英 文 名 | : | Principles of Nursing |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、1年前期 [月曜日3時限、火曜日3時限]、必修科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎小椋 正道※、 長尾 式子※、 中山 栄純※、 飯田 智恵※、 綿貫 恵美子※、 島袋 香子※(非常勤) |
講 義 室 | : | 対面授業、L2-309、L2-310、L1-63、N号館 講義室2 |
そ の 他 | : | 教職課程必修科目: 養護に関する科目[養教一種免] 施行規則に定める科目区分:看護学(臨床実習及び救急処置を含む。) 科目ナンバリングコード:N301-Sa02 ※は実務経験有 |
看護学の学問的基盤を理解し、専門的に看護実践をするために看護学をどのように学び、どのような能力を身につける事が必要かを考える基礎とする。
1.看護の本質と歴史から看護学の学問的基盤について理解する。
2.看護の目的・役割・機能・対象の捉え方について理解する。
3.看護実践の構造と方法、看護実践と倫理・法律・制度・看護理論などの関係性について理解する。
4.看護学原論を通して、専門的に看護実践をするために、看護学をどのように学び、どのような能力を身につけることが必要か理解する。
1.看護学とはどのような学問かを講義する。
2.看護学の学問的基盤に基づいた看護教育や看護実践について説明する。
3.看護を行なうために必要な主要概念・倫理・法律・制度・看護理論について説明する。
4.看護実践を行なうために必要な能力を身につけるためにどのように学ぶか自己の考えを明らかにできるように説明する。
講義形式:パワーポイントと配付資料を用いて講義する。
レポート:自己の看護に関する認識を整理し、どのように学ぶか、自己の考えを明示する。
学生が授業後に課題レポートを提出し、担当教員が課題や質問への回答、レポートの総評を学生に提示する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 看護の定義、看護実践および看護学の特性 | 看護とは何か、看護実践とその学問的基盤である看護学の特性について学ぶ。また、将来、看護実践を担う看護職者を目指す学生としてどのように看護学を修得していくのかについて確認する。 | 小椋 正道 | 4/8(火)③ | 対面授業・L2-309 |
2 | 看護の歴史と看護の 役割・機能(1) 社会の変化と看護の歴史及び看護理論の変遷について学ぶ | 看護が社会の中でどのように発展してきたか、看護の原始から現代までの歴史的変遷について学ぶ。 | 島袋 香子 | 4/15(火)③ | 対面授業・L2-309 |
3 | 看護の歴史と看護の 役割・機能(2) 現代社会における看護の役割・機能 | 現代社会における看護の役割・機能の拡大および日本における地域ケアシステム、多職種連携において求められる看護の役割について学ぶ。 | 長尾 式子 | 4/22(火)③ | 対面授業・L2-309 |
4 | 看護に関する法律と看護倫理 | 看護に関する法律と看護倫理について学ぶ。 | 長尾 式子 | 5/13(火)③ | 対面授業・L2-309 |
5 | 看護実践における対象理解と看護の主要概念(1) 人間・健康 | 看護の対象である人々を「健康を生きる生活体としての人間」という統合体として理解するための看護の主要概念である人間・健康について学ぶ。 | 飯田 智恵 | 5/20(火)③ | 対面授業・L2-309 |
6 | 看護実践における対象理解と看護の主要概念(2) 環境・生活 | 看護の対象である人々を「健康を生きる生活体としての人間」という統合体として理解するための看護の主要概念である環境・生活について学ぶ。 | 飯田 智恵 | 5/27(火)③ | 対面授業・L2-309 |
7 | 看護実践における対象理解と看護の主要概念(3) 家族・地域・社会 | 看護の対象である人々を「健康を生きる生活体としての人間」という統合体として理解するための看護の主要概念である家族・地域・社会について学ぶ。 | 飯田 智恵 | 6/3(火)③ | 対面授業・L2-309 |
8 | 看護実践の構造と方法(1) 看護実践の構造、問題解決の過程 | 看護実践を人間関係を基盤とする課題解決プロセスとして構造的に捉え、看護実践をするための援助的人間関係とは何かについて学び、看護に求められるコミュニケーションのあり様について考える。 | 飯田 智恵 | 6/10(火)③ | 対面授業・L2-309 |
9 | 看護実践の構造と方法(2) 看護過程、人間関係のプロセス | 課題解決のプロセスとしての看護を実践していくための科学的な方法としての看護過程の基本的な要素について学ぶ。また、看護過程と看護診断の関係について学ぶ。 | 飯田 智恵 | 6/17(火)③ | 対面授業・L2-309 |
