英 文 名 | : | Health care System |
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科 目 概 要 | : | 修士 看護学研究コース後期、必修科目、講義、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎田中 美加※、 田辺 幸子※、 松原 康美※、 吉田 直子※、 島袋 香子※(非常勤) |
講 義 室 | : | 対面授業、遠隔授業(ライブ型)、N号館 セミナー室3、N号館 セミナー室4 |
そ の 他 | : | 共通科目 |
日本の社会の現状と保健医療システムの課題を理解し、今後の看護研究の必要性と志向性について考えるために、以下の目的で講義を行う
1. 日本の社会状況と社会保障の動向を理解し、その課題について理解する
2. 保健医療システムを形作る法的基盤や体制を理解し、その課題について考える
3. 地域包括ケアシステムの仕組みや、地域における医療、保健、福祉の連携の現状を理解し、その課題について考える
4. 看護システムを形作る法的基盤や体制を理解し、その課題について理解する
5. 看護分野における保健医療システムの変革を目指した活動実例から、その必要性を考える
日本の社会の動向と健康課題について講義し、それを解決するための保健医療システムについて共に考察する
1. パワーポイントおよび配布資料、視聴覚メディアを用いて講義形式で進める
2. 与えられた課題を調べ、発表と討議を行う
3. 課題については講義中にフィードバックを行う
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 社会状況と社会保障の将来像 医療システムの概要と動向 | 1. 現在の日本の社会状況と社会保障の全体像を学ぶ 2. 所得保障制度の概要を学ぶ 3. 医療保障制度(医療保険と医療提供体制)の概要を学ぶ 4. 医療保険と 医療提供体制(医療機関の種類と病床数、医療従事者、地域医療など)の動向と課題を理解する 5. 社会保障制度における公平性と持続可能性の重要性について学ぶ | 田中 美加 | 1/7(水)③ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
2 | 高齢者を対象とした保健・介護システムの概要と動向 | 1.日本における人口の推移と将来予測を概観する 2.高齢者を対象とした保健医療福祉政策/法律の変遷の概要を学ぶ 3.老人福祉法の概要について学ぶ 4. 高齢者の医療の確保に関する法律および財政の概要について学ぶ 5. 介護保険法の概要及び費用保障について学ぶ | 田辺 幸子 | 1/7(水)④ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
3 | 地域包括ケアシステムの概要と動向 | 1. 我が国の重要課題である高齢化問題を背景に、高齢者の医療と介護を確保するために構築された地域包括ケアシステムの概要と特徴を学ぶ 2. 医療介護総合確保推進法と地域包括ケアシステムの動向について学ぶ | 吉田 直子 | 1/21(水)④ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
4 | 我が国の社会保障・医療システムにおける課題と考察 | 我が国の社会保障・医療システムにおける課題について調べ、プレゼンテーションを行い、全員で討議する 【課題の例】 1. 医療の地域偏在 2. 医療費の適正化 3. 医療人材確保 4. 医療の機能分化 5. 医療の質と安全 6. 保健医療分野の情報化推進に関する政策 7. その他 | 田中 美加 | 1/21(水)③ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
5 | 我が国の保健・介護システムにおける課題と考察 | 我が国の保健・介護システムにおける課題について調べ、プレゼンテーションを行い、全員で討議する 【課題の例】 1. 介護予防 2. 医療、保健、介護、生活支援の連携 3. 高齢者の貧困や孤立などの社会的問題 4. 在宅医療の推進 5. 在宅での見取り 6. その他 | 田辺 幸子 | 1/28(水)③ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
6 | 看護システムの概要と動向 | 1. 現在の日本の社会状況と看護へのニーズについて学ぶ 2. 看護職に関するシステムの概要と特徴を学ぶ 3. 看護職の動向と看護政策の重点課題について学ぶ | 島袋 香子 | 1/28(水)④ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
7 | 我が国の看護システムにおける課題と考察 | 我が国の看護システムにおける課題について調べ、プレゼンテーションを行い、全員で討議する 1. 看護人材確保 2. 看護体制と料金体系の改革 3. 看護教育に関する計画看護政策の決定過程 4. 近年の保健師助産師看護師法の改正 5. ロビー活動やアドボケイション 6. 政策に影響を与える諸団体の活動 7. その他 | 吉田 直子 | 2/4(水)③ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
8 | 保健医療システムの変革を目指した活動事例 | 看護ケアの診療報酬化を目指した取り組みの紹介と討議 | 松原 康美 | 2/4(水)④ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
1. 日本の社会状況と社会保障の動向を説明できる
2. 日本の保健医療システムの課題について説明できる
3. 保健医療システムを形作る法的基盤や体制を説明できる
4. 地域包括ケアシステムの仕組みや地域における医療、保健、福祉の連携の現状が説明できる
5.地域包括ケアシステムの課題を考察することができる
6. 看護分野における保健医療システムの変革を目指した活動の必要性を考察することができる
授業への参加態度40%、プレゼンテーションおよび課題60%の割合で評価する。
1 | 〔授業時間外に必要な学習〕 【予習】 授業前には文献や資料を十分に読み、事前学習すること(1時間/毎回)。 担当教員の指示に従って事前学習課題やプレゼンテーション準備に取り組むこと(5時間/第4回、第5回、第7回)。 【復習】 講義資料を復習すること(1時間/毎回)。 |
2 | 〔学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 《修士課程(看護学研究コース)》 ◎(1)看護学研究者として専門分野および周辺領域の知識・技術を持ち、実現可能で専門分野あるいは社会において意義のある研究課題を設定する能力 (2) 研究課題に適した研究デザインと研究方法を選択し、計画的かつ倫理的に実施する能力 (3) 研究結果を考察し、論文を執筆する能力 (4) 専門分野における研究の成果を看護実践の質向上に活用する能力 ○ (5) 看護学を教育するための基本的能力と技能 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
3 | 内容及び講義の順番は受講者との調整により一部変更することがある。全体の流れは、第1回の講義で説明する。 |
4 | 事前学習課題やプレゼンテーションは、積極的に取り組むこと。 |
5 | 授業ではディスカッションを行うので、事前に準備し積極的に参加すること。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じて提示する | ||
参考書 | ヘルスケアシステム論 | 増野園 恵 編 | 日本看護協会出版会 |
参考書 | 保健医療福祉システム入門 | 田村 誠 著 | 医学書院 |