英 文 名 | : | Basic Nursing Skills and Concept III(Individual Hygiene) |
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科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、1年後期 [水曜日3・4・5時限]、必修科目、講義・演習、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) 小椋 正道※、 中山 栄純※、 ◎飯田 智恵※、 葛城 建史※、 上條 翔矢※、 北川 柚香※、 熊谷 奈穂※ |
講 義 室 | : | 対面授業、L2-409、L2-304、L2-306、N号館 講義室1、N号館 講義室2、N号館 講義室3、基礎・臨床看護学実習室A、基礎・臨床看護学実習室B、IPE棟2階IPEホール |
そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N301-Fn04 ※は実務経験有 |
看護の対象となる人々の個別性や状況に応じ、科学的思考に基づいた看護を実践する基礎的能力を身につけるために、生活行動としての衣生活・清潔を整えることの意義を理解し、その基本的な実践方法を修得する。
・援助の基本原理やその根拠、手法への理解が深まるよう助言・指導する。
・対象のケアニーズ、安全・安楽・自立に留意した看護計画を立案できるよう助言・指導する。
1.各自、衣生活や清潔行動の実情に関するインタビュー調査結果を実施する。それらをふまえて看護援助の考え方に関する討議を行う。
2.各自、教科書と自己学習用の視覚教材等で衣生活援助および身体の清潔援助の方法を事前学習する。それらをふまえて寝衣交換、全身清拭、陰部洗浄、洗髪、足浴、爪切りに関する基本的援助技術を学ぶ。
3.紙上事例に対する援助計画を立案した後、援助場面のロールプレイと討議を行う。これらの学修プロセスを通して、看護援助の根拠や具体的方法を言語化、行動化することを目指す。
4.授業中には随時質問を受け付け、授業時間内にコメントを返す。
5.提出されたレポートや小テストに対しては、後日、全体に向けて口頭または文書等にて教員からの短いコメントを返す。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 総論:衣生活・清潔の援助を必要とする対象の看護の理解 | ・衣生活の意義、衣類の特性、療養環境における目的に応じた衣類の選び方、臥床患者の寝衣着脱の援助方法、留意点と根拠について学ぶ。 ・身体の清潔の意義、および、入浴、シャワー浴、清拭、洗髪、部分浴等の援助方法を対象や目的に応じて選択する際の視点や留意点を学ぶ。 | 飯田 智恵 | 10/8(水)③ | 対面授業・L2-409 |
2 | 各論Ⅰ.衣生活援助 (1)事例のアセスメント・援助計画の検討 | 動きが制限される側(患側)がある対象への寝衣交換の援助時に行うアセスメント(患者情報の分析)を行い、援助計画を作成する。 | 飯田 智恵 | 10/8(水)④ | 対面授業・L2-409 |
3・4 | 各論Ⅰ.衣生活援助 (2)寝衣交換の基本練習 | 臥床患者に対する寝衣着脱の基本的実践方法を学ぶ。 | 飯田 智恵 小椋 正道 中山 栄純 熊谷 奈穂 上條 翔矢 北川 柚香 | 10/15(水)③④ | 対面授業・基礎・臨床看護学実習室A |
5・6 | 各論Ⅰ.衣生活援助 (3)実演発表:動きが制限される側(患側)がある対象に対する寝衣交換 | 以下の学修を通して、疑問点や学びを整理する。 ・第2~4回で学修した寝衣交換の援助についての実演発表および討議を行う。 ・衣生活援助での学びを総括したレポートを作成する。 | 飯田 智恵 小椋 正道 中山 栄純 熊谷 奈穂 上條 翔矢 北川 柚香 | 10/22(水)③④ | 対面授業・N号館 講義室2 |
7・8 | 各論Ⅱ.整容・身体の清潔援助 (1)陰部の清潔ケア | 臥床患者に対する陰部洗浄の基本的実践方法を学ぶ。 | 飯田 智恵 小椋 正道 中山 栄純 熊谷 奈穂 上條 翔矢 北川 柚香 | 10/29(水)③④ | 対面授業・基礎・臨床看護学実習室A |
9~12回目は、班毎に学習内容をローテーションする。授業日時は以下に記載した通りであるが、具体的な順序・教室は、9月上旬に配布する演習要項にて別途提示する。 | |||||
9・10 | 各論Ⅱ.整容・身体の清潔援助 (2)全身清拭、整容の基本練習 (3)部分浴の基本練習 | 臥床患者に対する全身清拭の基本的な実践方法を学ぶ。 足浴、保湿ケア、爪切りの基本的実践方法を学ぶ。 | 飯田 智恵 小椋 正道 中山 栄純 熊谷 奈穂 上條 翔矢 北川 柚香 | 12/3(水)③④ | 対面授業・基礎・臨床看護学実習室A・N号館 講義室3 |
11・12 | 各論Ⅱ.整容・身体の清潔援助 (4)洗髪の基本練習 | 臥床患者に対する洗髪の基本的実践方法を学ぶ。 | 飯田 智恵 小椋 正道 中山 栄純 熊谷 奈穂 上條 翔矢 北川 柚香 | 12/10(水)③④ | 対面授業・基礎・臨床看護学実習室B |
13・14・15 | 各論Ⅲ.看護技術を複合的に用いた援助 | これまでに学修した看護技術(環境調整、体位の調整、衣生活援助、身体の清潔援助)を複合的に用いた援助方法を学ぶ。 | 飯田 智恵 小椋 正道 中山 栄純 熊谷 奈穂 上條 翔矢 北川 柚香 | 12/17(水)③④⑤ | 対面授業・基礎・臨床看護学実習室A・N号館 講義室2 |
