
| 英 文 名 | : | Nursing Ethics |
|---|---|---|
| 科 目 概 要 | : | 看護学3群科目、3年後期 [木曜日3・4時限]、必修科目、講義、1単位 |
| 担 当 者 | : | (◎は科目責任者) ◎長尾 式子※、 齋藤 有紀子※(兼担) |
| 講 義 室 | : | 対面授業、N号館 講義室1 |
| そ の 他 | : | 科目ナンバリングコード:N301-Ip02 ※は実務経験有 |
看護実践が看護専門職の責務と自己規制基準に基づく価値判断(行動)である理由を理解し、倫理的視点から看護職として適切な判断、行動を行えるために基礎的能力を修得する。この基礎的能力は、医療専門職として自らの判断、行動に責任をもつためにも重要な能力である。また、急性期から地域在宅における医療現場において看護職が遭遇する倫理的問題、ジレンマに関心を持ち、倫理的感受性を養い、これらの問題の解決を目指した倫理的な議論、検討ができる倫理力を養う。
・専門職倫理:看護職の倫理綱領について事例を元に解説する。
・医療倫理:倫理原則について事例や場面を用いて解説する。
・法と倫理:法と倫理の違いや類似について事例を元に解説する。
・基本的人権の概念を事例を元に解説する。
・インフォームド・コンセントの概念を事例を元に解説する。
・アドバンス・ケア・プランニングとアドバンス・ディレクティブについて人生最終段階の医療ケアの事例を元に解説する。
・講義資料や事例を用いて双方向型講義を行う。
・事例について講義内容に関するグループディスカッションを行う。
・事例について相反する立場となってディベートを行う。
・ディスカッション、ディベートへの解説や、コメントを通してフィードバックを行う。
・講義中、後に質疑応答の時間や機会を設けて、回答を通してフィードバックを行う。
| 回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 看護職と倫理 | プロフェッショナル(裁量、使命、責務、自己規制)、倫理綱領(尊厳、権利擁護、守秘義務、公平・平等、自己研鑽など) 生命倫理及び看護倫理の原則、専門職と倫理、看護職の倫理綱領について学修し、看護実践をめぐる倫理について理解する。 |
長尾 式子 |
11/2(月)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
| 2 | 医療ケアの中の倫理 | 医師の倫理と看護師の倫理 診療の裁量を有する医師の行動規範(倫理)と診療の補助と療養の世話に裁量を有する看護の行動規範(倫理)について比較対照し、多職種間の倫理について議論する。 多職種の倫理に関する議論を通して、看護の専門性を明確にする。 |
長尾 式子 |
11/2(月)④ | 対面授業・N号館 講義室1 |
| 3 | 患者の権利と尊厳① 法的・道徳的規範 |
社会的弱者の権利・尊厳を守るための法的・道徳的規範について議論する。 社会的に弱い立場の人たちの権利を侵害してきた歴史的背景に触れ、弱者の法的、倫理的問題について議論する。 1)妊娠女性と胎児の権利と尊厳:母体保護法(旧優生保護法)と人工妊娠中絶 2)身体・精神に障害を持つ人の権利と尊厳 医療ケア従事者が抱く葛藤、悩み、苦悩について議論する。 |
齋藤 有紀子 |
11/12(木)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
| 4 | 患者の権利と尊厳② 成人・高齢者の権利とインフォームド・コンセント |
1)インフォームド・コンセント(成人・高齢者) 医療を受ける患者が有する権利(自分の情報を管理する権利、自分の治療を決める権利)について理解し、その権利を尊重するための看護職の責務を理解する。 患者が自己決定できるために配慮すること、支援できることについて議論し創造する。 |
長尾 式子 |
11/12(木)④ | 対面授業・N号館 講義室1 |
| 5 | 患者の権利と尊厳② 小児の権利とインフォームド・コンセント |
2)インフォームド・コンセント(小児) 生命の始まり、誕生、発育における倫理的問題・ジレンマが生じる背景を理解し、小児医療における看護職としての責務を理解する。 小児の尊厳や権利を守るために看護が配慮すること、支援できることについて議論を通して創造する。 |
長尾 式子 |
11/19(木)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
| 6 | 患者の権利と尊厳③ 尊厳、権利、自由と身体拘束・抑制 |
