英 文 名 | : | Analysis and Evaluation of Nursing Theories |
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科 目 概 要 | : | 博士課程 研究者コース前期、選択必修科目、講義、1単位 博士課程 DNPコース前期、選択必修科目、講義、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎香取 洋子※、 杉本 知子※、 眞茅 みゆき※ |
講 義 室 | : | 対面授業、N号館 セミナー室3、N号館 セミナー室4、遠隔授業(ライブ型) |
そ の 他 | : | 共通科目 |
看護学研究者として、看護理論を評価・活用・構築する能力を修得する。
1.看護理論を理解し、看護実践の質を向上させていくための理論的な考え方について講義する。
2.看護理論を分析・評価する方法について講義・演習する。
3.専門領域における対象理解や看護課題に対して概念や理論を適用する方法について講義する。
【教育方法】講義ならびに討論形式で行う。
概念分析に関する演習、看護理論の評価に関する英文抄読の結果を発表し、教員ならびに大学院生間で討議する。
【フィードバックの方法】
講義内容に関する質問には適宜回答するとともに、プレゼン内容については全体に向けて講評する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 看護科学の歴史と看護理論 概念、命題、理論の関係 看護理論の意義 | 看護科学の歴史について理解する。 看護理論とは何か、定義の理解、看護理論の構成要素の理解、看護理論の意義を理解する | 眞茅 みゆき | 4/17(木)⑥ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
2 | 看護理論の分析と評価 | メレイスによる看護理論の評価モデルを理解する A.メレイスによる看護理論の評価モデルを使用し、主たる対象論的な看護理論として、ベティ・ニューマンの看護理論を理解する。 | 香取 洋子 | 4/24(木)⑥ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
3 | 理論構築における概念分析① | 概念分析の目的と意義を理解する。ロジャーズによる概念分析手法を理解する。 | 杉本 知子 | 5/8(木)⑥ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
4 | 理論構築における概念分析② | 概念分析の目的と意義を理解する。ロジャーズによる概念分析手法を理解する。演習:論文のクリティーク | 杉本 知子 | 5/22(木)⑥ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
5 | 理論評価の枠組みを使った看護理論の評価① | 理論評価の実際を、実践分野で用いられている理論について、英文抄読を通して理解する。 ニード論:オレムまたは目的論学派:ジョンソン・レヴァイン・ロジャース・ロイ等から選択 | 香取 洋子 | 6/19(木)⑥ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
6 | 理論評価の枠組みを使った看護理論の評価② | 理論評価の実際を、実践分野で用いられている理論について、英文抄読を通して理解する。 相互作用理論学派:キング・オーランド・トラベルビー・ウィーデンバック等から選択 | 香取 洋子 | 7/3(木)⑥ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
7 | 理論構築における概念分析③ | 概念分析の目的と意義を理解する。ロジャーズによる概念分析手法を理解する。演習:概念分析の試み | 杉本 知子 | 7/10(木)⑥ | 遠隔授業(ライブ型) |
8 | 理論構築の発展 | 看護現象を言語化する,看護実践を説明する,理論に基づいて看護実践や研究を行う,概念や理論をつくる,それぞれの観点から理論構築を理解する。(課題文献のプレゼンテーション) | 香取 洋子 | 9/4(木)⑥ | N号館 セミナー室3・N号館 セミナー室4 |
1. 看護研究者および高度な看護実践を先導していく看護実践家として、看護理論の発展・開発過程や基本構造を説明できる。
2. 看護研究者および高度な看護実践を先導していく看護実践家として、主要な看護理論を理解し、看護実践の質を向上させていくための理論的な考え方ができる。
3. 専門分野の看護実践を行っていく上で、有用な概念について理解を深め、看護実践の質向上へ繋げていくための理論的な考え方ができる。
4. 看護理論をクリティークする方法について説明できる。
5. 専門分野における看護理論の活用とその意義について考察できる。
授業への参加態度(30%):自分の考えを述べ、討議に参加している。
プレゼンテーションの内容と発表および質疑応答の内容(30%)資料の要点を整理し提示しており、質疑応答が明快である。
課題レポート(40%):講義で得た知識が整理され、看護理論を活用する意義について述べられている。
1 | 事前に配付した資料を熟読し、関連文献による事前学習を行い授業に参加する。(90分/回) 院生の課題はプレゼンテーション1週間前には参加者に配布する。 |
2 | 毎回講義で取り上げた学習内容を復習し、自己の専門領域において活用するための理論的な考えを整理する。(90分/回) |
3 | 連絡・課題提出用 Google Classroom クラスコード:yqfnjbt (選択者のみ) |
4 | 〔学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 《博士後期課程(研究者コース)》 ◎(1)看護に関する現象を多様な視点から省察し、新規性、実現可能性、倫理性を兼ね備えた意義のある研究課題を設定する能力 ◎(2) 看護学研究を遂行するための高度な専門的知識・技能 (3) 看護学の知の体系化に寄与するための論文を作成する能力、研究成果を社会へ発信する能力 ○(4) 看護学を教育するための専門的能力と技能 《博士後期課程(高度実践看護学(DNP)コース)》 ◎(1) 高度な実践家として高い技術と、エビデンスに基づく専門的かつ幅広い知識 ○(2) 看護実践に研究成果を活用できる能力 (3) 組織・コミュニティ・社会に変革を起こすためのプロジェクトを推進するリーダーシップ (4) 医療のアウトカムを保証するための共同とチームワークを促進する能力 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考書 | 『Theoretical Nursing Development and Progress (6th ed.) 』 | Meleis, A. I. (2018). | Wolters Kluwer |
参考書 | Concept Development in Nursing. | Rodgers, B.L. & Knafl,A.(2000) | W.B. Sanders Co. |
参考書 | 『やさしく学ぶ看護理論(改訂4版)』 | 黒田裕子監修(2017). | 日総研出版 |
参考書 | 『看護における理論構築の方法』 | Walker, L. O. & Avant, K. C. (2005)/中木高夫・川崎修一(2008)訳. | 医学書院. |
参考書 | 看護実践に活かす中範囲理論 第2版 | 野川道子編著(2016) | メヂカルフレンド社 |
参考書 | フォーセット 看護理論の分析と評価 新訂版 | 監訳:太田喜久子他 | 医学書院 |