英 文 名 | : | Nursing Process |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、2年前期 [火曜日3時限、木曜日2時限]、必修科目、講義・演習、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎久保 五月※、 長尾 式子※、 小玉 淑巨※、 中尾 真由美※、 中山 栄純※、 松尾 真規子※、 綿貫 恵美子※、 飯田 智恵※、 岡田 明子※、 椿 美智博※、 西 佳子※、 青栁 秀昭※、 阿部 隼人※、 石井 忍※、 上條 翔矢※、 大山 一志※、 北川 柚香※、 熊谷 奈穂※、 櫻井 理恵※、 辻 朋子※、 古屋 悦世※、 松尾 佳苗※、 松岡 昌子※、 南本 ゆみ※ |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室1、N号館 講義室2、N号館 セミナー室1、N号館 セミナー室2、N号館 セミナー室3・4、IPE棟2階多目的室、IPE棟3階チーム医療演習室B1~B3、IPE棟5階チーム医療演習室A1~A3 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N301-Sa04 ※は実務経験有 |
看護の対象となる人々の個別性や状況に応じて科学的根拠に基づいた看護を実践するために、看護過程の概要を学び、事例を用いた演習を通して必要な知識、技術、態度を修得する。
看護過程は、根拠に基づいた看護を実践するための方法論の1つである。この方法論の理解を「知る段階」から「わかる段階」、そして個々の患者に応用して「使える段階」へと深めるためには、臨地実習を段階的に積み重ねる必要がある。そこで本科目を臨地実習の基盤となる科目と位置づけ、看護過程の概要を講義し、個人およびグループで演習を行う。
・教科書・Educational Video Online(EVO)による映像教材・配布資料を活用しながら講義形式で進める。
・グループワークとグループ発表(全5回)を行う。担当教員は学生の学習状況、グループワークの進捗状況を確認し、追加説明・助言を行う。成果発表に対するコメントをフィードバックする。
・課題レポートを作成する。担当教員はレポート評価をフィードバックする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 看護過程の理解 | ・看護過程を用いることの意義と概要について学修する。 ・問題解決型アプローチ、クリティカルシンキング、看護理論等、看護過程の基盤となる考え方について学修する。 ・看護における対象のとらえ方について理解を深める。 | 久保 五月 | 4/8(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
2 | 看護過程に内在する専門職の価値 | ・看護実践のために看護職と患者との関係において課せられる責務について学修する。 ・看護職が取り扱う患者情報の特徴と情報をめぐる看護職の責務について学修する。 ・看護過程を展開するときに重要となる看護職の価値について学修する。 | 長尾 式子 | 4/15(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
3 | 事例:慢性閉塞性肺疾患患者の看護 | ・事例を通して看護過程を理解するための基本的知識を学修する。 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態、検査、治療、看護など | 久保 五月 | 4/22(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
4 | 情報収集 | ・情報の種類を理解するとともに、系統的・目的的に情報収集する必要性について学修する。 ・情報の性質に応じた情報収集の方法について学修する。 ・収集した情報を共有する方法(記録様式など)を知る。 | 久保 五月 | 5/8(木)② | 対面授業・N号館 講義室2 |
5 | アセスメントの枠組みと実際:領域1~5 | ・アセスメントの枠組み(NANDA-Ⅰ、ゴードンなど)について学修する。 ・NANDA-Ⅰの枠組み(13領域)を用いて、COPD患者のアセスメントの実際(領域 1~5)を学修する。 | 久保 五月 | 5/13(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
6 | アセスメントの枠組みと実際:領域6~13 | ・NANDA-Ⅰの枠組み(13領域)を用いて、COPD患者のアセスメントの実際(領域 6~13)を学修する。 | 久保 五月 | 5/15(木)② | 対面授業・N号館 講義室2 |
7 | アセスメントの統合 | ・13領域の情報を統合し、対象を全人的に捉える必要性について学修する。 【演習】各自、COPD患者の事例を用いて13領域の情報を整理する。 | 久保 五月 | 5/20(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
8 | 看護問題の明確化 | ・情報の関連性を把握する方法としての関連図の必要性と効果について学修する。 ・関連図作成のプロセスと実際について学修する。 ・看護問題の明確化のプロセス、優先順位の考え方について学修する。 【個人の課題①】11回目の講義までに、COPD患者の関連図を作成する。 | 久保 五月 | 5/27(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
9 | 看護計画の立案 | ・看護問題のタイプに応じた計画立案の考え方、留意点について学修する。 ・期待される成果の明確化について学修する。 ・糖尿病患者の事例を用いて、看護計画立案の実際を学修する。 | 南本 ゆみ | 6/3(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
10 | 看護計画の実施・評価 | ・看護計画に基づく実践とそれを評価することの意義について学修する。 ・実施した看護を記載する方法として、SOAPを構成する要素と記載のルールを学修する。 ・看護計画の評価方法について学修する。 | 南本 ゆみ | 6/10(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
