Web Syllabus(講義概要)
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感染看護学実習
英 文 名:Infection Control Nursing (Practicum)
科 目 概 要:看護学3群科目、2年前期 [集中]、必修科目、実習、1単位
担 当 者:(◎は科目責任者) 小椋 正道※中山 栄純※飯田 智恵※◎葛城 建史※上條 翔矢※北川 柚香※熊谷 奈穂※
実 習 場 所:感染看護学実験室、N号館 講義室1、N号館 講義室2、N号館 セミナー室5、N号館 セミナー室6
そ の 他:教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 
施行規則に定める科目区分:「微生物学、免疫学、薬理概論」 
科目ナンバリングコード:N304-Fn04
※は実務経験有

授業の目的

1.感染症の原因となる微生物がヒトを取り巻く環境要因の一つであることを認識し、その性状を理解できる能力を修得する。
2.微生物の存在する検体・器材等の無菌的取り扱い、処理法、医療分野で用いられている感染防止技術を学修し、ヒトと微生物との相互関係を理解することで、感染看護の基礎的能力を修得する。

教育内容

感染看護学の講義で学修した内容をもとに、微生物の性質と特徴、および医療分野における感染防止技術に関して実習を行うことで、感染看護の基礎的能力を修得できるよう指導する。
 感染看護学実習A:微生物実習
 感染看護学実習B:看護技術演習

教育方法

実習要項、配布資料等を用いて説明したのち実技を行う。
事例検討では、感染症患者の看護に必要な情報収集、アセスメント、看護上の問題を明確にできるようグループワークを行う。グループ単位で発表を行ったのち、各自で学びをまとめる。
各項目における学びを記録する。

【フィードバック】
実習記録は実習終了後に回収し、後日返却する。また、全体で共有した方がよい内容については、実習期間中にClassroomや演習内でコメントする。

実習内容

項目内容担当者日時
実習1日目オリエンテーション感染看護学実習の目的・目標、進め方について理解する。葛城 建史
7/29(火)①
実習1日目感染看護学実習B
・感染症患者の事例検討-1-医療関連施設における感染拡大防止のための対策-
感染症患者のアセスメントについて、必要な情報を収集する。葛城 建史
7/29(火)②
実習1日目感染看護学実習B
・滅菌手袋の装着
・無菌操作
看護技術において必要な滅菌手袋の装着方法、無菌操作(滅菌鑷子、滅菌ガーゼ等の取り扱い)について理解する。飯田 智恵
北川 柚香
熊谷 奈穂
7/29(火)③④
実習1日目
実習2日目
2組に分けて、組ごとに下記 I 、Ⅱ の項目を巡回して学修する。
Ⅰ. 感染看護学実習A
・常在菌の検出と感染防止対策-1
・環境中の微生物の検出-1
Ⅱ. 感染看護学実習B
・手指衛生
Ⅰ. ヒトの常在菌の存在を理解するために、手指、鼻腔、口腔内の微生物の培養を行う。環境中の微生物の存在を確認するために、環境表面、空中の微生物の培養を行う。

Ⅱ. 医療関連感染予防のために必要な手指衛生のタイミングを理解する。
小椋 正道
葛城 建史
上條 翔矢
7/29(火)④⑤
7/30(水)④⑤
実習2日目2組に分けて、組ごとに下記 I 、Ⅱ の項目を巡回して学修する。
Ⅰ. 感染看護学実習B
・個人防護具-1-N95マスク-
Ⅱ. 感染看護学実習B
・ノロウイルス感染症患者の嘔吐物処理
Ⅰ. N95マスクの適切な着用方法について理解する。
Ⅱ. ノロウイルス感染症患者の嘔吐物処理の事例を通し、嘔吐物の適切な処理方法について理解する。
中山 栄純
葛城 建史
北川 柚香
熊谷 奈穂
7/30(水)①②③④
実習3日目
実習4日目
2組に分けて、組ごとに下記 I 、Ⅱ の項目を巡回して学修する。
Ⅰ. 感染看護学実習A
・常在菌の検出と感染防止対策-2
・環境中の微生物の検出-2
・グラム染色
Ⅱ. 感染看護学実習B
・個人防護具-2-汚染した手袋とガウンの脱衣-
・導尿
Ⅰ. ヒトの常在菌の存在を確認し、手指衛生やマスクの効果を理解する。環境中の微生物の存在を確認し、無菌操作の必要性を理解する。また、身だしなみの重要性についても理解する。
感染症の診断過程にかかるグラム染色を実施し、微生物検査が治療へどのように活かされているか理解する。