1. 人間にとっての身体の清潔の意義を説明できる。
2. 人間にとっての衣生活の意義を説明できる。
3. 寝衣交換、清潔援助の原理・原則を、人体の構造と機能などの科学的根拠と関連させて説明できる。
4. 寝衣交換、身体の清潔援助の基本技術を「コミュニケーション」「安全・安楽・自立」「感染予防」「ボディメカニクス」「効率性・合理性」といった視点も加えて、簡単な状況設定下での援助として実施できる。
5. 自己および他者が実施する援助に関して、科学的根拠や患者の視点に基づいて討議できる。
・「小テスト35%」「課題レポート60%」「学修への取り組み(実技演習における看護者としての態度・発言内容、グループメンバーとの協調性、課題提出状況)5%」により評価する。
・レポートに関しては、課題に応じた内容か、学習体験に基づいた考察がされているか、読み手に伝わる論理的な記述がされているかという指標から採点する。
1 | グループでの成果を得るために、各自が技術の基本的な手順・根拠を理解、実践できるよう、予習・復習することが重要となる。知識の理解度および技術を自己評価したり、学生間で確認する。また、教員の助言を得ながら主体的・計画的に学修に取り組む。(予習・復習に必要な時間 15時間:授業の前に30分~45分間、授業後に30分~90分) 1)各自、Webシラバスおよび事前に配布される演習要項により、授業当日の学修内容・方法および教室、事前準備等を確認する。 2)教科書、自己学修教材、図書館等を活用し、各回の学修内容に関連した予習・復習を行う。 3)予習・復習したことをもとに、自己の学修目標・課題を明確にしたうえで授業に臨む。 4)課外時間を活用し、実習室にて計画的に練習、援助技術を修得する。 5)課題レポートのテーマに関連する文献を探し、読む。レポートを作成する。 |
2 | 適宜、看護学原論、看護機能形態学Ⅰ~Ⅳ、基礎看護技術Ⅰ・Ⅱ等の教科書・配布資料等にも目を通し、看護援助の根拠となる知識を整理する。既習の知識と本科目で学修する内容の関連性を考えるよう努める。 |
3 | ・全ての単元がグループワークである。グループワークにおける自己の役割の遂行、他者との協調を意識し、主体的に参加する。 ・教科書や参考動画に基づく自己評価および学生間相互評価等により技術修得度基準を達成できるように努める。 |
4 | 日常の体調管理を十分に行い授業に参加する。欠席または遅刻時は、授業開始前に科目責任者およびグループメンバーに連絡する。 原則として、20分以内の遅刻3回で1回の欠席として扱い、20分以上の遅刻・早退は欠席とみなす。 |
5 | 〔実務経験のある教員〕 小椋正道、中山栄純、飯田智恵、熊谷奈穂、上條翔矢、北川柚香:看護師の臨床経験を活用した、衣生活・身体の清潔の意義の理解、セルフケア能力の査定、基本的な援助の実践方法等についての講義・演習。 |
6 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ○ (2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 ◎(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 (4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 (5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 (6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 看護がみえる vol.1 基礎看護技術 | 水戸優子、野崎真奈美、他 | メディックメディア、2018[購入] |
教科書 | 看護がみえる voi.3 フィジカルアセスメント | 熊谷たまき、水戸優子、他 | メディックメディア、2019[購入] |
参考書 | 系統看護学講座 専門分野1 基礎看護学2 基礎看護技術Ⅰ 第19版 | 茂野香おる 著者代表 | 医学書院 |
参考書 | 系統看護学講座 専門分野1 基礎看護学2 基礎看護技術Ⅱ 第18版 | 任 和子 著者代表 | 医学書院 |
参考書 | ナーシング・グラフィカ 基礎看護学3 基礎看護技術Ⅰ コミュニケーション/看護の展開/ヘルスアセスメント | 松尾ミヨ子 他 編集 | メディカ出版 |
参考書 | ナーシング・グラフィカ 基礎看護学3 基礎看護技術Ⅱ 看護実践のための援助技術 | 松尾ミヨ子 他 編集 | メディカ出版 |
参考書 | Educational Video Online(EVO) 最新基礎看護技術シリーズ 寝衣交換・オムツ交換 全身清拭 陰部洗浄 洗髪 足浴・手浴・爪切り 入浴・シャワー浴 モーニングケア・イブニングケア・口腔ケア 看護実習の心構えと実際 | 菱沼典子 総監修 | 丸善出版 |
参考書 | 実践!看護技術シリーズ 日常生活の援助技術編 vol.2 リネン・寝衣の交換 清潔の援助技術編 vol.1 入浴・シャワー浴 vol.2 全身清拭・陰部清拭 vol.3 洗髪 vol.4 部分浴(足浴・手浴) | 長谷部佳子 監修 | 医学映像教育センター |
参考書 | 上記以外にも、図書館には学修に有用な書籍や視聴覚教材が所蔵されている。適切な文献を検索し、予習・復習に活用する。 |