英 文 名 | : | Oncology in Nursing (Practicum II) |
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科 目 概 要 | : | 修士 高度実践看護学コース後期、必修科目、実習、4単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎中尾 真由美※、 久保 五月※、 海津 未希子※(実習指導者)、 小沢 香※(実習指導者)、 猶木 克彦※(医学部教員) |
実 習 場 所 | : | 北里大学病院、生活支援ステーションじょんのび |
そ の 他 | : | がん看護学分野 |
複雑で対応の難しいがん患者・家族に対する看護実践能力を修得するために、高度な臨床判断能力、および症状緩和や療養過程における問題解決能力を養う。
1.高度な臨床判断能力を養うために、病態生理学・病理学・がん治療および有害事象等に関する専門的知識に基づき、患者の病態・症状・治療効果と有害事象のリスクをアセスメントする。
2.がん看護専門看護師としての役割遂行に必要な能力を修得するために、がん看護専門看護師による地域連携・在宅療養支援の実際を学ぶ。
1.患者の身体的・心理・社会的側面のアセスメント、問題解決に向けた計画・実践について、実習全般を通して指導する。
2.チーム医療におけるがん看護専門看護師の役割と役割遂行に必要な能力について、討議する。
3.ケースレポート、課題レポートの作成、効果的なプレゼンテーションについて指導する。
1.臨地実習:①がん薬物療法・緩和ケアを受ける患者を受け持ち、教員(医師)の指導のもと、がん薬物療法・緩和ケアに関する専門的知識に基づくアセスメントを行い、担当患者のケースレポートを作成する。②訪問看護に携わるがん看護専門看護師の指導のもと、在宅療養がん患者・家族への実践・相談・教育・調整の実際を学ぶ。
2.全体討議:①担当患者のケースレポートを作成し、学びの内容を全体討議する。②地域連携・在宅療養支援におけるがん看護専門看護師の役割に関する学びと自己の課題レポートを作成し、全体討議する。①②ともに発表内容に関するコメントはその場でフィードバックする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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実習Ⅱ-1 2年次 11月 3週間 | <がん看護学実習Ⅱ-1> 複雑で対応の難しい事例に対して高度な看護実践を行う | がん薬物療法を受ける患者、緩和ケアを必要とする患者を2名以上受け持ち、教員(医師)の指導のもと、以下の実習を行う。 1) 教員(医師)の指導のもと、受け持ち患者の病態・全身状態、治療効果と有害事象のリスクをアセスメントする。 2) がん・がん看護に関する専門的知識に基づき、患者の療養過程における問題を多面的にアセスメントする。 3) 治療に伴う有害事象の予防・対処および症状緩和のために、効果的な介入を検討する。 | 猶木 克彦 |
カンファレンス | 担当患者の治療・身体管理方法や有害事象のアセスメントについて、討議する。 | 猶木 克彦 久保 五月 中尾 真由美 | |
実習のまとめ(全体討議) | 実習終了後、担当患者のケースレポートを作成し、発表する。薬物療法看護・緩和ケアにおけるがん看護専門看護師の役割、自己の課題について討議する。 | 猶木 克彦 久保 五月 中尾 真由美 | |
実習Ⅱ-2 2年次 7月 1週間 | <がん看護学実習Ⅱ-2> 地域連携・在宅療養支援の実際を学ぶ | 訪問看護に携わるがん看護専門看護師の指導のもと、地域連携の活動に参画し役割を体験学習する。 1) 在宅療養がん患者および家族への実践・相談・教育の実際を学ぶ。 2)他機関や保健医療福祉関係者との連携・調整を図る方略を学ぶ。 3)在宅における療養支援、療養の場の選択において、活用できる資源を学ぶ。 4) 訪問看護において、高度な専門知識と介入技術がどのように応用されているかを討議する。 | 海津 未希子 小沢 香 久保 五月 中尾 真由美 |
実習のまとめ(全体討議) | ・実習全体を通しての学びと自己の課題についてレポートを作成し、発表する。 ・地域連携および在宅療養支援におけるがん看護専門看護師の役割と課題について全体討議する。 | 海津 未希子 小沢 香 久保 五月 中尾 真由美 |
1.がん診断・治療・緩和ケアに関する専門的知識を活用して、患者の身体状況を正確にアセスメントすることができる。
2.がん患者の身体的・心理社会的機能および、疾患・治療による生活機能と家族機能への影響を総合的にアセスメントすることができる。
3.症状緩和および治療に伴う有害事象の予防・対処のための介入方法を理解できる。
4.地域連携・在宅療養支援に必要な教育・支援および社会資源の活用について理解できる。
5.地域連携に関わる施設内外の職種と効果的に連携する方法を理解できる。
1.実習内容(30%)、ケースレポート(30%)、課題レポート(30%)、カンファレンスおよび討議への参加状況(10%)を総合的に評価する。
2.実習内容は、がん看護学実習Ⅱ 評価表に基づいて評価する。学生と実習指導者、それぞれの評価をもとに、最終評価は教員と実習指導者の協議によって行う。
1 | [授業時間外に必要な学習時間:60時間] ・がん看護学Ⅰ~Ⅴ、がん看護学演習Ⅲ~Ⅳ、フィジカルアセスメント学の講義内容を復習しておく。 ・視聴覚教材・看護教育用シュミレーターの活用、学生同士のトレーニングによってフィジカルイグザミネーションのスキルを高めておく。 ・がん看護学実習Ⅱの詳細は、がん看護学実習要項を参照すること。 |
2 | 〔実務経験のある教員〕 猶木克彦、海津未希子、小沢香、久保五月、中尾真由美:がん医療に関する実践および教育経験をもとに.がん看護専門看護師としての役割遂行に必要な能力を修得するための実習指導を行う。 |
3 | [学位授与の方針と当該授業科目の関連] 《修士課程(高度実践看護学コース 専門看護師プログラム)》 ◎(1) 専門分野における卓越した看護実践能力 ◎(2) 専門職者としての倫理的課題の解決能力、多職種と連携するための調整能力、コンサルテーション能力 ○(3) 専門分野の看護実践の中で、研究的手法を用いて課題解決する能力 ◎(4) 専門分野における看護実践の質を向上させるための教育的役割を果たす能力 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じて紹介する。 | ||
参考書 | 必要に応じて紹介する。 |