英 文 名 | : | Psychiatric Care in Nursing (Practicum III) |
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科 目 概 要 | : | 修士 高度実践看護学コース後期、必修科目、実習、4単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) 海老澤 睦※、 松尾 真規子※、 ◎柴田 真紀※、 白井 教子※(実習指導者)、 小林 一裕※(実習指導者) |
実 習 場 所 | : | 北里大学病院、相模ヶ丘病院 |
そ の 他 | : | 精神看護学分野 |
複雑で対応の難しい精神保健上の問題をもつ精神疾患患者と家族に対して高度な看護判断を行い、看護実践を行うための専門知識と技術を修得する。地域医療連携をふまえ、地域で生活する患者の社会参加を維持促進するための援助技術を修得する。
直接ケアを実施する対象者(2例以上)のケアの向上のために必要な高度看護実践内容(実践)を特定し、実施することを目指す。
実習の場のニーズをアセスメントしたうえで、教育と相談に関する役割を遂行できるように指導する。また、精神看護高度実践看護師に必要とされる、実践、教育、相談、調整、研究、倫理調整の実践能力の基礎を修得することを目的に、スーパービジョンを行う。
1.対応困難な患者に対して学生が実践する直接ケアに関するスーパーバイズ(対象者の分析・精神療法的介入等について)を行う。
2.学生が提供する実習内容に関する記録にコメントをする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 実習場所 |
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実習Ⅲ 2年次 4週間 | 複雑で対応の難しい事例を受けもち、高度な看護支援を実践する。 | 1.実習施設のオリエンテーションを受け、実習病棟の患者の生活とケアの概要を知る。 2.受け持ち患者への看護実践 原則として急性期病棟と慢性期病棟で各2週間の実習を行い、受け持ち患者のケアを展開し事例をまとめて報告する。 1)各自の関心テーマにより患者を選定し、受け持ち患者への直接ケアを実施する(2例以上)。 2)受け持ち患者の症状およびセルフケア能力のアセスメントを行う。 3)受け持ち患者の社会・心理的状況をアセスメントする。 4)患者と家族のニーズと看護介入の必要性をアセスメントしケア計画を立案する。 5)チームと連携を取りながらケアを実践し、評価する。 6)社会復帰に向けた教育・支援・社会資源の活用について考える。 3.相談・調整・倫理調整 1)受け持ち患者の問題解決に向けて、関連職種との連携を図り調整する。 2)入院治療に伴う倫理的問題について、患者の人権擁護の視点からケアを考え実践する。 3)看護師の倫理的葛藤場面への介入を行う。 4.教育 1)実習病棟のカンファレンスで、受け持ち事例の紹介を行う。 2)チームのニーズに応じて、受け持ち事例のケアを紹介したり、事例検討会を開催する。 3)患者のケアにあたり、問題となるケアシステムについて考察する。 | 柴田 真紀 松尾 真規子 海老澤 睦 白井 教子 小林 一裕 | 北里大学病院・相模ヶ丘病院 |
カンファレンス | 1.実習指導者と教員の参加のもと、1週間に1度カンファレンスを行う。必要時には病棟スタッフや他の専門家の参加を要請する。 2.患者のケア計画、看護実践に関して議論し検討する。 3.議論を通して精神看護専門看護師に求められる臨床判断能力、高度な看護実践能力について理解を深める。 4.精神看護の質の向上について議論し、今後の動向や課題について考察する。 | 柴田 真紀 松尾 真規子 海老澤 睦 白井 教子 小林 一裕 | 北里大学病院・相模ヶ丘病院 | |
事例報告・まとめ | 1.実習指導者、教員らとのカンファレンスを通して、精神看護専門看護師の機能と役割について学習したこと発表し報告する。 2.実習を通して浮かび上がった課題や看護ケアの向上に向けた施策など、探求すべきテーマについて討論する。必要に応じて文献学習も行う。 | 柴田 真紀 松尾 真規子 海老澤 睦 白井 教子 小林 一裕 | 北里大学病院・相模ヶ丘病院 |
1.複雑な精神保健上の問題を持つ精神疾患患者の精神症状、社会・心理的状況およびセルフケア能力のアセスメントができる。
2.精神疾患患者と家族のニーズを明確にし、看護介入の必要性をアセスメントできる。
3.他職種連携のもと、看護ケア計画を立案し実践できる。
4.精神医療に関わる他職種と連携しながら、精神疾患患者の社会復帰に必要な社会資源を活用することができる。
5.人権擁護の視点から治療や看護実践について考え、調整することができる。
6.専門看護師に求められる高度なアセスメント能力、実践能力について報告できる。
7.病棟で必要とされる教育・相談・調整・倫理調整を実践し、自己の課題について考察できる。
1.直接ケア:患者の社会・心理的状況のアセスメントの記述およびエビデンスに基づいた理解と実践について評価する。(50%)
2.カンファレンス:チーム内力動の理解および教育・相談・調整・倫理調整の視点の明確さについて評価する。(20%)
3.プレゼンテーションおよびケースレポートの内容:エビデンスに基づいた現象の記述および倫理的課題の明確化について評価する。(30%)
1~3において、主体性、積極性の視点から総合的に評価する。
1 | [予習]共通科目および専門科目・演習の学修内容を確認し、実習で活用できるようにしておく(120分程度、必要に応じて何度も繰り返し実施)。 [復習]実習後に文献学修を行い、実践をエビデンスに基づき評価する(120分程度)。 〔学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 《修士課程(高度実践看護学コース 専門看護師プログラム)》 ◎(1) 専門分野における卓越した看護実践能力 ◎(2) 専門職者としての倫理的課題の解決能力、多職種と連携するための調整能力、コンサルテーション能力 ◎(3) 専門分野の看護実践の中で、研究的手法を用いて課題解決する能力 ◎(4) 専門分野における看護実践の質を向上させるための教育的役割を果たす能力 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | スーパービジョンの中で紹介する。 | ||
参考書 |