Ⅱ. 個人防護具(手袋、ガウン等)の適切な着脱について理解する。個人防護具の使用や隔離法による患者の身体面・精神面への影響について考察する。
導尿の看護技術に必要な基本的知識を理解し、滅菌手袋・無菌操作で修得した知識・技術を用いて、導尿(女性の一時的導尿)を実施する。患者の安楽に配慮した方法をグループで検討する。
小椋 正道
飯田 智恵
葛城 建史
北川 柚香
熊谷 奈穂
7/31(木)①②③④⑤
8/1(金)①②③④⑤
実習5日目感染看護学実習B
・感染症患者の事例検討-2-医療関連施設における感染拡大防止のための対策-
情報収集した内容から、感染症の発症要因、現在の臨床症状等についてアセスメントする。自らの考えを説明しながらグループ内で情報を共有し、感染対策及び看護ケアを考える。グループ討議の結果を発表し、意見交換を行ったのち、事例に対する感染対策と看護ケアについて個人でまとめる。葛城 建史
上條 翔矢
8/4(月)①②③④
実習5日目まとめ微生物実習を通して学んだ知識の看護への活用、感染予防のための看護技術修得の意義について確認する。葛城 建史
8/4(月)④⑤
実習1日目
項目
オリエンテーション
内容
感染看護学実習の目的・目標、進め方について理解する。
担当者
葛城 建史
日時
7/29(火)①
実習1日目
項目
感染看護学実習B
・感染症患者の事例検討-1-医療関連施設における感染拡大防止のための対策-
内容
感染症患者のアセスメントについて、必要な情報を収集する。
担当者
葛城 建史
日時
7/29(火)②
実習1日目
項目
感染看護学実習B
・滅菌手袋の装着
・無菌操作
内容
看護技術において必要な滅菌手袋の装着方法、無菌操作(滅菌鑷子、滅菌ガーゼ等の取り扱い)について理解する。
担当者
飯田 智恵
北川 柚香
熊谷 奈穂
日時
7/29(火)③④
実習1日目
実習2日目
項目
2組に分けて、組ごとに下記 I 、Ⅱ の項目を巡回して学修する。
Ⅰ. 感染看護学実習A
・常在菌の検出と感染防止対策-1
・環境中の微生物の検出-1
Ⅱ. 感染看護学実習B
・手指衛生
内容
Ⅰ. ヒトの常在菌の存在を理解するために、手指、鼻腔、口腔内の微生物の培養を行う。環境中の微生物の存在を確認するために、環境表面、空中の微生物の培養を行う。

Ⅱ. 医療関連感染予防のために必要な手指衛生のタイミングを理解する。
担当者
小椋 正道
葛城 建史
上條 翔矢
日時
7/29(火)④⑤
7/30(水)④⑤
実習2日目
項目
2組に分けて、組ごとに下記 I 、Ⅱ の項目を巡回して学修する。
Ⅰ. 感染看護学実習B
・個人防護具-1-N95マスク-
Ⅱ. 感染看護学実習B
・ノロウイルス感染症患者の嘔吐物処理
内容
Ⅰ. N95マスクの適切な着用方法について理解する。
Ⅱ. ノロウイルス感染症患者の嘔吐物処理の事例を通し、嘔吐物の適切な処理方法について理解する。
担当者
中山 栄純
葛城 建史
北川 柚香
熊谷 奈穂
日時
7/30(水)①②③④
実習3日目
実習4日目
項目
2組に分けて、組ごとに下記 I 、Ⅱ の項目を巡回して学修する。
Ⅰ. 感染看護学実習A
・常在菌の検出と感染防止対策-2
・環境中の微生物の検出-2
・グラム染色
Ⅱ. 感染看護学実習B
・個人防護具-2-汚染した手袋とガウンの脱衣-
・導尿
内容
Ⅰ. ヒトの常在菌の存在を確認し、手指衛生やマスクの効果を理解する。環境中の微生物の存在を確認し、無菌操作の必要性を理解する。また、身だしなみの重要性についても理解する。
感染症の診断過程にかかるグラム染色を実施し、微生物検査が治療へどのように活かされているか理解する。