10 | 看護実践の基盤(1) 看護実践と医療制度・政策 | 看護実践と医療制度及び政策との関連について学ぶ。 | 小椋 正道 | 7/1(火)③ | 対面授業・L2-309 |
11 | 看護実践の構造と方法(3) 看護援助と看護技術 | 看護実践を遂行していくための看護援助の要素(教える・導く・見守る・保護する・支える・代行する)、看護技術の特性について学ぶ。 | 中山 栄純 | 7/7(月)③ | 対面授業・N号館 講義室2 |
12 | 看護実践の基盤(5) 看護実践と研究及び看護の課題と展望 | 看護実践における研究の必要性、看護学研究の特性について学ぶ。また、看護学の課題と展望について学ぶ。その上で看護実践をするために必要な能力について討議する。 | 小椋 正道 | 7/8(火)③ | 対面授業・L2-309 |
13 | 看護実践の基盤(2) 専門性への探求・看護教育 | 看護における専門性がどのように探求されているのか、専門職の定義、看護教育制度の変遷、専門領域の確立と展望について学ぶ。 | 綿貫 恵美子 | 7/14(月)③ | 対面授業・L1-63 |
14 | 看護実践の基盤(3) 看護実践と看護理論(人間の基本的欲求に根ざした基本的看護に関する理論) | ヴァージニア・ヘンダーソンの理論を例として、看護理論を学ぶ。 | 飯田 智恵 | 7/15(火)③ | 対面授業・L2-309 |
15 | 看護実践の基盤(4) 看護実践と看護理論(人間の関係性に根ざした基本的看護に関する理論) | ヒルデガード・E・ペプロウの理論を例として看護理論を学ぶ。 | 飯田 智恵 | 7/22(火)③ | 対面授業・L2-309 |
1.看護の定義、看護の目的を説明できる。
2.看護実践の学問的基盤としての看護学の特性を説明できる。
3.看護の発展の歴史と現代社会における看護の現状から看護職者の基本的役割を説明できる。
4.看護の対象である人々を「健康を生きる生活体としての人間」という統合体として理解するための看護学の主要概念について説明できる。
5.看護実践の構造と方法について説明できる。
6.看護実践の専門性、倫理・法律・政策・教育との関連について説明できる。
7.看護実践における理論の意味、研究の必要性について説明できる。
8.専門職としての看護職者に求められる基本的な能力について、自分の考えを述べることができる。
課題レポート(50%)
評価基準:主題について学んだ内容が整理されており、どのように看護学を学んでいくか自己の考えが提示されている。
筆記試験(50%)より総合的に評価する。
1 | 各回の講義テーマに添って教科書や参考書を読み、わからない用語や意味を調べる予習(各回2時間)をし、講義の内容を理解できるようにしておく。 到達目標の達成に向けて、予習した内容と講義で理解した内容を統合し、整理する復習(各回2時間)をし、看護に対する自己の考えを整理する。 |
2 | 〔実務経験のある教員〕 小椋正道、島袋香子、中山栄純、長尾式子、飯田智恵、綿貫恵美子:看護師の臨床経験を活用した、看護の本質、看護学の学問的基盤等についての講義。 |
3 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 〇(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 (3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 ◎(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『看護学原論 看護の本質的理解と創造性を育むために 改訂第3版』2020 | 高橋照子編著 | 南江堂 |
参考書 | 『看護学双書2 看護学概論(第3版)』2000 | 小玉香津子,高崎絹子 | 文光堂 |
参考書 | 『看護覚え書き 本当の看護とそうでない看護』2004 | F.ナイチンゲール著、小玉香津子・尾田葉子訳 | 日本看護協会出版会 |
参考書 | 『看護の基本となるもの(再新装版)』2016 | V.ヘンダーソン著、湯槇ます・小玉香津子訳 | 日本看護協会出版会 |
参考書 | 『看護の原理 ケアすることの本質と魅力』2009 | 菱沼典子、井上智子、武田利明編集 | ライフサポート社 |
参考書 | 『看護学概論 看護追及へのアプローチ(第4版)』2018 | ライダー島崎玲子・小山敦代・田中幸子編著 | 医歯薬出版 |
参考書 | 『新体系看護学全書 基礎看護学① 看護学概論(第4版)』2017 | 宮脇美保子編集 | メヂカルフレンド社 |
参考書 | 『看護理論家とその業績(第3版)』2004 | A.M.トメイ、M.R.アグリッド編著、都留伸子監訳 | 医学書院 |
参考書 | 『ケースを通してやさしく学ぶ看護理論(改訂4版)』2016 | 黒田裕子監修 | 日総研 |
参考書 | その他、授業にて随時紹介する。 |