11 | グループワーク:看護問題の明確化 | ・学生が個人で作成したCOPD患者の関連図について、グループで討議する。 ・グループ討議を通して、COPD患者の看護問題を抽出する。 | 久保 五月 長尾 式子 小玉 淑巨 中尾 真由美 中山 栄純 松尾 真規子 綿貫 恵美子 飯田 智恵 岡田 明子 椿 美智博 西 佳子 青栁 秀昭 阿部 隼人 石井 忍 上條 翔矢 大山 一志 北川 柚香 熊谷 奈穂 櫻井 理恵 辻 朋子 古屋 悦世 松尾 佳苗 松岡 昌子 南本 ゆみ | 6/17(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2・IPE棟3階チーム医療演習室B1~B3・IPE棟5階チーム医療演習室A1~A3 |
12 | グループワーク:看護計画の立案 | ・学生が個人で作成した看護計画について討議し、グループでひとつの看護計画を作成する。 | 久保 五月 長尾 式子 小玉 淑巨 中尾 真由美 中山 栄純 松尾 真規子 綿貫 恵美子 飯田 智恵 岡田 明子 椿 美智博 西 佳子 青栁 秀昭 阿部 隼人 石井 忍 上條 翔矢 大山 一志 北川 柚香 熊谷 奈穂 櫻井 理恵 辻 朋子 古屋 悦世 松尾 佳苗 松岡 昌子 南本 ゆみ | 6/24(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2・N号館 セミナー室1・N号館 セミナー室2・N号館 セミナー室3・4・IPE棟2階多目的室 |
13 | グループワーク:看護計画に基づく実践(ロールプレイ) | ・ロールプレイを通して、看護計画に基づく看護実践を体験する。 ・患者役の反応をふまえて、立案した看護計画を評価・修正する。 【個人の課題②】ロールプレイの内容をふまえて、看護実践の評価をSOAPで記載する。 | 久保 五月 長尾 式子 小玉 淑巨 中尾 真由美 中山 栄純 松尾 真規子 綿貫 恵美子 飯田 智恵 岡田 明子 椿 美智博 西 佳子 青栁 秀昭 阿部 隼人 石井 忍 上條 翔矢 大山 一志 北川 柚香 熊谷 奈穂 櫻井 理恵 辻 朋子 古屋 悦世 松尾 佳苗 松岡 昌子 南本 ゆみ | 7/1(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2・IPE棟2階多目的室・IPE棟5階チーム医療演習室A1~A3 |
14 | グループワーク:成果発表の準備 | ・ロールプレイの実施・評価を含め、個人学習とグループワークで得られた成果をまとめ、発表の準備を行う。 | 久保 五月 長尾 式子 小玉 淑巨 中尾 真由美 中山 栄純 松尾 真規子 綿貫 恵美子 飯田 智恵 岡田 明子 椿 美智博 西 佳子 青栁 秀昭 阿部 隼人 石井 忍 上條 翔矢 大山 一志 北川 柚香 熊谷 奈穂 櫻井 理恵 辻 朋子 古屋 悦世 松尾 佳苗 松岡 昌子 南本 ゆみ | 7/4(金)② | 対面授業・N号館 講義室1・N号館 セミナー室1・N号館 セミナー室2・N号館 セミナー室3・4・IPE棟3階チーム医療演習室B1~B3 |
15 | 学修成果の発表:プレゼンテーション | ・グループごとに学修成果を発表する。 ・発表会での討議を通して、演習で得られた成果を共有し、学びを深める。 | 久保 五月 長尾 式子 小玉 淑巨 中尾 真由美 中山 栄純 松尾 真規子 綿貫 恵美子 飯田 智恵 岡田 明子 椿 美智博 西 佳子 青栁 秀昭 阿部 隼人 石井 忍 上條 翔矢 大山 一志 北川 柚香 熊谷 奈穂 櫻井 理恵 辻 朋子 古屋 悦世 松尾 佳苗 松岡 昌子 南本 ゆみ | 7/8(火)③ | 対面授業・N号館 講義室2・IPE棟2階多目的室・IPE棟3階チーム医療演習室B1~B3 |
1.看護過程の一連の流れについて説明できる。
2.対象の健康に関する情報の種類を既習の知識に基づいて列挙できる。
3.対象の健康に関する情報をアセスメントすることができる。
4.対象の看護問題について全体論的な視点から説明できる。
5.対象の看護問題に対して看護計画を立案することができる。
6.対象の反応に応じて看護計画を評価・修正することができる。
グループワークへの参加態度(30%)、個人の課題①:COPD患者の関連図の作成(20%)、個人の課題②:看護計画にもとづく看護実践(ロールプレイ)と評価(20%)、最終レポートの内容(30%)を総合して評価する。
【評価基準】
・グループワークへの参加態度:他者の考えを傾聴し、自身の考えを積極的に発言することができる。
・個人の課題①:第11回のグループワークにおいて、自作した関連図の概略を説明できる。
・個人の課題②:第13回のロールプレイをふまえ、グループで作成した看護計画の実践・評価をSOAP形式で記載できる。
・最終レポート:看護過程演習で学んだ内容についてよく整理されており、自己の考えをふまえて具体的に述べられている。
1 | 予習(各回30分): ・講義資料を用いて該当する授業内容の項目について予習をする。 ・提示された事例について、Educational Video Online(EVO)の該当する映像教材を視聴し、理解を深める。 ・グループワークの演習前に個人ワークを行い、グループワークの準備をする。 |
2 | 復習(各回30分) ・講義資料をもとに各回の授業内容を復習する。 ・個人ワーク・グループワークで検討した内容を整理し、理解を深める。 |
3 | 〔実務経験のある教員〕 ◎久保 五月、長尾 式子、南本 ゆみ:看護師の臨床経験を活用し、看護過程を用いて看護を展開するための基本的な知識・技術・態度等についての講義・演習。 |
4 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ○ (1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎ (3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 (5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 看護がみえる vol.4 看護過程の展開 | 医療情報科学研究所. 石川ふみよ, 永田明 | メディックメディア |
参考書 | 必要に応じ、紹介する。 |