授業の目的

小児看護の実践における組織の問題を明らかにし、組織変革を多角的に試みることで小児看護実践の質を向上することができる実践家を養成するために、これまで習得した研究技法や医療組織の変革の基盤となる知識を援用し、小児看護の実践の発展に寄与する研究課題について、プロジェクト研究計画の立案、データ収集および分析、論文執筆を行い、組織的な介入を目指す。

教育内容

下記のプロジェクト研究活動全般を通して、助言・指導を行う。
・関連する分野の研究課題に関する文献検討を通してプロジェクト研究のテーマの焦点化を行い、組織の課題をソフト面、ハード面から抽出できるように指導する。
・プロジェクト研究の計画を立案し、倫理的配慮を行いながら研究計画に沿って研究を遂行できるように指導する。
・適切な方法でデータを収集、分析し、結果を導き出し、DNPプロジェクト研究論文の執筆ができるように指導する。

教育方法

大学院生と教員によるゼミナール形式で、学生がプレゼンテーションを行い、討議を通じて、プロジェクト研究の計画立案、データ収集方法、分析方法への指導、論文執筆のスーパーバイズを行う。

授業内容

到達目標

１．小児看護学領域の研究動向と組織の課題を説明することができる。
２．小児看護学領域においてエビデンスに基づいており、組織変革に向けた意義のある研究課題を設定することができる。
３．科学的妥当性があり、研究倫理を踏まえ、組織変革を目指す実現可能な研究計画が立案することができる。
４．研究計画に基づき、データ収集・分析を行い、学位論文を執筆することができる。
５．小児看護学の高度実践看護者としての自らの役割と今後の課題について述べることができる。

評価方法

研究への自主的・積極的な取り組み（20％）、プロジェクト研究実施（40％）、論文作成（40％）で評価する。

準備学習(予習・復習）・その他

教材