英 文 名 | : | Evidence-based nursing managment |
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科 目 概 要 | : | 修士 看護学研究コース前期、必修科目、講義、2単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎小玉 淑巨※、 伊藤 慎也※ |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 セミナー室1、N号館 セミナー室6 |
そ の 他 | : | 看護システム・マネジメント学分野(看護管理) |
看護管理に関する質の高い研究を行うために必要な基礎的な看護管理学領域の知識、特に人材管理、人材育成、医療安全について、国内外の関連書籍や論文を基にしたディスカッションを通じて習得する。諸外国の看護管理に関する知識を獲得することで、日本の看護管理実践に関する課題を俯瞰的に捉える視点を養う。
以下について関連書籍や論文を精読し、ディスカッションを行う。
・人員配置と勤務調整(労務管理)
・人事考課と人事評価システム
・キャリアとトランジション
・看護管理者のリーダーシップと組織アウトカム(医療安全、組織文化、医療の質、離職)
・職業性ストレスの要因とその対処(労務管理)
・看護管理における人材育成、モチベーション、エンパワーメント(看護管理者の育成)、職務満足度
・対面授業および遠隔授業(ライブ型)を活用して実施する。
・講義内容について、ディスカッションを行う。また、アクティブラーニングを推奨する。
・授業やプレゼンテーションについての質問は、個別にフィードバックを行う。
・発表資料については、個別にフィードバックを行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 看護管理学概論:看護管理者の権限、多様性のマネジメント | オリエンテーション 諸外国と日本の看護管理者の権限の違いを理解し、諸外国の看護の特徴を理解する ・人材管理についての権限について ・財務管理についての権限について ・ダイバーシティマネジメントについて | 小玉 淑巨 | 6/9(月)⑤ | N号館 セミナー室1 |
2・3 | 人材管理:効果的な人員配置・人員確保 | 効果的な人員配置、スケジューリングと超過勤務に関する課題について議論する。 ・欧米の人員配置について ・超過勤務についての課題と取り組み( 労務管理について) ・日本における看護職員、看護補助者のリクルーティング、定着の課題 | 小玉 淑巨 | 6/16(月)⑤⑥ | N号館 セミナー室1 |
4・5 | 人材管理:スタッフのキャリア育成 | スタッフのキャリア育成のための理論を理解する。 ・キャリア開発理論 ・トランジション理論 | 小玉 淑巨 | 6/23(月)⑤⑥ | N号館 セミナー室1 |
6・7 | 質管理:リーダーシップと組織アウトカム | リーダーシップと組織アウトカムについて、文献をもとに議論する ・リーダーシップに関するレビュー論文を精読し、ディスカッションする。 | 小玉 淑巨 | 6/30(月)⑤⑥ | N号館 セミナー室1 |
8・9 | 医療安全について | 量的研究の手法を学び、看護管理領域における大規模研究、RCTの意義と限界を理解する。 ・医療安全に関する組織文化の測定 | 伊藤 慎也 | 7/7(月)⑤⑥ | N号館 セミナー室1 |
10・11 | 質改善:AIと看護 | 看護へのAIアプローチに関する英語文献を基に、議論する ・看護におけるAIの可能性を議論する ・看護管理におけるAIの活用を議論する | 小玉 淑巨 | 7/28(月)⑤⑥ | N号館 セミナー室1 |
12・13 | 人材管理:離職 | 看護師の離職に関する英語文献をもとに議論する。 ・海外の看護師の離職に関する要因について ・日本における看護師の離職について | 小玉 淑巨 | 8/4(月)⑤⑥ | N号館 セミナー室1 |
14・15 | 人材管理:チーム医療 | 多職種のチームで関わるケアの管理についてを考察する ・チーム医療の効果 ・日本のチーム医療の課題 | 小玉 淑巨 | 8/18(月)⑤⑥ | N号館 セミナー室1 |
1.看護組織において効果的な人員配置について説明できる。
2.人事考課と人事評価システムについて説明できる。
3.看護師のキャリア、トランジションに関する理論を説明できる。
4.量的研究の手法を理解し、看護管理領域における大規模研究やRCT研究の意義と限界について説明できる。
5.看護管理者のリーダーシップとそのアウトカムについて説明できる。
6.看護ケアとAIについて説明できる。
7.看護管理分野における医療安全、人材育成、多職種連携について説明できる。
8. 看護師の離職の要因ついて説明できる。
9.国内外の論文を読み、諸理論を説明できる
プレゼンテーション(発表資料、発表方法)60%および講義中のディスカッションへの参加態度や発言40%とする
プレゼンテーションでは指定された英語論文および日本語論文を正確に読解する能力、研究手法の理解や結果の解釈について評価する。
1 | 授業時間外に必要な学習】毎回60-90分程度 予習:授業に出席するにあたり、事前に課題や資料について自己学習する 復習:授業に出席して見出した課題についてさらに自己学習を行い、理解を深め次の授業に臨む |
2 | 〔学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 《修士課程(看護学研究コース)》 ◎(1) 看護学研究者として専門分野および周辺領域の知識・技術を持ち、実現可能で専門分野あるいは社会において意義のある研究課題を設定する能力 (2) 研究課題に適した研究デザインと研究方法を選択し、計画的かつ倫理的に実施する能力 (3) 研究結果を考察し、論文を執筆する能力 〇(4) 専門分野における研究の成果を看護実践の質向上に活用する能力 (5) 看護学を教育するための基本的能力と技能 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 講義内で提示する | ||
参考書 |