英 文 名 | : | Nursing Research Methodology (Advanced Qualitative Nursing Research) |
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科 目 概 要 | : | 修士 看護学研究コース前期、必修科目、講義、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎久保 五月※、 柴田 真紀※、 小玉 淑巨※ |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 セミナー室3、N号館 セミナー室4 |
そ の 他 | : | 共通科目 |
質的研究の計画立案や実施、論文執筆に必要な研究デザイン、データ収集・分析方法、文献のクリティークについて学修し、質的研究法の基礎的能力を修得する。
1.質的研究方法に関する諸概念について講義する。
2.質的記述的研究の特徴と研究プロセスについて講義する。
3.グラウンデッドセオリー・アプローチの特徴と研究プロセスについて講義する。
4.内容分析の特徴とプロセスについて講義する。
5.面接技法について講義した後、学生同士で面接を行う。
6.質的データ分析の方法について講義した後、模擬データの分析を行う。
7.質的研究のクリティークについて講義する。
1.Power Point、配布資料を用いて講義形式で進め、講義内容について討議する。
2.面接技法を実際に行う。
3.模擬データを用いて、質的データ分析を行う。
4.講義内容に関する質問は講義中に口頭で、あるいはGoogle Classroomを用いてフィードバックする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 質的研究の基礎 | ・質的研究に関連する諸概念について学修する。 ・質的研究の特徴と研究デザインについて学修する。 | 久保 五月 | 6/11(水)③ | 対面授業・N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
2 | 質的記述的研究方法の基礎 | ・質的記述的研究の概要と実際を学修する。 | 久保 五月 | 6/11(水)④ | 対面授業・N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
3 | グラウンデッドセオリー・アプローチの基礎 | ・グラウンデッドセオリー・アプローチの概要と実際を学修する。 | 柴田 真紀 | 6/18(水)③ | 対面授業・N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
4 | 内容分析の基礎 | ・内容分析の概要と実際を学修する。 | 小玉 淑巨 | 6/18(水)④ | 対面授業・N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
5 | 質的研究方法:データ収集の基礎 | ・面接技法および参加観察法の概要を学修する。 | 久保 五月 | 6/25(水)③ | 対面授業・N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
6 | 質的研究方法:データ収集の実際【演習】 | ・学生同士で面接を実施する。 | 久保 五月 | 6/25(水)④ | 対面授業・N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
7 | 質的研究方法:データ分析の基礎【演習】 | ・質的データ分析の方法の概要を学修する。 ・模擬データの分析を実施する。 | 久保 五月 | 7/2(水)③ | 対面授業・N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
8 | 質的研究論文のクリティーク | ・質的研究論文のクリティークの概要と実際を学修する。 | 久保 五月 | 7/2(水)④ | 対面授業・N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
1.質的研究の基盤となるポスト実証主義について説明できる。
2.質的記述的研究の特徴とプロセスについて説明できる。
3.グラウンデッドセオリー・アプローチの特徴とプロセスについて説明できる。
4.内容分析の特徴とプロセスについて説明できる。
5.質的研究のデザインに応じたデータ収集方法について説明できる。
6.質的研究のデザインに応じたデータ分析方法について説明できる。
7.面接法によるデータ収集を実施できる。
8.質的データを質的帰納的に分析できる。
9.質的研究のクリティークについて説明できる。
主体的に学修に取り組む態度(10%)、課題への取り組み(60%)、授業での討論内容(30%)を総合して評価する。
※課題:6回目の講義で実施した面接の逐語録を作成し、質的に分析する。
【課題の評価基準】
・逐語録(記述データ)の意味を損なわないように、適切にコード化・カテゴリー化ができていること。
1 | 〔授業時間外に必要な学習〕 予習:講義テーマに関して、教科書・事前配付資料を読む。(各講義につき60分) 復習:講義で取り上げた学習内容を復習し、講義・演習を通して修得した知識について自己の考えをまとめる。(各講義につき90分) |
2 | 〔学位授与の方針と当該授業科目の関連〔〕 《修士課程(看護学研究コース)》 ◎ (1) 看護学研究者として専門分野および周辺領域の知識・技術を持ち、実現可能で専門分野あるいは社会において意義のある研究課題を設定する能力 ◎ (2) 研究課題に適した研究デザインと研究方法を選択し、計画的かつ倫理的に実施する能力 ◎ (3) 研究結果を考察し、論文を執筆する能力 (4) 専門分野における研究の成果を看護実践の質向上に活用する能力 (5) 看護学を教育するための基本的能力と技能 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
3 | オフィスアワー:希望者は事前にメールで連絡する。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 新版 質的研究入門 <人間の科学>のための方法論 | Flick,U.(2007)/小田博志、山本則子、春日常、宮地尚子(2011) | 春秋社 |
教科書 | よくわかる看護研究論文のクリティーク第2版 | 牧本清子、山川みやえ(2020) | 日本看護協会出版会 |
参考書 | 質的研究のための理論入門 ーポスト実証主義の諸系譜ー | Prasad,P.(2005)/Prasad, P. (2005) / 箕浦康子ほか(2018) | ナカニシヤ出版 |
参考書 | 質的研究をめぐる10のキークエスチョン -サンデロウスキー論文に学ぶ- | 谷津裕子、江藤裕之(2013) | 医学書院 |
参考書 | 質的研究実践ノート -研究プロセスを進めるclueとポイント- | 萱間真美(2007) | 医学書院 |
参考書 | 調査的面接の技法 第2版 | 鈴木淳子(2011) | 医学書院 |
参考書 | 参加観察法入門 | Spradley, J.P(1980) / 田中美惠子、麻原きよみ(2010) | ナカニシヤ出版 |
参考書 | はじめて「質的研究」を「書く」あなたへ ―研究計画から論文作成まで― | 太田裕子(2020) | 医学書院 |
参考書 | ライブ講義M-GTA-実践的質的研究法修正版 グランデッドセオリー・アプローチのすべて | 木下康仁(2007) | 弘文堂 |
参考書 | 質的研究の基礎―グラウンデッド・セオリー開発の技法と手順 第3版 | Corbin,J.& Strauss, A(2008)/ 操華子、森岡崇(2012) | 医学書院 |