英 文 名 | : | Gerontological Nursing Research |
---|---|---|
科 目 概 要 | : | 修士 看護学研究コース通年、必修科目、実験、10単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎杉本 知子※ |
講 義 室 | : | N号館、対面授業 |
そ の 他 | : | 老年看護学分野 |
高齢者とその家族への看護に関する研究課題を取り上げ、一連の研究活動に取り組むことをとおして老年看護学分野における研究の特性についての理解を深める。それと共に、研究に取り組むための基礎的能力を修得する。
以下について学ぶ。
・研究課題の設定
・研究計画書の作成(倫理的配慮を含む)
・研究論文の作成
・研究者としての態度
・自らの職務経験や老年看護学専門科目等の学習内容を踏まえた上で、教員との討議をもとに研究疑問を絞り込み、研究課題を設定する。
・研究計画書と研究論文の作成、ならびに一連の研究活動への取り組み方については、指導教員が助言・指導をする。
・毎回の授業は指導教員と学生による個別の討議形式ですすめるが、研究課題に関連する文献クリティークの結果、および作成した研究計画書や修士論文については、老年看護学分野内の学生・教員間での討議を行う。
・作成した資料等に対するフィードバックは、授業の都度、個別に行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 講義室 |
---|---|---|---|---|
1 | 研究疑問の明確化 | ・自らの職務経験や専門科目等の学習内容を踏まえ、研究疑問を絞り込む。 | 杉本 知子 | N号館 |
2 | 文献検索・収集・検討 研究課題の設定 | ・研究課題に関連する文献を検索・収集し、そのクリティークを行う。 ・文献クリティークの結果を踏まえ、研究課題を設定する。 | 杉本 知子 | N号館 |
3 | 研究目的の明確化 仮説の設定 | ・研究目的を設定する。必要時、仮設も立案する。 | 杉本 知子 | N号館 |
4 | 研究デザイン・研究方法の選定 | ・研究疑問のレベルに応じた研究デザイン、研究対象者、データ収集方法、およびデータ分析方法について検討する。 | 杉本 知子 | N号館 |
5 | 倫理的配慮の検討 | ・研究対象者、研究協力施設に対する倫理的配慮について検討し、具体化する。 | 杉本 知子 | N号館 |
6 | 研究計画書の作成 研究倫理審査の申請 | ・上述したプロセスを踏まえ、研究計画書を作成する。 ・研究倫理審査を受審する。 | 杉本 知子 | N号館 |
7 | データ収集 | ・研究協力の依頼を行う。 ・研究協力に関する同意が得られた後に、データ収集を行う。 | 杉本 知子 | N号館 |
8 | データ分析 | ・収集したデータの分析を行う。 ・分析結果を整理し、まとめる。 | 杉本 知子 | N号館 |
9 | 研究論文の作成 | ・収集したデータの分析結果と先行研究との比較を基に考察を深め、本学の論文作成様式に則り研究論文を作成する。 | 杉本 知子 | N号館 |
10 | 研究論文の口頭発表・審査 | ・修士論文発表会において口頭発表を行う。 ・発表会における参加者からの質問・意見等により、必要時、論文の修正を行う。 ・提出した研究論文の審査を受ける。 | 杉本 知子 | N号館 |
11 | 研究論文の修正・提出 | ・審査委員からの指摘事項を踏まえて内容の修正を行い、修士論文を完成させる。 | 杉本 知子 | N号館 |
12 | 研究活動の評価 | ・一連の研究活動について振り返り、研究活動を継続していく上での自らの課題を明確にする。 | 杉本 知子 | N号館 |
1.研究課題を明快に記述できる。
2.研究課題に関連する文献のクリティークができる。
3.研究を実施するうえで必要となる倫理的配慮について説明できる。
4.研究計画書を作成できる。
5.研究論文を作成できる。
6.崇高な倫理観のもとに、一連の研究活動に取り組むことができる。
7.研究活動を継続していく上での自らの課題について具体的に述べることができる。
研究活動への取り組み(20%)、論文内容(60%)、論文審査会での発表および質疑への応答(10%)、到達目標7の状況(10%)により、総合的に評価する。
1 | 各回の授業内容を確認し、文献等から得られた知見や自らの考えを記述した資料を作成したうえで授業に臨む(120分/回)。 |
2 | 授業終了後は授業内容の振り返りを行うと共に、授業テーマに関連する文献を各自で読み、理解を深めるようにする(90分/回)。 |
3 | 〔学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 《修士課程(看護学研究コース)》 ◎(1)看護学研究者として専門分野および周辺領域の知識・技術を持ち、実現可能で専門分野あるいは社会において意義のある研究課題を設定する能力 ◎(2) 研究課題に適した研究デザインと研究方法を選択し、計画的かつ倫理的に実施する能力 ◎(3) 研究結果を考察し、論文を執筆する能力 〇(4) 専門分野における研究の成果を看護実践の質向上に活用する能力 〇(5) 看護学を教育するための基本的能力と技能 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 必要時、指導内容にあわせて資料の配付・紹介を行う。 | ||
参考書 | 看護研究(第2版)-原理と方法- | D. F. ポーリット,C. T. ベック(監訳:近藤潤子) | 医学書院,2010. |