |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室1、N号館 講義室2 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 施行規則に定める科目区分:「微生物学、免疫学、薬理概論」 科目ナンバリングコード:N201-Sb03 ※は実務経験有 |
臨床で薬物治療が安全かつ効果的に行われるために、薬物治療の基礎的知識、主要な症状・疾患における薬物治療の実際と留意点について理解し、薬物治療における看護師の役割を修得する。
看護に必要な薬物治療の基礎知識および各疾患の事例から臨床における薬物治療の実際を講義する。
・パワーポイントと配布資料を活用し講義形式で進める。
・授業内で提示した問題のフィードバックとして、授業中に模範解答の解説をする。
・課題のフィードバックとして、全ての授業終了後に課題に関する解説をグーグルクラスルームに提示する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 薬物治療における看護師の役割 | ・薬物治療の流れと、看護師の役割を学ぶ。 ・薬物治療において看護師が注意すべきこと、薬物有害反応の早期発見と対処、服薬指導、投与方法を学ぶ。 ・医薬品の処方と調剤、適正使用について学ぶ。 | 椿 美智博 | 9/2(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
2 | 看護に必要な薬物治療の基礎知識(1) 医薬品とは、医薬品情報、医薬品の特性 | ・医薬品の基礎知識を学ぶ。 ・医薬品情報の種類と特徴を学ぶ。 ・医薬品の特性を学ぶ。 | 尾鳥 勝也 | 9/9(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
3 | 看護に必要な薬物治療の基礎知識(2) 薬物の体内動態、薬物有害反応 | ・薬物の体内動態を学ぶ。 ・薬物の血中濃度推移を学ぶ。 ・薬物相互作用を学ぶ。 | 尾鳥 勝也 | 9/16(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
4 | 感染症に対する治療薬 | ・抗感染症薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・消毒薬の種類と作用機序、適応となる感染症について学ぶ。 ・細菌感染症の事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 服部 潤 | 9/30(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
5 | 抗悪性腫瘍薬 | ・がん細胞の特徴について学ぶ。 ・がん薬物療法の種類・作用機序・薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・がんゲノム医療の概要について学ぶ。 | 佐々木 治一郎 | 10/7(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
6 | 免疫系疾患、アレルギー疾患の治療薬 | ・免疫抑制薬、免疫増強薬、予防接種薬、抗アレルギー薬、抗炎症薬、関節リウマチ治療薬、痛風高尿酸血症治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・自己免疫疾患の事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 上村 由似 | 10/14(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
7 | 中枢神経系疾患の治療薬 | ・抗パーキンソン薬、抗認知症薬、抗てんかん薬、脳卒中治療薬、頭痛治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・アルツハイマー型認知症の事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 北村 英二 | 10/23(木)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
8 | 精神疾患の治療薬 | ・抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬など精神疾患の治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・うつ病・うつ状態の事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 大石 智 | 10/28(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
9 | 鎮痛薬 | ・鎮痛薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・麻薬等の特定の薬物の管理方法について学ぶ。 ・痛みのある事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 金井 昭文 | 12/2(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
10 | 心臓・血管系疾患の治療薬 | ・降圧薬、狭心症治療薬、心不全治療薬、抗不整脈薬、利尿薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・心不全の事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 眞茅 みゆき | 12/9(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
11 | 呼吸器系疾患の治療薬 | ・気管支拡張薬、気管支喘息治療薬、慢性閉塞性肺疾患治療薬、鎮咳薬、去痰薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・気管支喘息の事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 丸橋 孝昭 | 12/16(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
12 | 消化器系疾患の治療薬 | ・消化性潰瘍治療薬、健胃消化薬と消化管運動促進薬、制吐剤、下剤、止痢剤、潰瘍性大腸炎/クローン病治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・慢性肝炎、肝硬変および肝がん事例から臨床にお ける肝疾患における薬物治療の実際を学ぶ。 | 藤田 亮介 | 12/23(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
13 | 代謝系疾患の治療薬 | ・糖尿病治療薬、甲状腺疾患治療薬、視床下部下垂体ホルモン製剤、骨粗鬆症治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・糖尿病の事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 林 哲範 | 1/13(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
14 | 救命救急領域の治療薬 | ・救急領域で使用する薬剤の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・救急の事例から臨床における薬物治療の実際を学ぶ。 | 椿 美智博 | 1/20(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
15 | 輸液製剤・輸血剤 | ・輸液製剤および輸血剤の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。 ・輸液および輸血の使用事例から臨床における輸液製剤および輸血剤の実際を学ぶ。 | 椿 美智博 | 1/27(火)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
1.薬物治療における看護師の役割について説明できる。
2.看護に必要な薬物治療の基礎について列挙できる。
3.主要な対症療法薬に関する種類、特徴、投与時の注意事項について列挙できる。
4.感染症に対する薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
5.悪性腫瘍に対する薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
6.免疫系疾患、アレルギー疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
7.中枢神経系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
8.精神疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
9.鎮痛薬の使用上の注意点について列挙できる。
10.心臓・血管系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
11.呼吸器系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
12.消化器系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
13.代謝系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
14.救命救急領域の治療薬と使用上の注意点について列挙できる。
15.輸液製剤および輸血剤と使用上の注意点について列挙できる。
・定期試験(75%)および課題提出(25%)により評価する。
・課題提出では、薬物治療の知識および看護師の役割等について、具体的かつ的確に述べられているかを評価する。
1 | 〔授業時間外に必要な学習〕 ・予習:各講義でとりあげる疾患の病態と症状について既習科目の復習をして授業に臨む(毎回30分程度)。 ・復習:各講義の配布資料および教科書を読み、講義内容の理解を深める(毎回30分程度)。 |
2 | 〔実務経験のある教員〕 眞茅 みゆき、椿 美智博、上村 由似、藤田 亮介:看護師として専門分野の臨床経験を活用した、薬物治療、与薬方法、指導等についての講義。 佐々木 治一郎、林 哲範、大石 智、金井 昭文、北村 英二、丸橋 孝昭、服部 潤:医師として専門分野の臨床経験を活用した、薬物治療、与薬方法、指導等についての講義。 尾鳥 勝也:薬剤師として専門分野の臨床経験を活用した、薬物治療、与薬方法、指導等についての講義。 |
3 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 (1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 〇(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じ、資料を配布する | ||
参考書 | 『系統看護学講座 専門基礎分野,薬理学,疾病のなりたちと回復の促進③』 | 吉岡充弘、泉剛 他 | 医学書院 |
参考書 | 『看護学生のための薬理学ワークブック』 | 食見忠弘 | 医学書院 |
参考書 | 『系統看護学講座 別巻,臨床薬理学』 | 井上智子、窪田哲朗 | 医学書院 |