英 文 名 | : | Principles of Education |
---|---|---|
科 目 概 要 | : | 2年後期 [火曜日3時限]、選択科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎田中 俊穂※ |
講 義 室 | : | 対面授業、L2-304 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目:教育の基礎的理解に関する科目等[養教一種免] 科目ナンバリングコード:N201-Sb02、NN601-TC23 ※は実務経験有 |
科目 | 教育の基礎的理解に関する科目 |
---|---|
各科目に含めることが必要な事項 |
|
教育の基本的概念は何か、また、教育の理念にはどのようなものがあり、教育の歴史や思想において、それらがどのように現れてきたかについて学ぶとともに、これまでの教育及び学校の営みがどのように捉えられ、変遷してきたのかを理解する。また現代の学校教育に関する制度的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解する。加えて、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎知識も身に付ける。
教育の目的や意義、教育の本質と教師のあり方を考察する。古代ギリシャ以来の西欧を中心とした欧米の教育及び我が国の教育について、歴史的な流れを中心に捉えながら、それぞれの時代における教育思想や制度の特色を理解する。さらにそれらの内容と今日の教育との関連について考察する。また、教育の今日的課題を扱うなかで学校経営に関わる事項や社会的側面についても触れる。
レジュメを用い、視聴覚メディアを活用しながら講義形式を中心とし、グループワークや発表も取り入れながら授業を展開する。視点の異なる新聞記事や、関連文献等をできるだけ紹介し、講義のテーマをより柔軟に、深く考察する。
課題についてはフィードバックとして、回収した次の講義で、特徴的な解答傾向を指摘し、参考となる解答を紹介し、課題設定の主旨や留意点等について説明する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 教育の基本的概念(1) | 教育学の諸概念並びに教育の本質及び目標(教育の意義、目的等にについて概観する。教師の在り方について考える。) | 田中 俊穂 | 9/2(火)③ | 対面授業・L2-304 |
2 | 教育の基本的概念(2) | 子供、教員、家庭、学校等教育を成り立たせる要素とそれらの相互関係(「いじめ」問題を通して考える。) | 田中 俊穂 | 9/9(火)③ | 対面授業・L2-304 |
3 | 教育に関する歴史と思想(1) | 古代ギリシャの教育 (代表的な教育家の思想、教育における言語の重要性、修辞学等について) | 田中 俊穂 | 9/16(火)③ | 対面授業・L2-304 |
4 | 教育に関する歴史と思想(2) | ローマの教育、中世の教育 (キリスト教の支配した時代の教育) | 田中 俊穂 | 9/30(火)③ | 対面授業・L2-304 |
5 | 教育に関する歴史と思想(3) | 近代教育制度の成立と展開 (ルネサンス期の教育、宗教改革と教育、公教育の原理及び理念と代表的な教育家の思想) | 田中 俊穂 | 10/7(火)③ | 対面授業・L2-304 |
6 | 教育に関する歴史と思想(4) | 近代教育制度の成立と展開 (16・17・18世紀の教育、代表的な教育家の思想) | 田中 俊穂 | 10/14(火)③ | 対面授業・L2-304 |
7 | 教育に関する歴史と思想(5) | 近代教育制度の成立と展開 (19・20世紀の教育、代表的な教育家の思想) | 田中 俊穂 | 10/21(火)③ | 対面授業・L2-304 |
8 | 教育に関する歴史と思想(6) | ・学校や学習に関わる教育の思想 ・家族と社会による教育の歴史 (江戸・明治期の教育) | 田中 俊穂 | 10/28(火)③ | 対面授業・L2-304 |
9 | 教育に関する歴史と思想(7) | ・学校や学習に関わる教育の思想 ・家族と社会による教育の歴史 (明治・大正期の教育) | 田中 俊穂 | 12/2(火)④ | 対面授業・L2-304 |
10 | 教育に関する歴史と思想(8) | ・学校や学習に関わる教育の思想 ・家族と社会による教育の歴史 (昭和期の教育) | 田中 俊穂 | 12/9(火)③ | 対面授業・L2-304 |