3)抑制・身体拘束 介護や慢性疾患の療養における倫理的問題・ジレンマが生じる背景を理解し、看護職としての責務を理解する。 基本的人権である尊厳、権利、自由、幸福追求権の観点から身体拘束や抑制(法的・道徳的規範と医療安全)について議論する。 医療や介護現場で身体拘束、抑制がやむを得ない状況について批判的に議論し、やむを得ない場合の看護行為について議論を通して創造する。 |
長尾 式子 |
11/19(木)④ | 対面授業・N号館 講義室1 |
| 7 | 患者の権利と尊厳④ 終末期の医療ケアと患者の権利、尊厳 |
4)終末期医療 終末期における倫理的問題・ジレンマが生じる背景を理解し、看護職としての責務を理解する。 日常診療の目的と終末期の医療の目的について議論する。 終末期医療において道徳的に優先されることについて多様な考え、意見を交わす。 終末期に療養する場に応じた患者の生活と質の保障のために看護に何ができるのか議論を通して創造する。 |
長尾 式子 |
11/26(木)③ | 対面授業・N号館 講義室1 |
| 8 | 倫理カンファレンス 倫理的論点と手続き ファシリテーション |
倫理的観点で事例を検討する 事例について倫理的観点で議論し、価値観の対立を明らかにし、結論を導いていくかをグループワーク、ディスカッションを通して倫理カンファレンスを体験する。 チーム医療における看護職の責務について考え、看護職としてその人らしい医療の展開について理解する。 |
長尾 式子 |
11/26(木)④ | 対面授業・N号館 講義室1 |
1. 倫理の原則、看護職の倫理規定の定義を述べることができる。
2. 患者の権利・人権擁護など看護職に求められる倫理規範を説明することができる。
3. 看護専門職が専門職として有する倫理的責任・法的責任について説明できる。
4. 看護専門職の実践が倫理的であることを具体的な例を用いて説明できる。
5. 看護実践における倫理的ジレンマについて説明することができる。
6. 看護実践における倫理的ジレンマの解決のために倫理的視点で検討し、判断とその根拠を説明することができる。
7. 様々な臨床現場で看護職が遭遇する倫理的問題・ジレンマについて説明できる。
8. 様々な臨床現場で生じる倫理的問題の解決のために倫理的視点から検討し、その判断と根拠を説明することができる。
9. 看護専門職と他の医療専門職の判断とその根拠の相違点、類似点を説明することができる。
10. 看護専門職の専門性と特異性を倫理的視点から説明することができる。
各回で出される課題(約40%)、最終課題レポート(約60%)から総合的に評価する。
【評価基準】
各回の課題:各回に出される課題に対して、自分の考えを明快かつ論理的に述べている。
最終課題レポート:最終課題で個々の学生が取り上げたテーマ、事例について、看護倫理で学んだ知識を用いて多面的かつ賛否双方の立場を言及し、自分の意見を論述している。
| 1 | 予習:30分程度 講義前に講義内容に関する身近な問題について、調べて臨む。 |
| 2 | 復習:30分程度 講義内容・配布資料をもとに、講義終了後は学修内容について、学術論文や、ニュース、新聞の議論を通して見解の多様性を整理する。 講義内容・配布資料をもとに、講義終了後は学修内容について、周囲の人々と議論し他者の意見と自分の意見の類似点や相違点を整理し、捉え方や価値観の多様性を整理する。 講義内のディスカッションをもとに、看護倫理についての自己の考えを整理する。 |
| 3 | 〔実務経験のある教員〕 長尾 式子:看護師の診療の補助、療養上の世話の専門職経験等を活用した、生命医療倫理、看護の場における倫理的問題等についての講義。 齋藤 有紀子:法学、生命倫理学分野の女性の権利、生殖補助技術、出生前診断などの講義。 |
| 4 | 〔卒業・学位授与の方針と当該授業科目の関連〕 ◎(1) 人間の尊厳・権利への深い理解と高い倫理観に基づく行動力 ◎(2) 豊かな人間性と幅広い教養を基盤として、自己理解と対象との相互理解に基づく援助的人間関係を築く力 〇(3) 看護学とその関連分野の知識を基盤として、多様な対象に科学的根拠に基づく看護を提供できる実践力 ◎(4) 多様な保健医療福祉の場において、多職種との連携の中で看護専門職としての機能を発揮できる能力 〇(5) 必要な情報や研究成果を看護実践に活用し、課題解決に導くための基礎的能力 〇(6) 変化する社会や医療の動向を踏まえ、生涯にわたって研鑽し続けられる姿勢 ◎は特に関連するもの、○は関連するもの |
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 授業中に資料を配布する。 | ||
| 参考書 | 授業中に紹介する。 |