英 文 名 | : | Health Counseling |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、2年後期 [木曜日4・5時限]、必修科目、講義、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎田中 美加※、 吉田 直子※、 松岡 昌子※、 石井 忍※ |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室2、L2-303、L2-304、L2-305、L2-306、L2-310 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 施行規則に定める科目区分:健康相談活動の理論・健康相談活動の方法 科目ナンバリングコード:N301-Sa04 ※は実務経験有 |
看護職は患者や住民、生徒などから健康に関する相談を受ける機会がある。健康相談においては、対象者を深く理解し援助関係を築く技術が必要であるため、本科目は以下を授業目的とする。
1.健康相談の目的や意義、基本的姿勢を理解する。
2. 健康相談に必要な理論の基本的知識を理解する。
3.個人の特性に合った健康相談を計画・実践する方法を理解する。
4.健康相談の基本技術を、体験(ロールプレイ)を通して修得する。
健康相談の目的や姿勢、理論と相談技術の基本を講義する。
パワーポイントや視聴覚メディアを活用しながら講義形式で進める。その後、学んだ理論や技術を実際に使用してワークを行う。
毎回の講義への質問に対しては、次回の講義でフィードバックする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 健康相談とは | 多様な場における健康相談(病院、保健所・保健センター、学校、企業)の目的と概要について学ぶ。 患者指導、保健指導、ヘルスカウンセリング、退院時支援などの様々な形の健康相談の基本姿勢について学ぶ。 | 田中 美加 | 12/4(木)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
2 | 健康相談に関連する理論:KAPモデル、ヘルスビリーフモデル、 自己効力感 | 行動科学に基づいた行動変容理論の健康相談への応用について学ぶ。 KAPモデル、ヘルスビリーフモデル、 自己効力感について学ぶ。 | 田中 美加 石井 忍 | 12/11(木)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
3 | 健康相談に関連する理論:コントロールの所在、合理的行動理論/計画的行動理論、ストレスとコーピング、ソーシャルサポート | 行動科学に基づいた行動変容理論の健康相談への応用について学ぶ。 コントロールの所在、合理的行動理論/計画的行動理論、ストレスとコーピング、ソーシャルサポートについて学ぶ。 | 田中 美加 | 12/18(木)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
4 | 健康相談に関連する理論:健康生成モデル/首尾一貫感覚、トランスセオレティカルモデル | 行動科学に基づいた行動変容理論の健康相談への応用について学ぶ。 健康生成モデル/首尾一貫感覚、トランスセオレティカルモデルについて学ぶ。 | 田中 美加 | 1/15(木)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
5 | 健康相談に関連する理論:コーチング、認知行動療法 | 心理学的技法の健康相談への応用について学ぶ。 コーチングと認知行動療法の概要について学ぶ。 | 田中 美加 | 1/22(木)④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
6 | 健康相談におけるアセスメントとコミュニケーション | 健康相談におけるアセスメントの視点と方法について学ぶ。 健康相談におけるコミュニケーション技術の基本を学ぶ。 共感技法と質問技法の基本を学ぶ。 | 田中 美加 | 1/22(木)⑤ | 対面授業・N号館 講義室2 |
7 | 健康相談のロールプレイ:モデルケースへのインテーク面接 | モデルケースを用いてロールプレイを行い、ケースのアセスメント、健康相談計画の立案を行う。 | 田中 美加 吉田 直子 松岡 昌子 石井 忍 | 1/29(木)④ | 対面授業・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306・L2-310 |
8 | 健康相談のロールプレイ:モデルケースへの相談面接 | ロールプレイ後の振り返りとポイントまとめを行う。 健康相談の実際について学ぶ。 | 田中 美加 吉田 直子 松岡 昌子 石井 忍 | 1/29(木)⑤ | 対面授業・L2-303・L2-304・L2-305・L2-306・L2-310 |
1. 健康相談の目的、意義を説明することができる。
2. 健康相談で使用する主な理論について説明することができる。
3. 健康相談を行う者の基本的な姿勢と役割を列挙できる。
4. 健康相談の企画、実施、評価の過程を説明できる。
5. 模擬事例において、対象をアセスメントし、健康課題を明らかにした上で健康相談を実施することができる。
定期試験(70%)、レポート(20%)、ロールプレイへの取り組み態度など(10%)で評価する。
レポートのテーマは講義中に掲示する。レポートの評価基準はテーマに合致した記述であること、明確な文章構成と表現であること、誤字や脱字がないなど文章作成の基本的事項を満たしていることとする。
1 | 授業前には参考書や事前配布資料を読み、概要を把握して講義に臨むこと(予習:45分/各回)。 |
2 | 講義終了後は講義資料を復習すること(復習:4時間/全回を通して)。 |
3 | 講義の順序や内容は一部変更することがある。 |
4 | 〔実務経験のある教員〕 田中 美加、吉田直子、松岡昌子、石井忍:看護師、保健師の臨床経験を活用した、健康相談の計画、実施、評価等についての講義。 |
5 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 (1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考書 | 医療・保健スタッフのための健康行動理論の基礎 | 松本千明 著 | 医歯薬出版 |
参考書 | 行動科学―健康づくりのための理論と応用 | 畑栄一、土井由利子 編 | 南江堂 |
参考書 | ケアする人の対話スキルABCD | 堀越 勝 著 | 日本看護協会出版会 |
参考書 | 標準保健師講座2 公衆衛生看護技術 | 中村裕美子 編 | 医学書院 |
参考書 | その他、必要に応じて紹介する。 |