Ⅱ. 個人防護具(手袋、ガウン等)の適切な着脱について理解する。個人防護具の使用や隔離法による患者の身体面・精神面への影響について考察する。
導尿の看護技術に必要な基本的知識を理解し、滅菌手袋・無菌操作で修得した知識・技術を用いて、導尿(女性の一時的導尿)を実施する。患者の安楽に配慮した方法をグループで検討する。
担当者
小椋 正道
飯田 智恵
葛城 建史
北川 柚香
熊谷 奈穂
日時
7/31(木)①②③④⑤
8/1(金)①②③④⑤
実習5日目
項目
感染看護学実習B
・感染症患者の事例検討-2-医療関連施設における感染拡大防止のための対策-
内容
情報収集した内容から、感染症の発症要因、現在の臨床症状等についてアセスメントする。自らの考えを説明しながらグループ内で情報を共有し、感染対策及び看護ケアを考える。グループ討議の結果を発表し、意見交換を行ったのち、事例に対する感染対策と看護ケアについて個人でまとめる。
担当者
葛城 建史
上條 翔矢
日時
8/4(月)①②③④
実習5日目
項目
まとめ
内容
微生物実習を通して学んだ知識の看護への活用、感染予防のための看護技術修得の意義について確認する。
担当者
葛城 建史
日時
8/4(月)④⑤

到達目標

1. ヒトの常在菌や環境中の微生物の培養を通して、感染予防のための手指衛生や個人防護具、身だしなみ、無菌操作の必要性について説明することができる。
2. 感染症の診断過程にかかるグラム染色を実施し、微生物検査が治療へどのように活かされているか説明することができる。
3. 臨床において必要な手指衛生のタイミングを理解することができる。
4. 適切な個人防護具着脱の必要性と患者に対する個人防護具着用による影響について説明することができる。
5. 無菌操作と患者への配慮をふまえた看護技術を実施することができる。
5. 感染症患者への看護について、感染管理と感染症看護の視点から説明することができる。

評価方法

具体的な評価項目を記した実習評価表に基づいて、課題および記録、実習態度、プレゼンテーションなどから実習目標の達成度を総合的に評価する。なお、評価項目の内訳は、感染看護学実習A 30%、感染看護学実習B 70%である。

準備学習(予習・復習)・その他

1予習(45分)
1)感染看護学実習A
 実習要項を読み、事前課題に取り組み、翌日の手順の理解に努める。
 特にグラム染色は、既習の関連するテキストや資料を読み、手順を確認する。
2)感染看護学実習B
 実習要項を読み、事前課題に取り組み、翌日の手順の理解に努める。
 Nursing Skillsを視聴する。視聴する各単元は以下の通りである。
 ・滅菌手袋の着脱
 ・滅菌物の取り扱い
 ・導尿
 ・スタンダードプリコーションの実施
 ・感染症対策:ノロウイルス
 ・感染経路別予防策
2復習(45分)
1)感染看護学実習A
 ヒトの常在菌や環境中に存在する微生物について関連するテキストから考察する。
 鏡顕したグラム染色像とテキストや資料におけるグラム染色像を比較する。
2)感染看護学実習B
 Nursing Skillsを視聴し、実習した項目の共通点や相違点について考察する。
3学年を2組に分けて実習を行う。グループ分けは、Google classroom内で7月以降に提示する。
4実習中はユニフォームとナースシューズを着用する。
5〔実務経験のある教員〕
葛城建史、小椋正道、中山栄純、飯田智恵、上條翔矢、北川柚香、熊谷奈穂:看護師としての臨床での経験を感染防止の具体的技術、感染に関する看護についての指導に活用する。
6〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕
〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 
 (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力
◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力
 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力
〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力
 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢

◎は特に関連するもの、○は関連するもの

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書感染看護学実習要項北里大学看護学部感染看護学[配布]
教科書看護がみえる vol.1 基礎看護技術 第1版医療情報科学研究所 編メディックメディア 2018
教科書わかる!身につく!病原体・感染・免疫 改訂3版藤本 秀士 編南山堂 2017
参考書
教科書
署名
感染看護学実習要項
著者・編者
北里大学看護学部感染看護学
発行所
[配布]
教科書
署名
看護がみえる vol.1 基礎看護技術 第1版
著者・編者
医療情報科学研究所 編
発行所
メディックメディア 2018
教科書
署名
わかる!身につく!病原体・感染・免疫 改訂3版
著者・編者
藤本 秀士 編
発行所
南山堂 2017
参考書
署名
著者・編者
発行所