英 文 名 | : | Research Methodology in Nursing Ⅰ |
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科 目 概 要 | : | 博士課程 研究者コース前期、選択必修科目、講義、1単位 博士課程 DNPコース前期、選択必修科目、講義、1単位 |
担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎田中 美加※ |
講 義 室 | : | 対面授業、遠隔授業(ライブ型)、N号館 セミナー室3・4、N号館 セミナー室6 |
そ の 他 | : | 共通科目 |
1. エビデンスに基づく看護実践とそのプロセスについて理解する
2. システマティックレビューの長所と意義について理解する
3. システマティックレビュー作成のプロセスについて理解する
4. スコーピングレビューの特徴と作成プロセスの概要を理解する
5. 代表的なシステマティックレビューの検索データベース(コクランライブラリーやJBIEBPデータベース、PubMed)を使用し、システマティックレビューの内容を理解する
エビデンスに基づく看護実践の重要性とそのプロセスで必要なシステマティックレビューについて講義する
1. パワーポイントおよび配布資料、視聴覚メディアを用いて講義形式で進める
2. 与えられた課題に取り組み、発表と討議を行う
3. 課題についての発表と討議について、特徴的な見解や間違った解釈については授業の中でコメントする
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | エビデンスに基づく実践(EBP)とガイドライン | 1. エビデンス(科学的根拠)とは何か? 2. EBPとは何か? 3. ガイドラインの有用性とその評価 | 田中 美加 | 6/14(土)③ | N号館 セミナー室3・4 |
2 | エビデンスに基づく実践(EBP)のプロセス | 1. EBPの5段階アプローチ 2. EBPの階層とエビデンスの質 | 田中 美加 | 6/14(土)④ | N号館 セミナー室3・4 |
3 | レビューの種類とシステマティックレビュー | 1. レビューの種類 2.システマティックレビューとは何か? 3. システマティックレビューの作成手順(PRISMA) 4. メタアナリシス 5. 代表的なシステマティックレビューの検索データベース(コクランライブラリーやJBIEBPデータベース、PubMed) | 田中 美加 | 6/21(土)① | N号館 セミナー室3・4 |
4 | スコーピングレビュー | 1. スコーピングレビューとは何か? 2. スコーピングレビューの作成手順(PRISMA-ScR) 3. スコーピングレビュー作成の実際 | 田中 美加 | 6/21(土)② | N号館 セミナー室3・4 |
5-6 | データベースを使用したシステマティックレビューの検索と精読 | 検索データベースを使用し、システマティックレビューの検索を行い、その構成要素に沿って精読しまとめる。 【システマティックレビューの構成要素】 1. レビュークエスチョン 2. 適格基準、除外基準 3. 文献検索 4. 文献の選択 5. 研究の質の評価 6. データ抽出 7. 関連する研究の分析、統合 8. 結果の提示と解釈 | 田中 美加 | 6/28(土)①② | N号館 セミナー室3・4 |
7-8 | 検索したシステマティックレビューの内容のプレゼンテーション | 検索したシステマティックレビューの内容を、その構成要素に沿ってプレゼンテーションし討議をする | 田中 美加 | 7/12(土)①② | N号館 セミナー室3・4 |
1. エビデンスに基づく看護実践とそのプロセスについて説明できる
2. システマティックレビューの長所と意義について説明できる
3. システマティックレビューの内容とプロセスについて説明できる
4. スコーピングレビューの特徴と作成プロセスの概要を説明できる
5. 代表的なシステマティックレビューの検索データベース(コクランライブラリーやJBIEBPデータベース、PubMed)を使用して検索し、内容が理解できる
【評価割合】
授業への参加態度(討議を含む)40%、課題についてのプレゼンテーション60%の割合で評価する。
【評価基準】
1. 参加態度については、討議などでの積極的な態度、物事を正確に理解しようとする姿勢、講義の内容を論文作成に反映させようとする意欲があること
2. プレゼンテーションについては、検索したシステマティックレビューの構成要素について正確に読み取れていること、時間内に簡潔かつ明確にプレゼンテーションができること
1 | 【授業時間外に必要な学習】 1. 授業前には文献や資料を十分に読み、事前学習すること(1時間/毎回)。 2. 担当教員の指示に従って課題やプレゼンテーション準備に取り組むこと(5時間/第5-8回)。 3. 講義資料を復習すること(30分/毎回)。 4. 課題やプレゼンテーションは、積極的に取り組むこと。 5. 授業ではディスカッションを行うので、事前に準備し積極的に参加すること。 6. 一部の講義内容及び順番は、受講者との調整により変更する可能性がある。 |
2 | 〔学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 《博士後期課程(研究者コース)》 ○(1)看護に関する現象を多様な視点から省察し、新規性、実現可能性、倫理性を兼ね備えた意義のある研究課題を設定する能力 ◎(2) 看護学研究を遂行するための高度な専門的知識・技能 ◎(3) 看護学の知の体系化に寄与するための論文を作成する能力、研究成果を社会へ発信する能力 (4) 看護学を教育するための専門的能力と技能 《博士後期課程(高度実践看護学(DNP)コース)》 ◎(1) 高度な実践家として高い技術と、エビデンスに基づく専門的かつ幅広い知識 ◎(2) 看護実践に研究成果を活用できる能力 (3) 組織・コミュニティ・社会に変革を起こすためのプロジェクトを推進するリーダーシップ (4) 医療のアウトカムを保証するための共同とチームワークを促進する能力 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
3 | 講義内容や順番、形式は一部変更する可能性がある。全体の流れについては、第1回の講義で説明する。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 適宜指定する。 | ||
参考書 | 現代の医学的研究方法 | Pranee Liamputtong 編/木原雅子、木原正博 訳 | メディカルサイエンスインターナショナル |
参考書 | エビデンスに基づく看護実践のためのシステマティックレビュー | 牧本 清子 編 | 日本看護協会出版会 |
参考書 | JBI 推奨すべき看護実践 海外エビデンスを臨床で活用する | 植木慎吾、山川みやえ 編/牧本 清子 監修 | 日本看護協会出版会 |