英 文 名 | : | Palliative Care Nursing |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、2年後期 [木曜日3時限、金曜日3時限]、必修科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) 久保 五月※、 岡 澄子※、 杉本 知子※、 ◎中尾 真由美※、 椿 美智博※、 阿部 隼人※、 玄海 泰子※(兼任)、 髙見 紀子※(兼任)、 小野沢 滋※(非常勤)、 高宮 有介※(非常勤) |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室1、N号館 講義室2 |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N301-Sa04 ※は実務経験有 |
緩和ケアを必要とする人と家族が直面する様々な経験についての理解を深め、倫理観や死生観を養い、緩和ケア看護に必要な基礎的能力を修得するために、がんおよび様々な疾患、発達段階、健康段階、場の特性に応じた緩和ケア看護の実際を、事例を通して学ぶ。
緩和ケアに必要な基礎知識、および多様な状況における緩和ケアの実際を講義する。
パワーポイントと配布資料を用いた講義形式ですすめる。講義内容によっては、グループディスカッションや意見の発表等を含む。
リアクションペーパーやレポート課題に関しては、講義時あるいはGoogleクラスルームで適宜全体にフィードバックを行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 緩和ケア概論 | 緩和ケアの概念、現状と課題を理解し、緩和ケアにおけるチーム医療と看護師の役割を学ぶ。 | 久保 五月 | 9/5(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
2 | 緩和ケアにおける倫理的問題と意思決定支援 | 緩和ケアにおける意思決定とそれに関わる倫理的問題を知り、事例を通して、意思決定支援の実際を学ぶ。 | 中尾 真由美 | 9/12(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
3 | 家族に対する緩和ケア | 緩和ケアにおいて家族がたどる心理的プロセスと援助方法を学ぶ。 | 髙見 紀子 | 9/19(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
4 | 緩和ケアを必要とする人の理解 -がん患者- | がん患者の事例を通して、全人的苦痛(身体的・精神的・社会的苦痛、スピリチュアルペイン)の概念を学ぶ。 | 高宮 有介 | 9/26(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
5 | 身体的苦痛に対するケア① -痛み- | 事例を通して、痛みのアセスメント、症状マネジメントの実際を学ぶ。 | 久保 五月 | 10/3(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
6 | 身体的苦痛に対するケア② -呼吸困難・消化器症状― | 事例を通して、消化器症状・呼吸困難のアセスメント、症状マネジメントの実際を学ぶ。 | 中尾 真由美 | 10/10(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
7 | 精神的苦痛に対するケア -不安、抑うつ、せん妄- | 事例を通して、精神症状のアセスメント、症状マネジメントの実際を学ぶ。 | 玄海 泰子 | 10/17(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
8 | 場の特性に応じた緩和ケア① -在宅- | 在宅における緩和ケアの現状と課題を理解し、事例を通して、緩和ケアの特徴とケアの実際、特に社会資源の活用について学ぶ。 | 小野沢 滋 | 10/24(金)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
9 | スピリチュルペインに対する ケア | 事例を通して、スピリチュアルペインのアセスメント、スピリチュアルケアの実際を学ぶ。 | 中尾 真由美 | 10/30(木)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
10 | 場の特性に応じた緩和ケア② -救急医療- | 救急医療における緩和ケアのとらえ方を理解し、事例を通して、緩和ケアの特徴とケアの実際を学ぶ。 | 椿 美智博 | 12/4(木)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
11 | 多様な対象に対する緩和ケア① -認知症のある人- | 事例を通して、認知症のある人に対する緩和ケアの特徴とケアの実際を学ぶ。 | 杉本 知子 | 12/11(木)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
12 | 多様な対象に対する緩和ケア② -小児- | 小児における緩和ケアのとらえ方を理解し、小児の緩和ケアの特徴とケアの実際を学ぶ。 | 岡 澄子 | 12/18(木)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
13 | 多様な対象に対する緩和ケア③ -神経疾患患者- | 事例を通して、神経疾患患者に対する緩和ケアの特徴とケアの実際を学ぶ。 | 中尾 真由美 | 1/15(木)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
14 | 多様な対象に対する緩和ケア④ -心不全患者- | 事例を通して、心不全患者に対する緩和ケアの特徴とケアの実際を学ぶ。 | 阿部 隼人 | 1/22(木)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
15 | 健康段階に応じた緩和ケア -終末期・臨死期- | 事例を通して、終末期・臨死期にある人と家族の特徴、緩和ケアの実際を学ぶ。 喪失・悲嘆の概念を理解し、遺族に対するグリーフケアの実際を学ぶ。 | 中尾 真由美 | 1/29(木)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
1.緩和ケアの概念および緩和ケアチームにおける看護師の役割を説明できる。
2.全人的苦痛と援助方法を説明できる。
3.多様な対象や場における緩和ケアの特徴を説明できる。
4.緩和ケアを必要とする人の家族が直面する課題と援助方法を説明できる。
5.緩和ケアにおいて看護職が遭遇する倫理的問題について説明できる。
6.終末期における緩和ケアの特徴を説明できる。
7.看取りをする家族の理解と援助のポイントを説明できる。
8.自己の死生観を表現できる。
定期試験(80%)、課題レポート:自己の死生観について(20%)を統合して評価する。
レポートの評価基準は、講義での学びを踏まえて自己の考えをよく振り返り、論理的・具体的に述べていること。
1 | 予習:講義内容を確認し、それぞれのテーマ、症状、疾患、発達段階、健康段階、ケアの場等についてイメージをして臨む(所要時間10分程)。 復習:講義内容を振り返り、自分が患者・家族だったらどうしたいか、あるいはそのような患者・家族と向き合う時にどうありたいか等、感じたことや考えたことを記録(リアクションとして提出)し、課題レポートに備える(所要時間30分程)。 |
2 | 〔実務経験のある教員〕 久保 五月、岡 澄子、杉本 知子、中尾 真由美、椿 美智博、阿部 隼人、玄海 泰子、髙見 紀子、小野沢 滋、高宮 有介:看護師、医師の臨床経験を活用した、緩和ケア等についての講義。 |
3 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 〇(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 (5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じ、資料を配布する。 | ||
参考書 | 必要に応じ、講義中に紹介する。 |