英 文 名 | : | Life-span Developmental Nursing |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、2年前期 [金曜日3時限]、必修科目、講義・演習、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) 岡 澄子※、 香取 洋子※、 ◎杉本 知子※、 林 哲範※、 中山 栄純※、 落合 賀津子※、 飯田 智恵※、 シェザード樽塚 まち子※、 西 佳子※、 櫻井 理恵※、 古屋 悦世※ |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室1、L2-310、L2-409 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N301-Sa04 ※は実務経験有 |
看護はあらゆる年齢の、あらゆる健康レベルの人間を対象とする。そのような人間を生涯発達する存在として捉え、対象者の生涯発達の過程を見守り支える看護を実践するために、ライフステージ各期の発達的特徴についての基礎的知識と知識の活用のしかたを学ぶ 。
生涯発達に関する諸理論やライフステージ各期における発達的特徴について概観することを通して、生涯発達についての理解を深めることが出来るように講義する。また、演習時には、様々なライフステージにある人々に看護を提供する際の留意点や、対象者の生涯発達の過程を見守り支える看護についての学生間の意見交換を促し、具体的に理解できるように助言する。
・人の生涯発達の捉え方、およびライフステージ各期における発達的特徴に関する基本的知識について、配布資料や教科書等を用いて説明する。
・第15回目の授業では、グループワークの成果(「老年期にある人々の生きてきた世相と時代の理解」「人の生涯発達の過程を見守り支える看護」)について、学生間で意見交換を行う。
・授業に対する質問・意見については、個別にフィードバックを行う。課題については、全体の場でフィードバックを行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 看護における生涯発達 | ・看護の対象である人間を生涯発達という観点から理解する意義と方法について学ぶ。 ・人の発達の捉え方・生涯発達理論について理解する。 ・人の成長・発達に伴う心身の変化について理解する。 | 杉本 知子 | 4/4(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
2 | 妊娠と分娩の生理 | ・胎児期の発育・発達を保障する妊娠の成立機序や妊娠による母体の変化および分娩の生理・分娩機序・分娩経過について理解する。 | 西 佳子 | 4/11(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
3 | 胎児期と新生児期の発達的特徴 | ・胎児の発育と発達の特徴および新生児期の発達的特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。 | 香取 洋子 | 4/18(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
4 | 乳児期の発達的特徴 | ・乳児期の発達各期の身体的・精神的・社会的側面の特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。 | 古屋 悦世 | 4/25(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
5 | 幼児期の発達的特徴 | ・幼児期の発達的特徴の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。 | 岡 澄子 | 5/2(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
6 | 幼児期の養育 | ・幼児期の各特徴を踏まえ、幼児期に必要な養育について理解する。 ・幼児期の子どもの日常生活に必要なかかわりについて理解する。 | 岡 澄子 | 5/9(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
7 | 学童期・思春期の発達的特徴 | ・学童期および思春期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。 | 落合 賀津子 | 5/16(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
8 | 成人期の発達的特徴① 基本となる発達的特徴 | ・成人期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。 | 飯田 智恵 | 5/23(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
9 | 成人期の発達的特徴② 男性の更年期の特徴と事例検討 | ・成人期の発達的特徴をどのように捉えるのかについて、事例等を用いて検討する。 | 中山 栄純 | 5/30(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
10 | 女性の更年期の特徴 | ・女性の更年期の身体的・精神的・社会的側面の特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。 | 西 佳子 | 6/6(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
11 | 老年期の発達的特徴① 老化による形態的・生理的変化 | ・老化とは何かについて理解する。 ・老化による生化学的変化および形態的・生理的変化について理解する。 | 林 哲範 | 6/13(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
12 | 老年期の発達的特徴② | ・「老年期にある人々の生きてきた世相と時代を理解するための課題レポート」の内容をグループ内で共有し、第15回の授業内で使用する発表資料を作成する。 | 杉本 知子 櫻井 理恵 | 6/20(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
13 | ライフサイクルにおける死 | ・ライフサイクルにおける死の捉え方について理解する。 | 櫻井 理恵 | 6/27(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
14 | 老年期の発達的特徴③ 生活機能・生活リズムの変調 | ・老年期における生活機能および生活リズムの変調とそれらの状態を把握する方法について理解する。 | シェザード樽塚 まち子 | 7/4(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
15 | 生涯発達の過程を見守り支える看護 | ・グループワークの成果(「老年期にある人々の生きてきた世相と時代の理解」、および「人の生涯発達の過程を見守り支える看護」)を発表し、討議する。 | 杉本 知子 | 7/11(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
1.看護の対象である人間を生涯発達する存在として理解する意義について説明できる。
2.ライフステージ各期の発達的特徴について説明できる。
3.胎児期を保障する妊娠の成立機序や母体の変化について説明できる。
4.児の娩出に向けた分娩の生理・分娩機序・分娩経過について説明できる。
5.更年期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について説明できる。
6.ライフサイクルにおける死について理解し、死を支えるための看護について具体的に考えることができる。
7.人が生涯発達する過程を支える看護について具体的に考えることができる。
・レポート課題(10%):与えられたテーマ(食事・衣生活・住環境・教育・娯楽・仕事・結婚と家族)について文献などを活用しながら詳しく調べ、その内容を具体的に説明することができている。
・グループ発表資料と発表内容(10%):「老年期にある人々の生きてきた世相と時代の理解」および「人の生涯発達の過程を見守り支える看護」について簡潔にまとめ、聴衆が理解しやすい資料を作成し、発表することができている。
・筆記試験(80%)により評価する。
1 | 予習(1時間程度):授業の初回に提示された各授業の予習内容について、自己学習を行ったうえで授業に臨む。 復習(1時間程度):各回の授業時に配布された資料および自分のノートを読みなおし、授業内容を確認する。 |
2 | リアクションペーパーに記載された質問や意見等については、授業時間内もしくはClassroom上で回答する(メールにより個別に回答する場合もある)。 |
3 | 〔実務経験のある教員〕 杉本知子、岡澄子、中山栄純、飯田智恵、シェザード樽塚まち子、古屋悦世、櫻井理恵:看護師の臨床経験を活用した小児期、成人期、老年期における発達的特徴についての講義。 香取洋子、西佳子:助産師の臨床経験を活用した、胎生期、新生児期・女性の更年期における発達的特徴についての講義。 林哲範:医師の臨床経験を活用した老年期における発達的特徴についての講義。 落合賀津子:看護師・養護教員の経験を活用した学童期、思春期の発達的特徴についての講義。 |
4 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じ、講義中に資料を配布する。 | ||
教科書 | 生涯人間発達学 改訂第2版増補版. | 上田礼子 | 三輪書店 2012 |
教科書 | 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学Ⅰ 小児看護学概論. | 奈良間美保・他 | 医学書院 2025 |
教科書 | 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学. | 北川公子・他 | 医学書院 2025 |
教科書 | 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学概論 母性看護学① | 森 恵美・他 | 医学書院 2021 |
教科書 | 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学各論 母性看護学② | 森 恵美・他 | 医学書院 2021 |
参考書 | 必要に応じ、講義中に紹介する。 |