英 文 名 | : | Environmental Health |
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科 目 概 要 | : | 看護学2群科目、2年後期 [月曜日3・4時限]、必修科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎伊藤 慎也、 吉田 直子※、 大場 謙一※(兼担) |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室1、N号館 講義室2 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 施行規則に定める科目区分:衛生学・公衆衛生学(予防医学を含む。) 科目ナンバリングコード:N201-Sb03 ※は実務経験有 |
・多様な対象に科学的根拠に基づいた看護を提供できるようになるために、生活環境、労働環境における現状、安全対策、基本的な法律等の概要について理解する。また、環境基本法や典型7公害などの公害の概要を理解する。
・各問題の防止対策や予防方法のあり方を修得するために、生活環境・労働衛生・環境保健について、国や各地域で行われている疫学的調査や調査結果の推移を理解する。
・上記の理解に基づき、環境による人への健康影響等について幅広く把握する能力を修得する。
・環境保健、生活環境、労働環境の概要について説明をする。
・環境保健については、公害による健康被害の動向、化学物質対策、環境保全などについて説明をする。生活環境に関しては、上下水道、食品安全、化学物質の安全対策などについて説明をする。労働環境については、労働衛生に関連する法律、労働安全衛生の管理体制と予防的措置などについて説明をする。
・パワーポイントと配付資料を用いての講義形式とする。適宜、国家試験の過去問題やオリジナル問題を提示することで、より効果的に学修できるように努める。
・講義の後半に小テストを実施して、課題への回答後に解答を提示する。理解が難しい問題があった場合は、次回の講義の冒頭等でスライドなどを用いて説明をする。
・学生からの質問や意見で特徴的な見解や誤解があった場合は、次回の講義でコメントをする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 環境問題の歴史 | 水俣病、イタイイタイ病、喘息、諸外国における環境問題などに関する歴史について学修する。 | 伊藤 慎也 | 9/1(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
2 | 典型7公害と規制法令 | 公害の定義、典型7公害(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、震動、地盤沈下、悪臭)の対策及び規制法令、上水道と下水道の管理について学修する。 | 伊藤 慎也 | 9/8(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
3 | 食中毒 | 食中毒の統計、原因物質・食品、細菌性食中毒等について学修する。 | 伊藤 慎也 | 9/22(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
4 | 原発事故後の健康管理について | 東日本大震災後の環境省の対応、福島県における県民健康調査、健康管理に対する評価について学修する。 | 伊藤 慎也 | 9/29(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
5 | 食品安全行政の動向 | 食品安全行政の概要、食品の種類、表示事項、遺伝子組み換え、添加物等について学修する。 | 伊藤 慎也 | 10/20(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
6 | 環境保健の動向 | 日本における公害健康被害と予防方法、公害健康被害補償制度の概要、重金属による健康影響、大気汚染の健康影響に関する疫学調査について学修する。 | 伊藤 慎也 | 10/27(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
7 | 医療従事者のストレス | 看護師を含む医療従事者の勤務体制、職業性ストレスとメンタルヘルスの現状と対策について学修する。 | 伊藤 慎也 | 12/1(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
8 | 産業保健総論 | 産業保健の意義と目的、労働衛生に関連する法律(労働基準法、労働安全衛生法など)、労働安全衛生の管理体制と予防的措置について学修する。 | 伊藤 慎也 | 12/1(月)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
9 | 廃棄物対策の動向 | 廃棄物対策のあゆみについて理解し、一般廃棄物、産業廃棄物、特別管理廃棄物、不法投棄対策、放射性物質汚染廃棄物、災害廃棄物などについて学修する。 | 伊藤 慎也 | 12/8(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
10 | リスクコミュニケーション | 環境に関するリスク管理とリスクコミュニケーションの概論について学修する。 | 伊藤 慎也 | 12/8(月)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
11 | 地球環境変化による健康・生活への影響と対策 | 地球環境の変化がもたらす健康への影響と対策について学修する。 | 吉田 直子 | 12/15(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
12 | 職場における健康対策 | 職場における健康診断、健康診断に基づく健康管理、離職者の健康管理について学ぶ。労働環境が与える個人/家族・組織への影響について事例を基に考える。 | 吉田 直子 | 12/15(月)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
13 | 職業性疾病と予防対策 | 職業性疾病(粉じん、電離放射線等、有機溶剤や石綿等、他の化学物質)とその対策について学修する。 | 大場 謙一 | 1/19(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
14 | サーベイランスと化学物質対策 | 環境保健におけるサーベイランスの概要、化学物質の曝露、環境リスク評価(エコチル調査)について学修する。 | 大場 謙一 | 1/19(月)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
15 | 化学物質対策 | 化学物質の管理、ばく露の把握、環境リスク評価の推進、審査と規制などについて理解し、国際情勢を学修する。さらに、ダイオキシン類対策とポリ塩化ビフェニル対策についても学修する。 | 大場 謙一 | 1/21(水)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
・人間の健康は環境と密接に関連していることを理解して、環境の状況、予防・安全対策、基本的な法律等の概要を述べることができる。
・国や各地域で行われている疫学的調査や調査結果の推移を理解して、現状の対策方法や予防方法について自分の意見・考えを述べることができる。
1.講義中に行う小テストやレポート等で20%とする。小テストやレポート等は、各講義の復習効果を高めること、各講義のテーマの課題の理解を深めることを目的とする。
2.全範囲の課題および解決策等について理解ができることを目的とし、講義で学修した全範囲を対象とした定期試験で80%とする。
1 | 担当教員がスライド資料などを作成して、それらの資料に基づき講義を行う。講義の予習・復習は、参考資料に基づき詳細なデータの確認・理解に用いるものとする。 |
2 | ・次回講義をするテーマについて、事前に参考資料などに目を通して概要を把握し、理解出来ないところを抽出しておく。(各1回10分) ・配布された資料の内容や授業中のメモを参考資料等と照合して理解を深める。(各1回10分) ・講義中に実施する小テスト等を復習する。(各1回10分) |
3 | 〔実務経験のある教員〕 吉田 直子、大場 謙一:保健師、衛生管理者の臨床経験等を活用した、環境問題、健康と安全への影響、環境保全対策等についての講義。 |
4 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 (1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 ◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 (5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 国民衛生の動向 最新版 | 厚生労働統計協会 | 一般財団法人 厚生労働統計協会 |
参考書 | 公衆衛生がみえる 最新版 | 医療情報科学研究所 (編集) | メディックメディア |