11 | ・教育に関する制度的事項(1) ・学校安全への対応 | ・学校管理下、危機管理、生活安全・交通安全・災害安全等に関わる安全管理及び安全教育(インターネットなどに係る指導も含む) ・公教育を構成している教育関係法規(法と教育・学校・教師について) | 田中 俊穂 | 12/16(火)③ | 対面授業・L2-304 |
12 | ・教育に関する制度的事項(2) ・学校と地域との連携 | ・教育制度を支える教育行政の理念と仕組みと、教育行政をめぐる諸課題につい て(中央教育審議会答申と学習指導要領、「ゆとり教育」の変遷を例に) ・地域との連携・協働による学校教育活動及び地域とともにある学校づくり | 田中 俊穂 | 12/23(火)④ | 対面授業・L2-304 |
13 | 教育の今日的課題(1) | 支援を要する児童・生徒、インクルーシブ教育について | 田中 俊穂 | 1/13(火)③ | 対面授業・L2-304 |
14 | 教育の今日的課題(2) | 現代社会における教育課題と歴史的な視点(「グローバル教育」の視点から考えるとともに、家庭教育の重要性についても考えを深める。) | 田中 俊穂 | 1/20(火)③ | 対面授業・L2-304 |
15 | まとめ | これまでの学習の総まとめ | 田中 俊穂 | 1/27(火)③ | 対面授業・L2-304 |
1)教育学の諸概念並びに教育の本質及び目標を理解し説明できる。
2)子供、教員、家庭等、学校等教育を成り立たせる要素とそれらの相互関係を理解し説明できる。
3)近代教育制度の成立・展開と代表的な教育家の思想及び公教育の原理・理念を理解し説明できる。
4)社会の変遷による教育の歴史、学校や学習に関わる教育の思想、家庭や子供に関わる教育の思想を理解し説明できる。
5)教育制度を支える教育行政の理念と仕組みを理解し、教育制度をめぐる諸課題について例示することができる。また、現代社会における教育課題を歴史的・社会環境的な視点から理解し説明できる。
6)公教育制度を構成している教育関係法規を理解し説明できる。
7)地域との連携・協働による学校教育活動の意義及び方法と、地域とともにある学校づくりを理解し説明できる。
8)「学校の管理下」や危機管理、安全管理及び安全教育に係る取組を理解し説明できる。
9)「グローバル教育」や「インクルーシブ教育」など教育の今日的課題について理解し説明できる。
・評価割合:定期試験(60%)、提出物および授業への取り組み状況(講義での発言等)を総合的に評価(40%)する。
・評価基準:講義内容を理解し、知識・技術を確実に身につけたか。課題を、単なる引用や皮相的な記述で凌ぐのではなく、自らの頭で深く考え問題の本質を指摘し、その解決に論理的に言及しているか。
1 | ・予習:配布されたレジュメに目をとおし、講義で何を学ぶのかを明確にしておくこと。また、添付の資料があれば、事前に一読しておくこと。(120分) ・復習:毎回、配布されるレジュメをファイリングし、講義内容を見直し、不明な点は各自で調べ、疑問があれば次回に質問すること。講義で指示があった資料については、最後まで読み切ること。(120分) |
2 | 教育の時間的、空間的な諸相を探り、教育や教師の在り方について幅広く深く考え、それらを踏まえて教育の今後の方向性について考える。併せて教育に関する社会的、制度的又は経営的事項を学び、教育の可能性について考えを深める。授業への主体的な参加(自ら徹底して考えること)を期待する。 |
3 | 〔実務経験のある教員〕 田中 俊穂:学校教諭・管理職、及び教育行政の実務経験を、具体例を用いた解説や事例研究等に活用し、教職免許取得に必要な教育の目的、理念、制度等に係る講義を行う。 |
4 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 〇(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 (3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 (5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 特になし。(レジュメを毎回、配布する。) | ||
参考書 | 高等学校学習指導要領 他、随時紹介する | 文部科学省 | 文部科学省Webに公開 |