英 文 名 | : | Infection Control Nursing |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、2年前期 [水曜日4時限、金曜日2時限]、必修科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎小椋 正道※、 葛城 建史※、 三藤 久※(兼担) |
講 義 室 | : | 対面授業、L2-310、N号館 講義室1、N号館 講義室2 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 施行規則に定める科目区分:「微生物学、免疫学、薬理概論」 科目ナンバリングコード:N301-Sb03 ※は実務経験有 |
感染のしくみや病原微生物・感染症の種類と特徴、感染予防の原則、その原則を踏まえた看護について学び、感染の成立と発症に至る過程や看護を理解できる能力を修得する。
免疫の役割である生体防御機構や免疫を利用した予防接種、易感染患者の看護の要点について学び、感染症とヒトとの関係を理解できる能力を修得する。
医療関連感染に関する基礎知識、感染防止技術や対策、組織的活動の実際と看護について学び、臨床における感染制御と看護の実践について理解できる能力を修得する。
感染症の発症メカニズムと人体の反応及び感染症の治療と看護、感染対策について講義する。
看護師、医師によるオムニバスとし、パワーポイントと配布資料、視聴覚メディア等を活用しながら講義形式で進める。
【フィードバック】
授業開始時に課題を回収し、授業の中で解答をコメントする。
授業終了時に課題を回収し、課題の中の特徴的な見解や誤解について、次回の授業もしくはGoogle classroomにおいてコメントする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 感染症総論 | ヒトと感染症の歴史、感染のしくみ、感染症の種類について学ぶ。 | 小椋 正道 | 4/4(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
2 | 感染症の基礎知識(1) 微生物、細菌総論 | 微生物の種類と特徴、菌とウイルスの特徴、微生物検査について学ぶ。 | 小椋 正道 | 4/11(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
3 | 免疫(1) 感染に対する生体防御機構 | 免疫について、微生物に対する宿主の免疫応答の基本的な機序を理解し、生体防御機構としての役割を学ぶ。 | 葛城 建史 | 4/16(水)④ | 対面授業・L2-310 |
4 | 感染症の基礎知識(2) 細菌感染症 | 臨床上重要な細菌感染症(呼吸器感染症、消化器感染症、尿路感染症、神経系感染症、皮膚・創傷感染症)とその治療・予防について学ぶ。 | 小椋 正道 | 4/18(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
5 | 免疫(2) 予防接種 | 免疫を利用した予防接種について学ぶ。また、わが国で実施されている予防接種の種類と特徴、予防接種を受ける個人・家族への看護について学ぶ。 | 葛城 建史 | 4/25(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
6 | 感染症患者の看護の基本(1) 感染防止技術 | 洗浄、消毒、滅菌の方法について学ぶ。 | 小椋 正道 | 5/2(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
7 | 感染症患者の看護の基本(2) 感染症が患者に及ぼす影響、易感染症患者の看護 | 感染症が患者の身体・心理・社会的側面に及ぼす影響について学ぶ。易感染患者の特徴と看護について学ぶ。 | 葛城 建史 | 5/9(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
8 | 感染症の基礎知識(3) 薬剤耐性 | 化学療法、薬剤耐性菌(AMR)とその機序、AMR対策などについて学ぶ。 | 小椋 正道 | 5/14(水)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
9 | 感染症の基礎知識(4) ウイルス総論、ウイルス感染症 | ウイルスの性質、検査・治療について学ぶ。臨床上重要な主なウイルス感染症(小児ウイルス感染症、インフルエンザ、新型コロナ、ウイルス性肝炎など)とその治療・予防について学ぶ。 | 小椋 正道 | 5/16(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
10 | 感染症の基礎知識(5) 真菌・原虫・寄生虫感染症 | 臨床上重要な主な真菌・原虫(カンジダ症、マラリアなど)、寄生虫感染症とその治療・予防について学ぶ。 ベクター媒介感染症、食中毒について理解する。 | 小椋 正道 | 5/23(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
11 | 結核、非結核性抗酸菌感染症の感染予防 | 結核・非結核性抗酸菌感染症患者がうける診断・治療の過程(受診時の主訴、典型的な症状、診断に必要な検査と方法、治療(直接監視下短期化学療法、Directly Observed Treatment, Short-course:DOTS含む)・環境と関連する法規を含む)を学ぶ。 | 三藤 久 | 5/30(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
12 | 主な感染症患者の看護(1) HIV感染症の診断・治療と看護 | HIV/AIDS患者がうける診断・治療の過程(典型的な症状、診断に必要な検査と方法、治療、関連する施策)と看護について学ぶ。 | 葛城 建史 | 6/4(水)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
13 | 主な感染症患者の看護(2) 感染経路別予防策 | 感染経路を遮断する方法としての標準予防策、経路別予防策について学ぶ。 | 小椋 正道 | 6/6(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
14 | 主な感染症患者の看護(3) 医療関連感染の感染防止対策 | 医療関連感染(カテーテル関連血流感染症、カテーテル関連尿路感染症、人工呼吸器関連肺炎、手術部位感染)の概論とケアについて学ぶ。 | 小椋 正道 | 6/13(金)② | 対面授業・N号館 講義室1 |
15 | 感染制御と看護の役割 | 病院における院内感染対策組織と役割、院内感染防止活動の実際、職業感染予防、感染管理認定看護師と感染症看護専門看護師の役割などについて学ぶ。 | 葛城 建史 | 6/25(水)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
1. 感染成立の要因と、感染予防の原則について説明できる。
2. 多様な場とライフステージにおいて、発症しやすい感染症を説明できる。
3. 感染症を予防する具体的な方法を説明できる。
4. 感染症患者の看護を説明できる。
5. 感染症の現状と医療関連感染制御の組織について説明できる。
定期試験(80%)、授業課題(20%)による。
1 | 1)予習(60分) 各回、テキストの以下に関連する部分を読み、疑問点を明らかにする。 初回 感染症とは 第2回 細菌の形態・構造と分類 第3回 免疫・生体防御の機構 第4回 主な病原細菌と疾患 第5回 予防接種 第6回 滅菌と消毒 第7回 免疫不全 第8回 細菌感染症の治療と予防 第9回 主な病原ウイルスと疾患 第10回 主な病原真菌と疾患 第11回 抗酸菌 第12回 ヒト免疫不全ウイルス(HIV) 第13回 標準予防策と感染経路別予防策 第14回 医療行為と感染 第15回 病院全体での院内感染対策 2)復習(30分) 講義の配付資料や関連する資料から、予習で学んだ用語を中心に、理解を深める。 |
2 | 〔実務経験のある教員〕 小椋 正道、葛城 建史、三藤 久:感染管理を専門とする看護師(インフェクション・コントロール・ナース)、呼吸器感染症患者の診断・治療に携わる医師が、臨床での感染症の予防や疾患、看護実践等の経験を交えた内容を盛り込んで講義を行う。 |
3 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 〇(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 (5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | わかる!身につく!病原体・感染・免疫 | 藤本 秀士 編 | 南山堂 2017 |
参考書 | 系統看護学講座 専門基礎 微生物学 疾病のなりたちと回復の促進[4] 第14版 | 吉田 真一 他 | 医学書院 2022 |
参考書 | 感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた | 中山 哲夫 他著 | KADOKAWA 2020 |
参考書 | ナースの外科学 改訂7版 | 磯野 可一 編著 | 中外医学社 2017 |